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蜀の勇将「五虎大将軍」その序列はどうなっているの?

2022年7月3日


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五虎大将軍b 関羽、張飛、馬超、趙雲、黄忠

 

五虎大将軍(ごこだいしょうぐん)」と言えば(しょく)の代表的5人の武将を指す称号ですね。この5人は蜀の戦いで大きな役割を果たしていくわけですが、その将軍には「序列」があったのでしょうか。

 

周瑜、孔明、劉備、曹操 それぞれの列伝・正史三国志(本)書類

 

今回の記事ではそんな「五虎大将軍」の序列についてしらべてみましょう。まずは「五虎大将軍」についての紹介から。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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五虎大将軍とは?

五虎大将軍a 関羽、張飛、馬超、趙雲、黄忠

 

「五虎大将軍」とは、劉備(りゅうび)漢中(かんちゅうおう)になった際、諸葛亮(しょかつりょう)の進言により今後の蜀の軍事を担う、5人の将軍の称号です。

 

五虎大将軍の関羽

 

五虎大将軍は「関羽(かんう)」「張飛(ちょうひ)」「馬超(ばちょう)」「黄忠(こうちゅう)」「趙雲(ちょううん)」の5人が任命されました。当時の年齢や出自などは考慮されず、劉備からの信頼と今までの実績で任命されたようです。

 

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五虎大将軍の序列はあったのか?

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五虎大将軍には序列はありました。特に「関羽」「張飛」の2人は劉備の旗揚げ当時からの同志で、なおかつ義兄弟であるため、特別だったようです。関羽と張飛の間では関羽が「兄」ということになっていますから、五虎大将軍の筆頭は「関羽」ということになりますね。

 

五虎大将軍の馬超

 

そして次に続くのが「馬超」「黄忠」「趙雲」となっており、彼ら3人にあまり差は無いようです。と、いうことは五虎大将軍の序列は「関羽、張飛」が特別で、他の3人は平等、ということになるでしょうか。

 

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五虎大将軍はフィクションだった!

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序列が存在した五虎大将軍ですが、実はフィクションです。これは小説「三国志演義(さんごくしえんぎ)」の作り上げたエピソードで、正史(せいし)三国志(さんごくし)」には「五虎大将軍」なる名称は存在しないのです。おそらく正義の側である蜀陣営のメンバーを盛り上げるためのエピソードだったのでしょう。

 

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なぜこの5人が選抜されたのか?

蜀志(蜀書)_書類

 

そもそもなぜ5人の武将が「五虎大将軍」に選抜されたのでしょうか。これは正史「三国志」において5人が「蜀志(しょくし)」の同じ巻に「関張馬黄趙伝」としてまとめられていたからだ、と考えられます。

 

正史三国志_書類

 

正史「三国志」は似たような功績や行動があった人物を巻でまとめる傾向があり、例えば「劉封(りゅうほう)」「李厳(りげん)」「楊儀(ようぎ)」「魏延(ぎえん)」など不忠な行いがあったり、左遷された人物は同じ巻にまとめられています。

 

このことから「五虎大将軍」の5人は正史においても高く評価されていたことがうかがえますね。

 

 

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史実においての「五虎大将軍」の序列は?

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それでは史実においての「五虎大将軍」のメンバーは序列があったのでしょうか。

 

史実ですと5人は次のような位を得ていました。

関羽は「前将軍」

張飛は「右将軍」

馬超は「左将軍」

黄忠は「後将軍」

に任じられています。

 

これは「前後左右将軍」といい、軍事を担う将軍職で、前後左右一応は同格だと言われています。ただし、趙雲は他の4人よりもちょっとだけ格下扱いでしたが、のちに将軍職に就任し、死後も名誉ある称号を贈られたことから、名声は高かったと考えられます。

 

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「五虎大将軍」メンバー紹介

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ここで「五虎大将軍」メンバーを簡単に紹介していきましょう。

 

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みうらひろし

みうらひろし

歴史が好きになったきっかけはテレビの再放送で観た人形劇の三国志でした。そこから歴史、時代小説にはまり現在に至ります。日本史ももちろん好きですよ。推しの小説家は伊東潤さんと北方謙三さん。 好きな歴史人物: 呂蒙、鄧艾、長宗我部盛親 何か一言: 中国で三国志グッツを買おうとしたら「これは日本人しか買わないよ!」と(日本語で)言われたのが思い出です。

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