ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく「ろひもと理穂の三国志・なんでもランキング」のコーナーです。
三国志の登場人物たちは大雑把に判別すると「武官」と「文官」に分けられます。
武官は戦場で活躍する武将たち。文官は内政や外交で活躍する政治家たちです。ただ線引きは曖昧ですね。呂布や張飛であれば武官と言い切れるでしょうし、麋竺や孫乾であれば文官でしょうが、司馬懿や陸遜となると微妙です。
一騎打ちなどはしないでしょうが戦場での武功は素晴らしいものがあります。そう考えると武官なのでしょうか。しかし司馬懿も陸遜も一般的には名軍師として有名ですね。そもそも軍師とは何なのでしょう?
軍師(ぐんし)の意味
軍師とは、丞相や司徒、将軍府に置かれた官位で、軍事を統括します。丞相府には軍事祭酒、中・左・右・前・後軍師が置かれています。ただ、現代の私たちには軍師といえば「参謀」や「策士」の代名詞として伝わっています。ニュアンス的には、君主や将軍に戦略的な助言をする補佐役といった感じです。
今回は魏・呉・蜀の中で頭の良い軍師ランキングということで、単純に戦略面に優れた人物をあげてみたいと思います。要するに「この人は軍師なの?」っていうツッコミは覚悟のうえでのランキングです。
蜀のランキング
1位・・・諸葛亮(しょかつりょう)
2位・・・法正(ほうせい)
3位・・・龐統(ほうとう)
4位・・・姜維(きょうい)
5位・・・馬謖(ばしょく)
1位はもはや不動でしょう。そもそも時代を問わず「名軍師=諸葛亮」というのは公式のようになっています。
2位の法正もあまり異論はないのではないでしょうか。戦場での駆け引きにおいては諸葛亮よりも上かもしれません。
3位の龐統は諸葛亮と並び称されているほどですし、
益州侵略の立役者ですから妥当なところです。
4位あたりからかなり微妙になってきており、諸葛亮の後継者という点で姜維を選んでみました。
5位の馬謖に至っては異論だらけかもしれません。だったら兄の馬良だろうという声もあるでしょうし。ただ、諸葛亮に助言したりしている実績から選んでいます。
呉のランキング
1位・・・周瑜(しゅうゆ)
2位・・・陸遜(りくそん)
3位・・・魯粛(ろしゅく)
4位・・・呂蒙(りょもう)
5位・・・張昭(ちょうしょう)
1位から3位は三国志の中でもトップクラスですね。周瑜は劣勢にありながらも曹操を破り、陸遜は同じく劣勢から劉備を破りました。地の利を活かし、戦略面で優れていたが故の勝利ですね。
魯粛も天下三分の計や孫権の皇帝即位などのアイディアを生み出しています。4位、5位はいろいろ他にも名前があがりそうです。陸抗や張紘、諸葛恪などもいますからね。僅差で呂蒙、張昭を選んでいます。
魏のランキング
1位・・・曹操(そうそう)
2位・・・司馬懿(しばい)
3位・・・荀彧(じゅんいく)
4位・・・郭嘉(かくか)
5位・・・賈詡(かく)
魏は本当に人材が豊富なので選ぶのがたいへんです。曹操は軍師というより君主なのですが、戦略に優れているという点で1位にしています。戦場で敗北することも数々ありましたが、曹操はハングリー精神の塊なので敗戦を次へのパワーにしている点が凄いですね。
独創性や臨機応変さでもNO1です。2位から5位はそれぞれ優れており、優劣をつけるのは難しいですので、曹操からの視点で考えてみました。その素質に脅威を感じていた司馬懿。親友でもありライバルでもあった荀彧。
自分を理解できるのは郭嘉だけとも語っています。賈詡の軍略は認めていたことでしょう。戦略面でも曹操に匹敵するメンバーです。他にも荀攸や鄧艾、満寵、鍾会、程昱、劉曄などがいますね。層の厚さでは間違いなく三国一は魏になります。
三国志ライターろひもと理穂の独り言
それぞれの国のトップが出そろうのが「赤壁の戦い」ですから、それはやはり三国志の見せ場になりますね。曹操は完全にアウェーで周瑜に敗れていますので、今度はホームで対決してみてほしかったなと思います。総合力ではやはり曹操が三国志NO1なのではないでしょうか。
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