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曹操の名言から知る三国志の世界「徒に先の易きを見て、 いまだ当今の難を見ず」

この記事の所要時間: 416




熱血曹操

 

曹操(そうそう)は若かりし頃漢王朝に就職しますが、政治は腐敗し乱れておりました。

彼は漢王朝を良くしようと色々手を尽くしますが、

腐敗した漢王朝を救う事が出来ませんでした。

各地の実力者は「皇帝を廃立し、新たな皇帝を立てよう」と

考え、かつて漢王朝を良くしようとしていた

曹操にも誘いの手紙を送ります。

彼は皇帝廃立計画に誘われますが断わります。

この時曹操が手紙に書いた曹操の名言を今回は紹介していきます




後漢王朝の腐敗

霊帝

 

黄巾の乱が鎮圧され、後漢王朝は一時の平和を手に入れます。

しかし当時の皇帝である霊帝は政治を顧みる事無く、

自分の好きな事を行います。

彼は出店を宮殿内に造営し、商人の真似をして官職の売買を行います。

霊帝はこうして得た金を自らの好きな事に使います。

また後宮の女性と酒におぼれていたため政治に関心を示しません。

そのせいで十常侍と呼ばれる宦官が権力を握り、

多額の賄賂を持ってくる人間を高い官職に就けます。

こうして優秀な朝廷の臣が居なくなり、漢王朝の腐敗は進んでいきます。




腐敗した漢王朝を救う為、皇帝廃立計画始動

許攸 兵糧のありか教えますひひひ

 

各地の実力者は漢王朝の腐敗政治を正そうと協力し、皇帝廃立計画を

立てます。

この廃立計画を立てたのは冀州の王芬(おうふん)や南陽の許攸(きょゆう)、

沛の周旌(しゅうせい)らが立案。

彼らは同士が少ないと感じ、曹操を仲間に引き入れようと手紙を送ります。

 

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曹操の答えは

表情 曹操03

 

王芬は曹操に皇帝廃立計画に参加しないかと誘われます。

曹操は若かい頃、漢王朝を良くしようと霊帝に嘆願書を送ったりしているのを、

知っているため必ず仲間になると思っておりました。

しかし曹操は彼らの招きに応じず、きっぱりと断ります。

 

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【曹操の名言】「徒に先の易きを見て、いまだ当今の難を見ず」

表情 曹操01

 

曹操は皇帝廃立計画に参加しない手紙を王芬に送ります。

彼が書いた手紙の内容の冒頭部分が今回の名言です。

冒頭には「徒に先の易きを見て(いたずらにさきのやすきをみて)、

いまだ当今の難を見ず(いまだとうこんのなんをみず)」と書きます。

この文章の意味は「先例の楽な部分ばかりを見て、現在の困難を全く見ていない」と

いう意味です。

これは正当な大義名分がなく、綿密な計画を立てていない者達が

反乱を起こしても失敗するだけだから、

私は加わらないと書きます。

 

先例その1:殷の伊尹(いいん)

殷の大様002

 

曹操は手紙の中に先例があると書きましたが、

先例とはいつの時代の出来事を指しているのでしょうか。

曹操が指す先例には二つあります。

一つは殷の名宰相である伊尹(いいん)です。

彼は家臣や民衆から絶大な人気を得ておりました。

殷の三代目君主である太甲(たいこう)は

政治をないがしろにして、国政を乱れさせます。

彼はこの時、君主である太甲を追放します。

その後伊尹は自ら摂政に就任し、国政を行います。

彼は太甲を追放してから三年間政治を行います。

彼の政治は民に優しい政治で、国力を順調に回復します。

そんなある日太甲が宮殿にやってきます。

彼は政治を乱れさせ、民衆に迷惑をかけた事を深く後悔しており、

伊尹に陳謝します。

伊尹は彼がしっかりと反省していると見て、摂政の位を捨て、

太甲に再び仕えます。

こうして太甲は政治をしっかりと行い、民衆から慕われる王になります。

曹操は伊尹のように家臣や民衆から絶大な人気が無いと

王を追放できない事を説明します。

 

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先例その2:前漢の霍光

張良㈬ 鴻門の会編01 劉邦

 

前漢の霍光は武帝(ぶてい)から大いに信頼され、大司馬大将軍の位を与えます。

武帝は死ぬ間際に「俺の息子は幼いから、しっかりと補佐をしてくれ」と

霍光に遺言を残します。

その後帝位を継いだ昭帝は霍光の補佐を受け、しっかりとした政治を行います。

しかし昭帝は即位してからわずか13年で亡くなってしまいます。

霍光は次の皇帝に昌邑王(しょうゆうおう)劉賀(りゅうが)を帝位

に就かせます。

しかし彼はどうしようもない人物で、政治をすべて臣下に任せ、

自身は遊びに夢中でした。

霍光はこのままでは漢が危ないと感じ、綿密な計画と

自らの強権を使い群臣に反対されないようにします。

劉賀は皇帝になってから一月後に霍光によって廃立され、

新たな皇帝を擁立します。

曹操はこの時皇帝を廃立した霍光が立てた計画の綿密さと

大義名分を手紙に書き記し、

「君らに霍光が立てたような計画の綿密さと皇帝を廃立する時の

大義名分があるか」と問いただします。

そして彼は手紙の中で「これらの先人たちのような綿密な計画や絶大な人気

(民衆や群臣から)、大義名分があって初めて成功するのである。

私はあなた達のような行き当たりばったりの計画に付き合う事は

出来ない」と付け加え王芬に手紙を送ります。

こうして曹操は皇帝廃立計画に加わる事はしませんでした。

 

三国志ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

さてその後皇帝廃立計画はどうなったのでしょうか。

皇帝廃立計画は失敗に終わります。

王芬は曹操に断られた後、皇帝廃立計画が朝廷に露見したと早合点し自殺。

リーダー格の王芬が亡くなった事で皇帝廃立計画は未遂で終わります。

曹操はこうなる事を予見して彼らの計画に加わりませんでした。

彼は若い頃から、凄まじい予見力を備えていた

武将であることが伺える名言でした。

「今回の三国志のお話はこれでおしまいにゃ。

次回もまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃまたにゃ~。」

 

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この記事を書いた人:黒田廉(くろだれん)

 

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■自己紹介:

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その後の日本史・中国史を学びました。
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