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諸葛亮から曹真に送られたスパムメールの内容とは?【三国志演義】

2022年3月24日


はじめての三国志_ページネーション

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スパムメール(1P目)

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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ヒドイ手紙を読んで曹真憤死

憤死する麋竺(モブ)

 

曹真は諸葛亮からの手紙をみて驚きました。

 

その内容は

「学もない若輩者(じゃくはいもの)め」

「先の戦でのお前は無様だった!」

「戦わないで逃げるとはたいした臆病者だな!」

「どの面下げて中原に帰るのか?」

などと、曹真への罵詈雑言(ばりぞうごん)にあふれたものでした。

 

これを読んだ曹真は怒りのあまり、そのまま死んでしまったのです。これが中国史でよく見る「憤死」というものですね。

 

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正史での曹真

曹真を引き取り養う曹操 +曹丕

 

小説「三国志演義」では手柄をすべて司馬懿にとられ、酷い手紙を送られた曹真でしたが、正史「三国志」では優秀な武将です。彼は幼くして父を亡くし、曹操(そうそう)によって息子同然に育てられました。そしてその武勇を認められ、曹操の騎馬親衛隊「虎豹騎(こひょうき)」の指揮を任されるようになります。

 

後ろ向きになって弓矢を放ち虎を倒す曹真 虎豹騎

 

そこで様々な戦いにおいて功績を挙げ、魏軍で重きをなすようになっていきます。

 

曹叡に蜀を征伐することの必要性を説く曹真

 

かれは曹丕(そうひ)とも兄弟同然に育てられたため、曹丕が皇帝に即位してからも信頼され、息子の曹叡の補佐も頼まれています。

 

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三国志ライフ

 

 

 

曹真の死

呉軍を撃退する曹真

 

曹真は蜀の征伐を進言し、その責任者として蜀征伐に司馬懿と共に赴きます。しかし、長雨が続き、撤退を余儀なくされてしまいます。

 

小説「三国志演義」では諸葛亮による追撃を受け、曹真は怪我をしてしまいますが、正史では両軍による戦闘は行われていません。曹真は続く諸葛亮の北伐への対応の途中に病に倒れ、洛陽に帰ることになります。皇帝曹叡も彼を心配し、見舞うなどしましたが、残念ながら亡くなってしまいます。

 

部下の兵士に褒美(お金)を分け与える曹真

 

手紙云々は「三国志演義」の創作ですね。彼は戦利品を部下に分け与えるなどとても親しまれていた人柄だったそうですよ。

 

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佞臣

 

三国志ライターみうらの独り言

みうらひろし(提供)

 

蜀の正義を盛り上げるためとはいえ、曹真への手紙はちょっと非道ですね。諸葛亮の好感度が下がるだけだと思うのですが、「三国志演義」発行当時の読者はどう思っていたのでしょうか?

 

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全訳三国志演義

 

 

 

 

 

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みうらひろし

歴史が好きになったきっかけはテレビの再放送で観た人形劇の三国志でした。そこから歴史、時代小説にはまり現在に至ります。日本史ももちろん好きですよ。推しの小説家は伊東潤さんと北方謙三さん。 好きな歴史人物: 呂蒙、鄧艾、長宗我部盛親 何か一言: 中国で三国志グッツを買おうとしたら「これは日本人しか買わないよ!」と(日本語で)言われたのが思い出です。

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