赤壁で大敗をした曹操は、焼け残った船にも火をかけて燃やした上で
荊州(けいしゅう)を脱出します。
東南の風を吹かせて大活躍した諸葛孔明は、
夏口(かこう)に戻ってくると、
即座に曹操の敗走ルートを予測し、追撃の指示を出します。
これまで敗走ばかり経験してきた劉備軍にとって、
伏兵によって何度も曹操を苦しめる展開は
手に汗を握るほど盛り上がるものになっています。
烏林では趙雲が
まず、烏林(うりん)の裏道に潜んでいたのは趙雲(ちょううん)でした。
油断していた曹操軍に襲いかかります。
曹操は、徐晃(じょこう)と張郃(ちょうこう)が趙雲と戦っている間に
脱出します。
葫蘆谷では張飛が
次に、葫蘆谷(ころこく)には張飛が潜んでいました。
曹操軍の食事中に、張飛は攻撃に打って出ます。
曹操は、許褚(きょちょ)や張遼(ちょうりょう)が戦っている間に
脱出します。
ちなみに、葫蘆谷が実際の地名でどのあたりなのかはわかっていません。
華容道では関羽が
最後に曹操軍の前に立ちふさがったのは関羽でした。
華容道(かようどう)で待ち伏せして来た関羽は
曹操を追い詰めようとしますが、
かつて劉備の夫人と共に捕らえられた際、
厚遇された恩を思い出し、曹操を見逃します。
この、「関羽が曹操を見逃す」という部分までもが
孔明の計画の内でした。
孔明の罠
孔明は天文の動きを読むことで未来が占えたのです。
曹操の寿命はまだ尽きないと予測したため、
ここで関羽が見逃すことで、
かつての借りを返し、スッキリさせようという計らいでした。
占星術師、諸葛孔明!!
かっこいいですね。
曹操のひとこと
さて、無事に江陵(こうりょう)まで逃げおおせた曹操は
こんなつぶやきを漏らします。
「もし郭嘉(かくか)が生きていたら
こんな負け方はしなかったのに……!」
傍で聞いていた武将たちは、
みんなそろってしょんぼりしたとかしないとか……。
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この記事を書いた人:東方明珠(とうほうめいしゅ)
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東方明珠(とうほうめいしゅ)
■自己紹介:
通称「はじさん」のはじっこライター東方明珠です。
普段は恋愛系のノベルやシナリオを書いています。
中国の歴史が大好きで、
ハンドルネームにも上海のテレビ塔の名称を拝借しています。
行き当たりばったりで中国の遺跡を巡る旅をしていましたが、
次は無錫市にある三国志のテーマパーク「三国城」に行きたいです。
■好きなこと(趣味):
本屋さんをはしごすること
■好きな三国志の人物:
孫策と周瑜
■幸せを感じる瞬間
自分の書いた文章に素敵なイラストを描いてもらったとき
■出没場所
動物園
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■自己紹介:
イラスト担当のよりぶりんです、ご存じの方もそうでない方も名前だけでも覚えて帰って下さいね。
三国志初心者の新米イラストレーターでございます。
なにとぞ温かい目で見てやってください。宜しくお願い致します
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「すいません」 とにかく謝ったら勝ちと思っている腰ぬけです
■集めている物:
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麻雀の牌を触っている時!お風呂に入った時!
■尊敬する人:
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■どうしてもこれだけは譲れないもの:
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■何か一言:
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よりぶりんでした。