【ネオ三国志】第8話:新たな人材と張繡軍との再戦【蒼天航路】

2016年6月16日


 

蒼天航路(27) (モーニングコミックス)

 

曹操は袁術を追い払うと兵士達の訓練姿を見るため閲兵します。

彼はその閲兵中一人の兵士に目をつけ、話しかけます。

曹操は気になった兵士に向かって名を訪ねます。

名を尋ねられた兵士は短く「楽進」と答えます。

曹操はその後も次々と質問を投げかけた後、

彼を軍議所に来るよう伝えその場を去ります。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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荀彧の甥・荀攸の登場

極厚 蒼天航路(10) (KCデラックス モーニング)

荀彧は甥の荀攸とともに軍議に参加。

荀攸は蒼天航路ではおっさんみたいなキャラになっており、

なかなか忘れにくい顔です。

軍議所では曹操を含めて、郭嘉(かくか)荀彧(じゅんいく)程昱(ていいく)

夏侯惇(かこうとん)・夏侯淵(かこうえん)などそうそうたる顔ぶれが揃っておりました。

荀攸はこの軍議の模様を見ながら、曹操軍の軍議の雰囲気を味わっておりました。

そんな中、曹操はいきなり立ちあがり軍議を行っていた諸将に対して

「食糧と財すべてを失ってもいいから兵を強くしろ」と

言い放つと楽進を部屋に招き入れ、荀攸に「楽進とともに張繡討伐に従軍して、

実践の兵法を覚えよ」と命じます。

 

楽進突撃!!

楽進

 

楽進と荀攸は二千の軍勢を率いて、張繡討伐出陣。

荀攸は楽進に様々な進言を行いますが、楽進は「うん」とか「うむ」などの

返事しかしてきませんでした。

また荀攸は彼が何も相談せず、軍を進めていくことに不安を感じます。

こうしたぎくしゃくしながらの状態が続く中、張繡軍と遭遇し戦が始まります。

楽進は敵兵を斬りながら、ただ前に突き進んでいきます。

荀攸は複数の兵士に彼が囲まれると大声で彼の名を叫びます。

楽進は複数の切り傷を負いながらも敵兵を倒し、荀攸に爽やかな表情を見せました。

荀攸は彼の爽やかな表情を見て感心し、ギクシャクした雰囲気を改め、

共に馬を進めていくことになります。

 

戦況に適応した指示を出す

賈詡

 

賈詡(かく)は楽進が張繡軍を打ち破りながら突き進んでいると報告を受けると、

天険に引き込んで殲滅するよう指示を出します。

また于禁(うきん)が張繡軍の補給基地を猛攻していると報告が入ると、

主である張繡に「五千の兵を率いて于禁軍を倒していただきたい」と要請。

張繡は賈詡の要請を聞き入れるとすぐに五千の兵を率いて出陣します。

彼は適切に指示を出し、刻々と変わる戦場にしっかりと適応していくのです。

 

戦況を観察し全体を把握

表情 曹操02

 

曹操は小高い丘から戦況全体を見渡すと

楽進軍が突出していることに気づきます。

曹操は楽進と荀攸が敵の罠に陥ることを心配し、

曹洪(そうこう)に「楽進がもし敵の罠に陥るようであれば救え。

しかしそのまま罠を突き破った場合は帰還せよ。」と命令。

曹洪はすぐに軍勢を出して出陣します。

その後曹操は楽進軍と于禁軍の間に進軍を開始。

賈詡はこの情報がもたらされると、すぐに進軍を始めます。

 

曹操と賈詡の読みあい

現実主義曹操

 

曹操は張繡を討つため、于禁のもとへ軍を進めていきます。

その途中、賈詡の軍が楽進のもとに向かったとの報告が入ってきました。

曹操は李通(りつう)を呼び、二千の本隊から五百の騎兵を彼に与え、

張繡軍の背後を襲い、于禁の元にたどり着くよう指示を出します。

すると李通はすぐに五百騎の兵を連れて、風のような速さで出陣。

そして曹操は残りの千五百を率いて楽進の救援に進軍。

賈詡は曹操軍から見えない林の中に埋伏していた為、

曹操軍から発見されずにいました。

賈詡は曹操を誘い出すため賈詡自ら軍を率いているように見せかけて、

楽進軍へ進軍させていました。

彼のこの策が当たり、曹操が楽進軍救援に向かったとの報告が入ってきます。

賈詡は曹操が自ら張った策に嵌ったと確信し、

埋伏をやめて曹操軍を追撃するため出陣。

 

賈詡の想像を超える

曹操018

 

曹操は賈詡軍が林の中に埋伏していると読み切って、

楽進救援に向かう軍の進軍速度を落としながら進みます。

そして賈詡は曹操軍に追いつきますが、追いつくのが少し早いのではないのか

と疑問を抱きました。

だが曹操軍本隊は歩兵を含んだ千五百。

賈詡の軍勢は騎兵のみの二千であるため、

早く追いついた事へのためらいを捨て曹操軍に攻撃を開始。

しかし賈詡はこのとき想像していなかった光景を目にします。

 

賈詡の追撃を逆手に取った挟撃作戦

表情 曹操05

 

曹操は自ら殿に出て、賈詡に弓矢を向けて待ち構えていたのです。

そして後方から于禁の軍勢が追撃をかけてきていると報告が入ります。

賈詡軍は曹操軍と于禁軍二つの軍勢から挟撃されることになり、

一気に窮地へ叩き込まれます。

曹操は賈詡に一矢放ち彼の肩に命中させると、

そのまま賈詡の軍勢を挟撃せず、方向を変えて駆け去っていきました。

賈詡は曹操の行動を不審がりながら、軍を停止させ曹操軍を見送ります。

 

曹操リベンジ成功

曹操

 

曹操は軍を集結させると荀攸に「楽進の戦ぶりはどうだったか一言で表せ」と

聞きます。

荀攸は「私は一言で人を評価する言葉を持ち合わせません」と傷だらけの顔を見せて

答えます。

曹操は荀攸のその答えに厳しいまなざしをむけた後、

楽進に「荀攸の軍師ぶりはどうだ」と聞きます。

すると楽進は短く「いうことすべてに従いました」と味気なく返答。

曹操は楽進の言葉を飾らない返答が気に入り、

楽進に満足げな表情を浮かべた後、全軍に「次は呂布討伐にむかう」と

宣言。

こうして張繡との闘いに勝利した曹操は次への戦へと馬を進めていくのです

 

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この記事を書いた人:黒田廉(くろだれん)

 

黒田廉

■自己紹介:

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

■歴史人物:

張遼孟嘗君、張作霖など

■何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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