よかミカンの三国志入門
夷陵の戦い




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

三国志演義の「卵」登場シーンとピータン豆腐の作り方

この記事の所要時間: 422



 

よかミカン

 

暖かい季節になると、冷たい食べ物がおいしくなりますよね。

そこで本日は中華の冷菜「皮蛋(ぴーたん)豆腐」の超簡単な作り方をご紹介したいのですが、

それだけだと「はじめての三国志」らしくないので、後半では

三国志演義の中で「卵」の文字が登場するシーンをご紹介させて頂きます。

(皮蛋の「蛋」は卵のことなので、ちなんでみました)

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【疑問】どうして徐州人は曹操の支配を受け入れたのか?

関連記事:姜維も食べた剣門豆腐の由来と中華豆腐レシピを紹介

 

 

ピータンは中華食材コーナーで買える

 

写真左から二番目がピータンです。

ピータンって、中華料理店でたまに出てきますが、いまいち馴染みがなくないですか?

大きめのスーパーに行くと中華食材コーナーに置いてありますが、

見た目的に、ちっちゃい椰子(やし)の実みたいで謎な雰囲気なので、

それを買って食べようと思ったことがない方も多いのではないでしょうか。

 

ピータンの食べ方は簡単で、お店でピータンと銘打って売られているモサモサした

謎のわらと粘土の混じったような物体を指でぐしぐしと削っていくと、

中から灰色っぽい卵が出てきます(土が硬すぎる場合には、かたい物でたたくなどして

土を割って中身を取り出します)。

 

その卵の殻をむくと、黒曜石(こくようせき)のような色合いのゼリー状の、ゆで卵のような手触りの

ピータンが出てきまして、それをそのままガブリと食べてしまって大丈夫です。

殻さえむけば生食可能です。

下の写真は半分にカットしたものを、片方は断面を上に、もう片方は断面を下にしたものです。

 

 

 

ピータンはアヒルの卵でできた保存食

孫権とアヒル

 

私が今日買ってきた株式会社耀盛號(ようせいごう)のピータンの外袋にはこんな説明書きがあります。

「ピータンはアヒルの卵を調味液に漬け込み、その後で泥や、もみがらで包んで

長期保存を可能にした物です」

なるほど、外に付着している謎のモサモサはその製造過程で付いたものなんですね。

ピータンの発祥は諸説ありますが、灰の中に偶然混入していた古い卵を食べてみたら

うまかった、ということらしいです。変色して不思議なにおいのする卵をよく食べましたよね。

 

中国の神話に出てくる神農氏(しんのうし)は、有用な草と毒草とを見分けて人々に教えていた

そうですが、最期は毒草を食べて亡くなったという話があります。

食えるかどうか分からん、というものを食べてみた勇敢な先人達のおかげで、

今の食文化があるわけですね。アリガタヤ。

 

伝説の企画 朝まで三国志 最強のワルは誰だ

朝まで三国志1  

超簡単♪皮蛋豆腐の作り方

皮蛋豆腐の作り方

 

材料:絹ごし豆腐、ピータン、塩、ごま油

絹ごし豆腐の上に、塩をさらさらっと振ってごま油をとろーりとかけ、

小さく刻んだピータンをのせればできあがりです。

ピータンにみじん切りしたザーサイやネギなどを混ぜてもおいしいです。

量や切り方はお好みで。私は一丁の豆腐にピータン1個つかいます。

切り方は、7mm角くらいのさいの目切りです。ピータンには独特のにおいがありますが、

切ったあと数時間おくとやわらぐそうです(私はすぐ食べますが)。

 

ピータンが余ったら、スライスしたトマトといっしょに盛り付ければ簡単冷菜が

もう一品できます。中華ドレッシングを添えてテーブルに置くだけであら豪華。

また、刻んだピータンを白がゆに入れれば、なんちゃってピータン粥になります。

トッピングについてはお料理サイトに素敵なレシピがたくさんありますが、

私はピータン大好きすぎるので何も加えません。

 

三国志演義の中で「卵」の文字が登場するシーン

卵

 

さて、三国志演義の中の「卵」が出てくる名シーン(?)の数々を振り返ってみましょう。

 

1.第八回で、王允(おういん)董卓(とうたく)のボディガードである呂布(りょふ)をハニートラップに嵌めてくれるよう

貂蝉(ちょうせん)にお願いするシーン。董卓の暴政のせいで「君臣有累卵之急(君臣ともに卵を積み

重ねたように危うい)」という状況を貂蝉に訴えながら、一肌脱いでくれるよう懇願。

貂蝉

 

2.第四十回で、孔融(こうゆう)曹操の怒りを買って捕縛された時の、孔融の二人の息子たちのせりふ。

彼らは悠然と碁を打っており、身近の者達が「はやくお逃げ下さい」と注進したが、

「覆巢之下、安有完卵乎(ひっくり返った巣の下に割れない卵があるわけがない)」と言って、

そのまま捕まって斬られた。

禰衡と孔融

 

3.第四十三回、諸葛亮が呉を曹操との戦いに駆り立てるために呉に乗り込んだ時の、

呉の薛綜(せっそう)のせりふ。諸葛亮の主君の劉備曹操と敵対するのは「正如以卵撃石(卵で石を

砕くようなもの)」と言い、諸葛亮劉備と曹操との戦いに呉を巻き込もうとするのを

阻止しようとした。

 

4.第四十七回、呉の黄蓋(こうがい)曹操(そうそう)に送った偽の降伏状の中の文章。

周瑜(しゅうゆ)が鼻持ちならなくてもう嫌んなっちゃったから曹操軍に降伏しますという文脈の中で、

周瑜のことを「輒欲以卵敵石(卵で石と競おうとしている)」と小馬鹿にする。

黄蓋

 

5.第六十回、主君の劉璋(りゅうしょう)が益州に劉備(りゅうび)を迎え入れることに黄権(こうけん)が反対した時のせりふ。

「不聴臣言、則主公有累卵之危矣(私の言うことを聞かなければ、我が君は卵を

積み重ねるように危うい)」と主張。

 

6.第六十九回、諸葛原が占いの名人・管輅(かんろ)の能力を試すために、三つの箱の中に

蜘蛛、蜂の巣、燕の卵を入れて中身を当てさせた。管輅は全問正解。

 

7.第九十三回、蜀と魏の会戦前に、蜀の諸葛亮(しょかつりょう)と魏の王朗(おうろう)が舌戦をした時の王朗のせりふ。

かつて「社稷有累卵之危(漢の社稷(しゃしょく)が卵を積み重ねたように危うかった)」時に、

魏の初代・曹操(そうそう)が天下を平定したのだ、と、曹操のすごいところをアピールして

舌戦で優位に立とうとしたが、諸葛亮に論破され憤死。(ひどい脚色だ……)

 

8.第百十回、魏で司馬師(しばし)が専横を極めていることに憤った毌丘甸(かんきゅうでん)のせりふ。

父親に「国家有累卵之危(国家は卵を積み重ねたように危うい)」と訴えながら、

司馬氏に対する蜂起をそそのかした。

 

9.第百十九回、蜀のラストエンペラー劉禅(りゅうぜん)が魏に降伏した後、蜀の再興をもくろんだ

姜維(きょうい)が魏の鍾会(しょうかい)と共謀して魏に対する反乱を起こそうとしたが、失敗して殺されたシーン。

姜維の亡骸を開いてみると「其胆大如鶏卵(肝の大きさは鶏の卵ほどだった)」とある。

鐘会と姜維

三国志ライター よかミカンの独り言

よかミカンの独り言

 

「卵」の登場するシーンを見ると、壊れやすいものとして比喩的に使われていることが

多いようですね。

私が今日買ってきたピータンの周りの泥は柔らかかったですが、これまでに買ったことの

あるピータンはほとんどが煉瓦のようにカッチカチに固まった泥に包まれていました。

あれなら積み重ねてもそうそう割れないんじゃないかと思います。

 

もし皆様がピータンを料理される際、それが煉瓦(れんが)のように固い泥に包まれていましたら、

どうか頑張って泥をはがして下さい。健闘を祈ります!

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【長江三峡】劉備が逃げ込んだ白帝城によかミカンが突撃

関連記事:【荊州獲ったどー!】諸葛亮&愉快な仲間の州乗っ取り計画

 

■古代中国の暮らしぶりがよくわかる■

古代中国の暮らし図鑑

 

よかミカン

よかミカン

投稿者の記事一覧

三国志好きが高じて会社を辞めて中国に留学したことのある夢見がちな成人です。

個人のサイトで三国志のおバカ小説を書いております。

三国志小説『ショッケンひにほゆ』
https://3594.fun 

【劉備も関羽も張飛も出てこない! 三国志 蜀の北伐最前線おバカ日記】

好きな歴史人物:
王充(おうじゅう。後漢初期の思想家)
※ はじさんのサイト内検索で王充の記事が出てきます

何か一言:
三国志のお話の世界の広がりは無窮。
日々新しい三国志が生まれています。
ご一緒に三国志の新しい歴史を刻みましょう。

関連記事

  1. 【俺たちだって五虎将だ!】魏の五虎将たち~楽進・于禁篇~
  2. 理屈は確かにそうだけど・・中2病的な袁術の皇帝即位の理由とは?
  3. 思わず「やりすぎだろ」と声が出る!脳筋・呂布が袁術にたかる方法が…
  4. 昔の中国のお葬式ってどんな感じだったの?
  5. 【諸葛亮孔明の心に残る名言】「好尚同じからずと雖も公義をもって相…
  6. 剣と刀ってどう違うの?【いまさら聞けない三国志の大疑問】
  7. 錦馬超には仲間と呼べる人達がいたの?
  8. 理不尽すぎてもはや笑える、デマのせいで殺された孫奉(そんほう)

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【戦国四君にまつわる逸話】趙の貴公子・平原君って人を見る目がなかった?
  2. 孫臏の魔術がスゴイ!どの国からも侮られていた斉兵を強兵に変えた改革
  3. これが久秀の碁!熊野山に立て籠もる湯浅氏を退却させた、曲者部隊のデコボコアタック!
  4. 高麗(こうらい)ってどんな国?アンゴルモア元寇合戦記が100倍面白くなる
  5. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース30記事【11/20〜11/26】
  6. 【3000文字でわかる】!禁門の変(蛤御門の変)をすっきり解説

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【三国志で例えるよ】初心者でも『エドワード黒太子』が分かる。西洋史の基礎&豆知識! 三国時代のお酒は発泡酒レベルだった? 三国志の著者・陳寿のミステリー 後編:三国志はどうやって完成したの? 【キングダム】「信の強さはホンモノ?」休載スペシャル 【兄者を尋ねて一千里】五つの関所を破るウォンテッド関羽 134話:頑固な忠臣、張昭と孫権の対立がシュール 毛利家に敗北して浪人となった山中鹿之助の修行 孫堅さえ生きていれば…袁術、惜しい人を亡くす

おすすめ記事

  1. 陳平(ちんぺい)とはどんな人?詐欺師か、天才軍師か?謀略の達人
  2. 自称皇帝、袁術のトホホな部下列伝 Part.4
  3. 『まだ漢王朝で消耗してるの?』の電子書籍出版のお知らせ
  4. よく皖城で共闘できたね?三国志史上最凶に仲が悪かった甘寧と凌統
  5. 公孫瓚の武力の強さは独自の戦闘組織にあった
  6. 曹真を憤死させた演義の孔明の悪口ってどんだけ~
  7. 【徹底解析】天下統一するはずだったのは蜀だった?
  8. 吉田松陰はテロリストなの?それってホント?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“水滸伝"
PAGE TOP