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三国志の雑学

桃園三兄弟の別れ 関羽の死から夷陵の戦いまでを辿る

この記事の所要時間: 641




※こちらの記事は「大戦乱!!三国志バトル」専用オリジナルコンテンツです。

 

三国志は、前半と後半に分れます、前半は曹操(そうそう)劉備(りゅうび)のような群雄が活躍し、

後半は諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)司馬懿(しばい)

姜維(きょうい)のような野望を受け継ぐ人々が活躍します。

その前半の最期を飾るのが、関羽(かんう)の死から夷陵の戦いまでの4年間で、

この期間で、関羽、張飛(ちょうひ)、劉備、曹操が相次いで死去していくのです。

 

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関羽の死の遠因は赤壁の戦いに遡る

 

関羽が戦死したのは、西暦219年ですが、その死の原因はそれを遡る事、

11年前の赤壁の戦いにありました。

この戦いでは、呉の周瑜(しゅうゆ)が大活躍し、曹操の勢力を

荊州の北部まで押しやります。

しかし、周瑜と曹仁(そうじん)との戦いで火事場泥棒的に領地を得たのは劉備でした。

孫権(そんけん)からすれば、曹操を撃退し、その隙を突いて荊州を手に入れようという

プランだったのに、美味しい所は全て劉備に持っていかれた形です。

 

孫権「赤壁の戦いは、ほとんど我が呉の手柄だ!

荊州南郡だって周瑜が曹仁を追い払って手に入れたのだ

そもそもが、呉のものではないか!」

 

孫権はブリブリ怒って、返せの一点張りですが、

劉備だって、やっと手に入れた本拠地を手放したくありません。

ここを手放せば、また放浪の傭兵隊長に逆戻りです。

 

「申し訳ないが、南郡を追われては我々も生きていけません。

もうじき、益州を取りますから、その後に返還しましょう」

 

魯粛(ろしゅく)も、劉備との関係を壊すべきではないと進言したので、

孫権は渋々益州を手にいれるまでという期限付きで劉備の南郡領有を認めました。




劉備は益州を手にいれるが、知らんぷりで孫権が激怒

 

さて、劉備は西暦212年、劉璋(りゅうしょう)の配下の張松(ちょうしょう)

法正(ほうせい)の手引きで、漢中の張魯(ちょうろ)討伐を名目に益州に入り

二年という歳月を費やして益州を平定します。

 

ここでは、関羽は益州攻略戦には出撃せず荊州の守備の責任者となり、

北と南に睨みを効かせる存在になります。

 

こうして劉備は、一国一城の主になるのですが、孫権がいくら待っても

いつまで経っても荊州南郡は返ってきませんでした。

 

怒った孫権は成都に諸葛瑾(しょかつ・きん)を派遣して劉備に催促させますが

劉備はまるで他人事というような顔をして

 

「益州の安定には、上の涼州を平定しないといけませんので、

それまでは、待っていただけませんか?」と言う始末です。

 

孫権「おのれ、沓(くつ)売りめ!さては約束を守る気はなかったのだな!

ならば、腕づくで奪い取るまでだ」

 

孫権は怒り狂い、呂蒙(りょもう)に軍を与えて、長沙、桂陽、零陵の三郡を襲撃します。

これを受けて留守を預かる関羽が3万の兵で出陣して益陽に布陣し、

劉備も関羽を援護するべく公安まで大軍を擁してやってきます。

 

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魯粛が劉備と孫権を仲介し、危機を脱する

 

こうして、荊州南郡を巡り、劉備と孫権の睨みあいが続きますが、

途中、曹操が漢中の張魯を攻めているという情報が入ります。

劉備は、益州を守らねばならず、睨みあいをしている場合ではなくなります。

ところが一方で、呂蒙が抑えた長沙や揚州の廬陵では関羽に呼応した

反乱が起こり、呉も戦争どころでは無くなってきました。

 

ここで、呉蜀同盟論者の魯粛が登場、関羽と話し合いをし、

長沙、江夏、桂陽は呉の領地、南郡、武陵、そして零陵は蜀の領地とする事で

和解が成立し、何とか、呉蜀、衝突の危機は回避されます。

 

劉備と孫権で、南郡を分けあう形でしたが、どちらも荊州に足がかりを

得られた事で一応、面子が保たれたのです。

 

魯粛が死に、強硬派の呂蒙が呉の司令官になる・・

 

ところが、呉と蜀の緩衝材として活躍した魯粛は、217年に死去します。

そして、呉の総司令官になったのは、あの呂蒙でした。

 

彼は、荊州南郡の領有を諦めていませんでしたが、関羽の統治は完璧で、

全く隙がないので、なんとも出来ず、表面上は友好的に振る舞いました。

孫権は、関羽との友好を深めようと、自分の息子と関羽の娘の婚姻を

持ちかけますが、関羽はこれを、あっさり拒否します。

 

孫権は気を悪くし、今度は魏に向かって接近する事になりました。

この事は、関羽にとって、大きな失策になります。

 

樊城の戦い、関羽、中原を揺るがす!

 

西暦218年、宛で侯音(こうおん)という人物が曹操に叛き関羽と結びます。

それを知った曹仁は、すぐに南下して宛を攻略して侯音を処分しますが、

関羽は構わず水陸両軍を率いて北上し、樊(はん)城に籠った曹仁を包囲しました。

曹操は于禁(うきん)の七軍を派遣しますが、折からの長雨で漢水が氾濫して

船をもたない于禁の軍は水没、于禁は捕虜となり龐トクは斬首されました。

 

関羽は、さらに襄陽も包囲し、各地の反乱勢力に印綬をばら撒いて、

曹操への謀反を呼び掛けます。

鄴においては丞相掾(じょう)の魏諷(ぎふう)までが謀反を起こし、

鎮圧はされましたが、曹操は狼狽して、一時は遷都まで考えました。

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