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孫権の妻たちは意外と知られてない?

2015年5月24日


大喬 小喬 三国志当時のファッションとは!

呉の女性といえば、誰もが思い浮かべるのは

美人姉妹、二喬(にきょう)として知られる

大喬(だいきょう)、小喬(しょうきょう)だと思われます。

大喬は孫策(そんさく)の妻に、

小喬は周瑜(しゅうゆ)の妻になりました。

 

また、孫権(そんけん)の妹で劉備(りゅうび)の妻になった

孫夫人(孫尚香)も有名です。

 

しかし、呉の君主である孫権の妻については

意外と知られていないのではないでしょうか。

 

今回は、孫権の妻についてまとめてみました。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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謝夫人(しゃふじん)

謝夫人 孫権の妻

謝夫人は、孫権の最初の妻です。

会稽郡の出身で、『後漢書』を書いた謝承の姉。

孫権の母親、呉夫人が「ぜひ息子の嫁に!」と選んだ女性です。

呉夫人のお眼鏡にかなったということは、きっと家柄もよく教養もある人

だったのでしょう。

 

しかし、やはり母親が選んだ人ということは、

孫権の意思はそこになく……。

寵愛はやがて薄れてしまいます。

 

そのうち、家臣らが徐(じょ)夫人を皇后にと言い出したので、

謝夫人は「認めません!」と強く反発します。

結果を見届けず、失意のうちに亡くなってしまいます。

 

 

徐夫人(じょふじん)

 

徐夫人は、孫堅の妹の孫です。叔母の孫ということで

孫権とは親戚筋にあたります。

呉郡の出身で、最初に陸尚(りくしょう)と結婚します。

 

陸尚に先立たれた後、呉郡に住んでいたときに孫権と出会って妻となり、

長男孫登(そんとう)の母代りになり、しっかりと養育をしました。

 

孫登が太子となったために、徐夫人の立場は強くなりますが、

謝夫人が「あんな女を目上として敬うなんてムリ!」と反発しました。

 

おまけに、とても嫉妬深い性格をしていたことで

孫権は彼女を寵愛することはなく、

拠点を移したときに離縁されて、呉郡に取り残されてしまいます。

 

孫権は帝位についた後も、彼女を皇后にすることを拒んだので、

徐夫人もまた失意のうちに、病を得て亡くなります。

 

 

歩夫人(ほふじん)

 

歩夫人は、孫権に最も寵愛されましたが、側室でした。

徐州臨淮郡の出身で、

孫魯班(そんろはん)、孫魯育(そんろいく)の姉妹を生みました。

 

嫉妬をまったくしない人で、

後宮に住む他の女性たちにも優しく接したため、

孫権からとても大切にされました。

 

孫権は歩夫人を皇后にしたいと望みますが、

家臣らは、孫登の養母、徐夫人を皇后にと言って対立し、

そのまま十年以上が経ってしまいます。

 

しかし、実質的には彼女が皇后扱いをされていて、

周りからは「皇后さま」と呼ばれていました。

死後、孫権から正式に皇后位を追号されます。

 

王夫人(おうふじん)

 

王夫人は王盧九の娘で、徐州琅邪郡の出身です。

 

孫権の三男、孫和(そんか)を生みます。

孫和が皇太子に立てられたことで、立場が強くなると

後宮の女性たちをみんな追い出してしまいます。

 

そのため、歩夫人の娘、孫魯班に恨まれ、

散々仕返しをされたあと、失意のうちに亡くなります。

 

死後、孫皓より皇后位を追号されます。

 

 

王夫人(おうふじん)

 

こちらの王夫人は、孫和の生母の王夫人とは別の人で、

荊州南陽郡の出身の女性です。

 

孫権の六男、孫休(そんきゅう)を生みますが、

孫和が皇太子になると、その母の王夫人から後宮を追い出され、

公安の地で、さみしい思いをしながら亡くなりました。

 

死後、孫休により皇后位を追号されます。

 

 

潘夫人(はんふじん)

 

潘夫人は、会稽郡句章の出身で、

孫権の七男、孫亮(そんりょう)の母です。

 

役人だった父親が、法に触れて死刑になったため、

姉と一緒に奴隷となり、織室で織物をしていました。

 

織室で孫権に見初められて後宮入りし、孫亮を生みます。

孫亮が皇太子になったため、251年に皇后になりました。

孫権の妻たちの中で、唯一生きている間に皇后になった人です。

 

しかし、ものすごく性格が悪く、

袁(えん)夫人など、数多くの妃を罠に陥れて殺害しました。

 

さらに、孫権が危篤になった時には

「よし、わたくしが実権を握っちゃうわよ!」

と喜び勇んで歴史書を調べて、計画を立てたりします。

 

しかし、この性格の悪さが災いします。

官女たちから憎まれ、

寝ているところを襲われて、官女たちからくびり殺されてしまいます。

そうとう恨まれていたのでしょう。

 

 

袁夫人(えんふじん)

袁術 伝説 ゆるキャラ

「わし、みんなの期待に応えて皇帝になる!」

と勝手に宣言し、皇帝を自称した袁術(えんじゅつ)の娘です。

 

さぞかし性格も「イタタタ……」な娘さんかと思いきや、

とても礼儀正しくまっすぐな女性だったといいます。

 

歩夫人が亡くなった後、孫権は彼女を皇后にしようと思ったくらい

大切にされていました。

 

袁夫人は、自分に子供がいないことを理由に、皇后になるのを断ります。

皇帝位を名乗った父親と正反対です!

 

たいへん美しい女性だったために、潘夫人から恨まれ、

讒言により殺されてしまいます。

 

 

謝姫(しゃき)

そんろは 孫魯班

 

 

孫権の側室で、四男孫覇(そんは)をうみます。

孫晧が皇帝になったときに、後宮を追い出されてしまいます。

 

 

 

仲姫(ちゅうき)

 

 

孫権の側室で、五男孫奮(そんふん)を生みます。

 

 

 

趙夫人(ちょうふじん)

 

 

趙達(ちょうたつ)の妹で、書画と刺繍を得意としました。

三国志』には登場しません。

 

もともと虞韙(ぐい)の妻で、夫に先立たれて未亡人となったところ、

孫権に見初められて妻となりました。

 

 

 

おまけ・孫母(そんぼ)

 

 

孫権の妻ではありませんが、長男孫登(そんとう)の母です。

身分が低かったために後宮入りできなかったそうです。

 

子供の孫登は、徐夫人に養育されます。

 

 

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この記事を書いた人:東方明珠(とうほうめいしゅ)

東方明珠 三国志

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■自己紹介:

はじめての三国志

通称「はじさん」のはじっこライター東方明珠です。

普段は恋愛系のノベルやシナリオを書いています。

中国の歴史が大好きで、

ハンドルネームにも上海のテレビ塔の名称を拝借しています。

行き当たりばったりで中国の遺跡を巡る旅をしていましたが、

次は無錫市にある三国志のテーマパーク「三国城」に行きたいです。

 

■好きなこと(趣味):

本屋さんをはしごすること

 

■好きな三国志の人物:

孫策と周瑜

 

■幸せを感じる瞬間

自分の書いた文章に素敵なイラストを描いてもらったとき

 

■出没場所

動物園

 

この記事のデザインを担当した人:よりぶりん

よりぶりん 三国志

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■自己紹介:
イラスト担当のよりぶりんです、ご存じの方もそうでない方も名前だけでも覚えて帰って下さいね。

三国志初心者の新米イラストレーターでございます。

なにとぞ温かい目で見てやってください。宜しくお願い致します

■口癖:
「すいません」 とにかく謝ったら勝ちと思っている腰ぬけです

■集めている物:
漫画本「ワンピース・龍狼伝・浦安鉄筋家族」etc

■幸せを感じる瞬間:
麻雀の牌を触っている時!お風呂に入った時!

■尊敬する人:
麻雀を日本に伝えた人(誰かわからないですが・・・)

■どうしてもこれだけは譲れないもの:
コーヒーが飲めない環境!コーヒーが無いと凶暴になります。

■何か一言:

イラストのリクエスト御座いましたらお気軽どうぞ!
メッセージサイトに頂ければ全力で落書きさせて頂きます(笑)
よりぶりんでした。

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東方明珠

中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。当時はゲームセンターに通いつめました!まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

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