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楚漢戦争

彭越(ほうえつ)とはどんな人?漁師から王の位にまで上り詰めた梟雄

この記事の所要時間: 829




始皇帝 死ぬ

 

秦の始皇帝が無くなり天下が乱れると、農民から盗賊、

秦に滅ぼされた各国の貴族が一旗揚げようと各地で反乱を起こし

独立します。

その中の一人である彭越(ほうえつ)は、昼は漁師。夜になると秦の役所を襲って

金目の物を強奪したり、兵糧庫を襲って兵糧を奪う盗賊でした。

ですが彼も群雄の一人として立ち上がり、劉邦(りゅうほう)が天下統一すると

魏王に封じられます。

 

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昼は漁師・夜は盗賊

彭越

 

彭越は昌邑(しょうゆう)出身の人です。

若い頃から近くの鋸野(きょや)の地で魚を取って生業を

立てていました。

しかし夜になると、一変して盗賊に早変わりします。

彭越は民を襲う事はせず、秦の役人や食糧庫、裕福な商人

などから金目の者や食物を奪う盗賊でした。

こうして、昼は漁師。夜は盗賊の生活を送っておりました。




陳勝・呉広の乱

劉邦

 

彭越がこのような暮らしを続けている頃、陳勝と呉広が反乱を起こします。

反乱当初は大した数百人しかいなかった反乱兵力はすぐに数十万の兵力に、

膨れ上がり、秦の諸城を攻略し、まとまった勢力になります。

 

龍の殺し合いを見守る

 

彭越は陳勝と呉広が反乱を起こした事を部下から聞きます。

彭越の部下はさらに「お頭。色んなやつが反乱を起こして

独立してるじゃ無いですか。お頭は独立しないんですか。」

と部下から聞かれます。

すると彭越は「バカやろぉ。秦と陳勝らの二匹の龍が争っている。

どちらが勝つか、見極めてから独立しても遅くないだろ」と

戦局を見つめてから独立を果たそうとします。

 

若者達に促されてついに独立

photo credit: Purple haze via photopin (license)

photo credit: Purple haze via photopin (license)

 

彭越はその後も昼は漁師、夜は盗賊と言ったスタイルを崩さず

生活をしていました。

このような生活を続ける事1年が経とうとしている頃

彭越の元で働いている若者たちが100人ほど集まり

「お頭。そろそろ独立しましょう。」と彭越の独立を

求めてきました。

しかし彭越は彼らの願いを拒否します。

ですが若者たちは執拗に食い下がります

彭越は彼らの熱意に負け、独立を決意。部下達に

「明日の朝、朝日が昇る頃にここに集合せよ。遅れた者は斬る」

と厳命を下します。

翌朝、十人以上が遅れ、ひどい者は昼過ぎに集合場所に集まった

若者もおりました。

彭越は遅れて来た者達に「お前らは嫌がる私に独立を促した。

なぜ昨日約束した時刻にやってこない」と厳しく追及。

すると遅れた若者達は「もう遅刻はしません。許してくだせぇ」と

笑いながら許しを請います。

すると彭越は彼らを処断し、軍規の緩みを引きしめます。

こうして彭越は独立を果たし、荒れた天下へと出港します。

 

劉邦に協力

張良㈭ 広武山決戦編04 劉邦

 

彭越は独立後、旧魏の地で暴れまわります。

しかし、城を手に入れる事はせず、常に食糧庫を襲ったり、高価な

物を強奪したりと盗賊時代のやり方を変えず、秦に反抗していました。

そんな中、楚王懐(そおうかい)が「最初に関中に入った者を関中王に

任命する」と命令を出します。

劉邦はこの命令の遂行者として、関中へ向けて出陣します。

劉邦は西に向かう途中、昌邑(しょうゆう)という町を攻撃します。

彭越は劉邦に貸しを作るため、援軍を差し向けます。

しかし劉邦は昌邑の抵抗の激しさに嫌気がさし、他の町に移動します。

この際彭越は敗れた劉邦軍の兵を吸収し、兵力は一万人ほどになりますが、

どの勢力に属す事無く、一匹狼のまま、情勢を見極めていきます。

 

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秦の滅亡と論功行賞

項羽 劉邦

 

秦は劉邦が関中に入り、秦王嬰(えい)を降伏させた事で滅亡します。

その後項羽(こうう)が自らに協力した諸将を各地の王にしたり、領地を

与えたりしていきます。

彭越は自分にどの程度の恩賞をくれるのか楽しみに待っておりましたが、

彼の名前は項羽の論功行賞で名前すら出ませんでした。

 

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斉の田栄と手を組み、項羽に反旗を翻す

 

彭越は項羽が行った論功行賞で褒美がもらえなかった事に不満が

爆発します。

ちょうどそのころ彭越と同じく、項羽に不満をもっていた斉の田栄が

項羽に反旗を翻します。

彭越は斉の田栄と手を組み、楚に反旗を翻します。

彭越は斉の将軍となり、項羽の領地である旧魏周辺の城を片っ端から

陥落させ、暴れまわります。

 

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楚軍との対決

項羽

 

項羽は斉の反乱と彭越の反乱を討伐すべく出陣します。

斉へは項羽自ら出陣し、彭越の軍勢には将軍である簫公角(しょうこうかく)

を派遣します。

彭越は楚の大軍が来た事を知り、迎撃の陣を敷きます。

楚の簫公角は大軍を率いて、彭越軍に突撃を開始。

両軍入り混じった激闘がはじまります。

じりじりと押されていく彭越軍ですが、彼が会戦前に、設置した伏兵に

攻撃を命令します。

この伏兵の攻撃により、楚軍は陣を崩壊。

激闘を続ける事数時間、彭越が仕掛けた伏兵によって楚の簫公角を討ち取り、

戦いは幕を閉じます。

この戦いに勝利した彭越はその後も項羽の領地で暴れまくり、項羽を困らせる

事になります。

 

三国志ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

彭越の性格は、時勢を正確に判断してから行動する慎重な性格でした。

この性格によって謝った勢力に味方せず、楚漢戦争の終末期になると

天下統一のカギを握る人物として、項羽と劉邦どちらの勢力からも

重く見られる存在となります。

【次のページに続きます】




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