曹操(そうそう)なんか、どんなに強かろうと三国志の悪役なのです。絶対に好きになってはいけません、どうしても曹操ファンになりたいという方は、これから紹介する曹操を好きになってはいけない理由を読んで、考え方を変えて下さい。
この記事の目次
曹操を好きになってはいけない理由 1 ケチ
中国の3分の2を支配した癖に、曹操はどうしようもないケチでした。お金なんか沢山ある筈なのに自分の化粧箱は、指の跡が残る位に使い込んでいたし自分が死んだ時にも、「今は戦時だから葬儀に余計なお金を掛けるな」と遺言して質素な墓に入り、人民を労役で苦労させませんでした。こんな物持ちのいい、人民思いのドけちを好きになってはいけません!!
曹操を好きになってはいけない理由 2 居留守を使う
居留守を使う人間なんか、そもそも信用おけませんが曹操は居留守の常習犯です。劉備(りゅうび)の義弟で一時期、曹操に仕えていた関羽(かんう)が劉備の下に帰る前に別れの挨拶をしようとした時、関羽とサヨナラしたくない曹操は、避客牌(ひかくはい)という面会謝絶の札を玄関に掛けて何回も居留守を使っていました。
それで関羽が諦めて曹操と合わないままに立ち去ろうとする時、曹操の部下は、関羽を引きとめましょうと言いますが、曹操は、あれだけ執着したくせに
「もうよい、関羽を困らせるな、行かせてやれ」とか言います。こんな居留守を使ってまで人材を愛した曹操を好きになってはいけません!
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曹操を好きになってはいけない理由 3 実は弱気なヘタレ野郎
三国最強の魏の総帥として、威張っている曹操ですが、実はヘタレ野郎です。
兗州で呂布(りょふ)と戦っては「こんな化け物に勝てないよ~退却しよう」と荀彧(じゅんいく)に言い、袁紹(えんしょう)との天下分け目の官渡の戦いでは兵糧不足に不安になり、「ここは、一度退却してさ!袁紹を領地に引き込んでから撃退しようよ」と弱気な手紙を荀彧に出して、激しく叱られています。
人間的な弱さを持ちながら、勇気を奮って困難を克服した曹操、こんな少年漫画の王道主人公のようなヘタレを好きになってはいけません!!
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曹操を好きになってはいけない理由 4 見た目が貧相
曹操は、態度がデカい割には、小柄で外見が立派ではないやつです。どの程度、みすぼらしいかと言うと、呂布軍と濮陽(ぼくよう)で戦っている時に敵の計略で、うっかり呂布の騎兵に捕り「おい、曹操はどこだ?」と聞かれちゃったレベルです。曹操はすかさず「あの黄色い馬に乗っているヤツが曹操だ!」と呂布の騎兵に嘘を言い逃げのびる事が出来ました。とても大将には見えない位に、見た目が貧相なのです。
そんなに容姿に恵まれていないのに、行動力と勇気があり、見た目のハンディを克服して中華の3分の2を制覇するとは生意気です。やっぱり、曹操を好きになってはいけません。
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