呂布特集
コメント機能リリース




はじめての三国志

menu

はじめての変

人心を得られなかった小覇王孫策の無残な最期

張昭、孫権、孫策、周瑜




呉のチーム

 

人は1人では生きていけません。

馬や牛が生まれてすぐに立って歩けるのに、人は1歳くらいまでそれができません。

1人で立って歩けるようになるまで、母親をはじめとする多くの人に助けられながら成長していきます。

 

ようやく1人で歩けるようになっても、

十数年、誰かと一緒に遊んだり学んだりしなければ一人前になれません。

独り立ちできたと思っても、社会的動物である人は、

生きている限り何らかの形で人とつながり続けます。

 

そのため、どんな人にも死んだら必ずと言っていいほど悲しんでくれる人がいるものです。

孫策(そんさく)が殺したある人物にも、復讐に臨むほど死を悼んでくれる人がいたのでした。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:孫策が生きていたら三国志はどうなったの?

関連記事:孫策涙目になるほどのフルボッコ!?小覇王をコテンパにした陳登

 

 

孫策袁術から独立

孫策、袁術から独立

 

父・孫堅(そんけん)が犬死ともいえる無念の死を遂げ、その軍勢は袁術(えんじゅつ)軍に吸収されてしまいました。

19歳という若さで孫家復興の使命を帯びた孫策は、袁術の元で臥薪嘗胆の日々を送ります。

 

劉繇(りゅうよう)を破って曲阿を手に入れたとき、孫策の雌伏の時はようやく終わりを告げました。

続いて、呉郡、会稽郡を強襲。

呉郡太守・許貢(きょこう)も会稽郡太守・王朗(おうろう)も蹴散らし、江東支配を宣言したのです。

 

前途洋々。

孫策の野心は一気に燃え上がりました

 

 

知らぬ間に敵を作りまくっていた孫策

知らぬ間に敵を作りまくっていた孫策

 

破竹の勢いで江東平定を遂げた孫策でしたが、

いきなり乗り込んできた若造である孫策を江東の人々は面白くなく思っていました。

徳力ではなく武力によって平定した場合、恨みも一緒に買ってしまうのは仕方のないこと。

 

そのため、まずは人々の心を得るために

温情ある政策をしくなどの根気強い努力が必要とされるのですが、

気の短い孫策にはそんな器用な真似はできなかったようです

 

反抗的な態度の豪族にも、謎の宗教を信仰する勢力にも武力行使。

力尽くで自分に従うように誓わせ、それでも従わない場合は死を与えたのです。

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

まだ漢王朝で消耗しているの  

孫策の狼藉に立ち上がった許貢

許貢

 

強引なやり方で人々を抑えつけ、無理矢理にでも服従させる孫策のやりかたに

元呉郡太守・許貢は腹を据えかねていました。

 

「孫策はかつて高祖・劉邦(りゅうほう)と争った項羽(こうう)のようです。

どうか孫策を手厚くもてなし、中央で使ってやってください。

このまま野放しにしておけば、天下の禍となるでしょう。」

 

許貢は正史『三国志』では献帝(けんてい)へ、『三国志演義』では曹操(そうそう)へこの密書を送ろうとします

ところが運悪く、この密書の存在が孫策にバレてしまいます。

 

孫策はこれに大いに腹を立て、許貢に面会を求めて詰問します。

ところが、許貢は知らんぷり。

許貢の態度にますます怒りを覚えた孫策は、許貢を粛清してしまいました。

 

ますます勢いづく孫策

ますます勢いづく孫策と近づく太史慈

 

嫌な奴は殺してでも排除。

最早自分を止められる者はいないと言わんばかりにぐんぐん勢いづく小覇王・孫策。

 

そんな孫策、当然曹操の目にもとまります。

曹操は孫策を手懐けておこうと自分の姪子を孫策の弟・孫匡(そんきょう)に嫁がせ、

さらに孫策の姪子を息子・曹彰(そうしょう)の嫁に迎えて姻戚関係を結びました。

曹操

 

同盟を結んだということですっかり安心しきっていた曹操。

ところが、孫策の方は虎視眈々と曹操の本拠地・許都を奪う機会を窺っていたのでした

自分は江東に留まっているような器ではないと考えるようになっていたのですね。

 

許貢の死に奮起した食客

忍者

 

曹操とも同盟を結び、孫策がいよいよ天下を取りに動き出した頃、しくしくとすすり泣く者がいました。

それは、許貢の息子や許貢に囲われていた食客たちでした。

 

何の落ち度も無いのに突然現れた孫策に呉郡を分捕られた挙句、

江東を荒らしまわる孫策を止めようと義憤にかられた末に殺されてしまった許貢の無念を想うと、

後から後から涙が溢れ出てくるのでした。

 

ところが、その食客たちはただ泣き暮らしているばかりのその辺の食客とは一味違ったのです。

彼らは所謂ヤクザ者でした。

 

彼らの許貢を失った悲しみが孫策への憎しみに変わるのにはそれほど時間を要しませんでした。

義に厚い彼らは、孫策への復讐を誓います。

 

刺客の手にかかり犬死

刺客の手にかかり犬死

 

曹操は袁紹(えんしょう)にかかりきりで、許都を空けることが多くなってきました。

孫策はいよいよ許都奪取を実行に移そうと考え始めます。

 

時代の寵児気取りでますます気が大きくなっていた孫策は、

ある日、1人で長江のほとりをぶらついていました。

 

ところが、突然3人の男に取り囲まれます。

あの許貢の食客3人組です。

 

武に長けた孫策は見事に3人を切り倒しますが、頬に矢を受けてしまいます。

それほど致命的な傷ではありませんでしたが、

青黒く膿んだ傷痕を見て孫策の気は一気に萎んでしまいました。

 

「こんな顔では天下を治めることも叶わない!」

と叫んだところ、

傷口から大量の血を噴き出したという話もありますが、

おそらく傷口に悪い菌が入ってしまったのでしょう。

 

孫策は26歳という若さで亡くなってしまいました。

少しでも人心を得るような努力をしていれば、孫策ももう少し長生きできたのかもしれませんね。

 

※この記事は、はじめての三国志に投稿された記事を再構成したものです。

 

元記事:孫策、旧勢力に恨まれ無念の死を遂げる

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:なんで孫策と周瑜が義兄弟の契りを結んだの?その驚くべき理由とは?

関連記事:太史慈は群雄だった!孫策死後疎まれた男の生涯

 

【蜀のマイナー武将列伝】
魏のマイナー武将列伝

 

はじめての三国志 編集部

はじめての三国志 編集部

投稿者の記事一覧

三国志の世界観や登場人物を『楽しく・ゆるく・わかりやすく』をモットーに紹介するプラットフォームメディアです。

https://hajimete-sangokushi.com/

関連記事

  1. 【真田丸】日本一の兵と称された真田幸村と魏の張遼、名将の類似点を…
  2. 陳宮 陳宮(ちんきゅう)ってどんな人?溢れんばかりの才能を備えた知略家…
  3. 趙姫 曹操の妻はどんな人達だったの?13人を紹介 Part4
  4. 真田丸 神回『犬伏の別れ』の裏側、真田丸と韓信には深い関係性があった
  5. 茶を飲む張角(太平道) 劉備も茶を求めた?中国茶の歴史
  6. 衝撃の新事実・・・諸葛孔明は実は二人いた!?
  7. 関帝廟 関羽 関帝廟ガイド~知っておきたい、正しい「基本」の参拝方法
  8. 三国志時代の牢獄 こんなの絶対に入りたくない!三国志の時代の牢獄は酷すぎたR…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 蜀軍に勝利する木鹿大王(南蛮族)
  2. 太平道の祖・張角(黄巾賊)
  3. 野球をする曹操と関羽と呂布
  4. バリバリビジネスマンの坂本龍馬
  5. 愛馬に乗り敵を粉砕する張遼

おすすめ記事

  1. 【地図付き】地味だけど結構重要だった!諸葛亮の南中遠征 孔明君のジャングル探検
  2. キングダム592話ネタバレ雑学「王翦や李牧のあの策略の元ネタ暴露」 キングダム53巻
  3. 蒯越の三国志での名アドバイスを紹介するよ! 何進に見切りをつける蒯越(カイ越)
  4. アドバイザー賈詡の張繍育成日記 賈詡
  5. 三国夢幻演義 龍の少年 第12話「歓びと哀しみと」配信日が決定しました 三国夢幻演義バナー 龍の少年
  6. 【袁術の戦いを振り返る】徐州・豫州の戦いには人間ドラマが盛り沢山 袁術と呂布

三國志雑学

  1. 于禁


“はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 呂布のラストウォー 呂布
  2. 韓非子を読む劉禅
  3. 弩(ど)を発射させる蜀兵士達
  4. 反乱を起こす郝萌(かくぼう)と曹性

おすすめ記事

大山巌 大山巌とはどんな人?明治の軍人の名言なども紹介 陸遜 剣と刀 【三国志刀剣乱舞】三国志武将が持っていた名刀・名剣を紹介するよ 二刀流の劉備 夷陵の戦いに至るまでの経緯は?夷陵の戦いまでの蜀の動きと経緯 歴史書によく出てくる「尚書」って何?女の尚書もいた!? これはキツイ!健康が回復するかで刑罰が決まる保辜(ほこ) 袁術、孫堅(犬) 第13話:袁術くん「部下をやる気にさせる正しく叱る方法」を紀霊から学ぶ 袁術君 第8話:袁術くん「コンフォートゾーン」から抜け出す 嬴政(始皇帝) 【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志コメント機能"
PAGE TOP