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張魯は天才軍師張良の子孫だった!仙人志望の張良の願いを張魯が叶えた?

2022年5月14日


 

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張魯

 

三国志(さんごくし)に出てくる張魯(ちょうろ)といえば、五斗米道(ごとべいどう)の教祖。そして三国志では既に末期になっていますが、この時代の王朝である漢王朝を興した高祖・劉邦(りゅうほう)の功臣の一人として有名なのが張良(ちょうりょう)です。

 

張良

 

さて何の共通点があるのか、と思われそうですが、実はこの張良と張魯、祖先と子孫の関係なのです!という訳で、今回はこの張魯と張良の関係についてお話したいと思います。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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韓の王族だった張良が始皇帝に故郷を滅ぼされる

張良

 

まずは張良について少しお話をしましょうか。張良は父も、祖父も韓の宰相を務めた国の重鎮中の重鎮でした。つまり「韓の」名家のおぼっちゃんです。そしてその韓は、秦によって滅ぼされました。

張良

 

韓の名家であった張良の、国を滅ぼした始皇帝(しこうてい)への恨みは深かったのでしょう。張良の人生の前半は、秦の始皇帝への復讐に満ちたものだったのです。

 

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楚漢戦争

 

 

 

始皇帝暗殺に全財産費やすが失敗

始皇帝に恨みを抱く張良

 

張良は始皇帝の暗殺を考えます。張良は残されていた全財産を始皇帝暗殺のために使い、刺客を雇ったのでなんと弟の葬式も出せなくなっていました。ここから、ある種の狂気をも感じますね。

 

張良と力士

 

そうして張良は後にその願いを叶えてくれるであろう力自慢の人物に出会い、遊幸に訪れた始皇帝を暗殺しようとします。その方法は、約30㎏の鉄の塊をぶつけて車ごと押し潰すという暗殺というイメージとはちょっと違ったパワフルなものでした。

 

張良 暗殺編10 始皇帝

 

しかしこの暗殺は失敗、お尋ね者となった張良は名を変えて逃亡することになりました。

 

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はじめての漢王朝

 

 

劉邦と出会って意気投合

張良と劉邦

 

名を変えて世に潜んでいた張良、そして時は流れ、始皇帝も死亡。そして始皇帝の死と奸臣(かんしん)たちの跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)の時代になり、張良もこの世の表舞台に再び立ち上がろうとします。そこで向かったのは景駒(けいく)という人物の所だったのですが……そこに行く途中、ある人物と出会いました。その人物こそが、劉邦。

 

張良と劉邦

 

劉邦は張良の話を良く聞き入れ、張良はそんな劉邦を「天から授かった英傑」として仕えることにしました。ここに「子房(しぼう)」が生まれたのです。更に言うなら、この張良こそが後の世で五斗米道の教祖をしていた、張魯の先祖なのです。

 

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歴世真仙體道通鑑に出てくる張魯と張良の繋がり

封神伝(書類)

 

ここでまず見て頂きたいのが、歴世真仙體道通鑑(れきせいしんせんたいどうつがん)。これは簡単に説明すると実在、伝説含めた数多くの仙人たちが記録されているものです。

 

仙人を演じる少年

 

その十八巻、張天師(ちょうてんし)。これは張魯の祖父に当たる、張陵(ちょうりょう)の伝なのですが……これに張陵は張良の子孫だと記録されています。張陵は五斗米道の教祖、というよりも五斗米道を開いた開祖です。この張陵の孫ということで、張魯の祖先も張良ということになるのですね。まあ三国志自体にはほぼ出てこない内容ではありますが……。

 

 

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張良が出会った仙人黄石公

 

と、張良と仙人は何にも関係ないのか、と言うとそうでもない逸話があります。かつて、始皇帝をパワフル暗殺未遂を起こして逃亡生活をしていた張良。そんな中、彼はとある老人と出会います。

 

 

最初こそ険悪な関係だったものの、後に誠心誠意向き合った結果、老人から好かれた張良は太公望の兵法書を授かり、また老人は「自分の正体は黄石(こうせき)」と言い、更に13年後にまた再会の約束をしました。

 

 

その後、13年後に再会こそ叶わなかったものの、張良はそこで黄石を拾います。この石は家宝として祀られ、張良の死後は一緒に埋葬されたそうです。そう、張良はかつて、このような不思議な体験をしています。つまり後の世で子孫が仙人として目覚めたのも、この出会いの結果、もしくはそういった不思議なものと関わり合いになる血筋だったとも考えられます。

 

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春秋戦国時代

 

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両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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