楚の覇王 項羽(こうう)と、三国志最強の男、呂布(りょふ)は、戦えば、どちらが強いのか?
歴史好きの男子ならば、必ず一度は考えてしまう夢のデスマッチ、では、はじさんでは、敢えて時空を飛び越えて、二人に戦って頂きましょう。
この記事の目次
400年の時空を超えて、項羽と呂布がまみえる・・
さえぎるものとてない、果てしない草原に、突如として雷鳴が轟き、真っ暗になった世界に、二つのタイムホールが現れる。そして、愛馬、烏騅(うすい)、赤兎馬(せきとば)に跨った二人の男が、悠々とホールをくぐり草原の真っただ中に降り立った。
一人は、絢爛な羽飾りを風になびかせ、銀色の明光鎧も美しい赤いマントの中肉長身の男、呂布。
今一人は、黄金色の青銅製の鎧と兜で身をかため、白いマント。まるでプロレスラーのような筋肉質の体を上下させる顔の半分がほお髭に覆われた凄味のある男、項羽である。
項羽「うぬが、、呂布か? 義父を二人も斬っただけはある。まるで、狼のような野蛮な顔をしておるわ」
呂布「ハハッ、、てめえが項羽かィ?楚人は猿顔っていうが、、なるほど、人間未満って顔してやがるぜェww」
呂布は、不敵なつらがまえをして、舌を出して笑う、、項羽の鎧さえも、はちきれそうな筋肉が、一段と盛り上がった。
項羽と呂布、まずは馬上の一騎打ち
項羽「ぬかせィ!」
項羽は、矛を振り上げると、風と共に、呂布に振り下ろした。
呂布「おっと!! 悪口はここからだってのに、気がはええな」
呂布は、寸前の所でかわしたが、その風圧の凄まじさに、ひやりとした。
呂布も三国志の時代の人間としては、大柄だが、項羽は、筋肉量でも、背丈でもそれをゆうに上回る。身の丈、200センチ、体重は130キロはあるだろうか。馬に乗っても、呂布は、まるで軽量級のように見える程だ。
呂布「くそ、デカブツめ、、人間様に生まれないで、熊にでもなりゃいいのによ!!」
呂布はマントの中に隠し持っていた流星鎚(りゅうせい・つい)を投げる。これで、項羽の武器を絡め取り、せめて武器無しにしようという作戦だ。
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項羽の怪力に、呂布は宙を舞う
呂布の流星鎚は、見事に項羽の右腕に絡みつき、矛を絡め取った。
項羽「笑止・・小細工を」
項羽は、造作もなく流星鎚を掴むと、満身の力を込めて、背後に引っ張った。瞬時に、呂布は、赤兎馬から引き離され、中空を飛んで、反対側の草原に叩き落とされた。
そして、うめき声をあげた後、仰向けになり動かない。
項羽「どうした?打ちどころでも悪かったか・・」
愛馬 烏騅を促し、項羽は動かない呂布に近づいた。
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呂布、項羽を地面に引き落とす
呂布「わざわざ、近寄ってくれてありがとよ!!」
項羽が近寄った隙を突き、呂布は短剣で烏騅の前足を斬り裂いた悲鳴を上げて傾く烏騅に、項羽も姿勢を崩した。そして、飛び上がった呂布は、項羽の胸のマントを掴み、そのまま地面にひきづり倒す。巨体の項羽は、ただ、地面に落とされるだけでも大ダメージだ。
項羽「貴様ァ!!・・・・」
呂布「戦がお上品なんだよ、楚のぼっちゃんww」
呂布は、一瞬の隙をついて項羽の矛を奪い取り、そのまま首を圧迫した。力では負ける呂布は、そのまま項羽の頸動脈を締めて、くびり殺そうとしている。
項羽の怪力炸裂 矛を砕き折る
項羽「ふん、、では、貴様のようなゲスの戦に合わせよう」
項羽は、矛を満身の力を込めて握る。すると、あろう事か、怪力で矛の柄が砕けた。
呂布「おいおい、、冗談だろ、グフッ!!」
矛から解放された項羽は、右肘で呂布の腹を強打、、さらに息が止まった呂布を立たせて、両手を振りおろして呂布の頭部を直撃する。
呂布「なめんな・・・よっ!!」
カッと来た呂布は、起き上がり満身の力で、項羽を殴るが、項羽は髭顔をゆがませて笑い、鉄のような拳を呂布の腹に打ち込む。重い、一撃が圧倒的に重い・・呂布は一撃喰らう度に、内臓をはきもどしそうな衝撃を受けた。
呂布「お・・が・・てめェ・・」
項羽「どうした?効かんぞ、呂布・・」
項羽は、目を輝かせて、呂布の返り血を浴びた顔を拭う
どうやら、闘争心がピークに達しているようだ。
呂布は、それでも、なんとか、パンチを打ち込むが、威力はどんどん弱くなっている。項羽は律義にも、呂布が一撃放つ度に、一撃、また一撃、鉄のような剛拳を呂布の腹に打ち込む。
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呂布吐血・・勝負ありか
呂布はたまらず、よろけて、大量の血を吐いて倒れた。口からだけではない、鼻からも血を吹いている。
項羽「そろそろ終わりか、、よく持った、褒めてやるぞ」
項羽は、口に溜まった血を吹き出して、腰の長剣を抜いた。
項羽「最後は、武人として殺してやろう、見苦しくあがいて、名誉を汚すな・・」
項羽は悠然と倒れた呂布に近づく、、呂布は、苦しそうな表情をしながら、腹を押さえ、後ずさりしながら、小石を投げている。
項羽「呂布、、わしを幻滅させるな・・往生際よくせい」
項羽は、小石をよけようともせず、足早に呂布に近づき、長剣で呂布の右足を刺し貫いた。呂布は激痛に断末魔の叫び声を上げた。
項羽「見苦しくあがくから、そうなるのだ!さあ、これで止めだ、首をもらうぞ」
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呂布、奇跡の逆転・・
項羽が長剣を振り上げた時、最後の力を振り絞り、呂布は、掴んでいた、砂を項羽の顔のぶつけた。もう、反撃は無いと思い込んでいた項羽は、目に砂が入り一瞬、呂布の姿を見失う。その間に、呂布は、倒れた烏騅の近くまで這いながら近づき、項羽が置き捨てた、矢尻を一本引きぬくと、項羽の背中に寄りかかり、わき腹に矢を突きたてた。項羽の時代の鎧は、腋の下は、ガラ空きになっていて、鎧の覆いは無かった、それを無意識に呂布は狙い、心臓に近い場所に矢を突きたてたのである。
項羽「ぐわああああああああああ!!!」
即死はしなかったが、項羽の腋からは、大量の血が噴き出す。アドレナリンを放出している今ならば、なおさらである。しかし呂布はもう、立つような力はない、、そのまま、項羽にしがみつき、体重で項羽を地面に倒した。
呂布「いい加減死にやがれ・・ばけもの・・」
呂布は、項羽の右腋に突き刺さった矢をさらに押しこもうとする。項羽は、それを必死に止めるが、すでにあたりは自分の血で、池のようになっていて意識は朦朧としている。
項羽「・・・ばかな、、この楚の覇王・・項羽が・・」
呂布は渾身の力を込めて、右腋の矢を押しこんだ。鈍い何かを突き抜ける音がして、項羽の腕から力が抜けた・・呂布は、項羽の長剣を奪うと、最後の力で、これを項羽の首に振り下ろした。鮮血が飛び散り、項羽の首は地面に転がり落ちた。
呂布「呂布奉先、楚の覇王 項羽の首討ち取ったりィ!!」
はじさんプレゼンツ 時空を超えた最強対決、楚の覇王項羽、対、人中の鬼人呂布の対決は、呂布奉先の勝利で勝負ありッツ!!
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