広告

これはひどい・・関羽は深刻な方向音痴だった?迷走する関羽の千里行

2015年11月2日


曹操 関羽LOVE

 

関羽(かんう)は、その生涯で二年ばかり劉備の宿敵であった曹操の客将として

曹操(そうそう)軍に在籍していた過去があります。

 

曹操を逃す関羽

 

この逸話は、後の赤壁の戦いで敗れた曹操を関羽が昔の恩義で見逃すという

伏線になっている印象深い逸話なのですが、、

実は、曹操の元を旅立った関羽は常識ではあり得ないような

遠回りをしていた事が地図から分かったのです。

 

関連記事:実は面倒くさい性格?関羽のクレーマー事案を紹介

関連記事:曹操のハニートラップ作戦が義に生きた武人・関羽に通用するのか?

関連記事:関羽千里行って有名だけど何なの?

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



関羽、主君劉備(りゅうび)の消息を掴み、曹操の元を去る

顔良&文醜

 

曹操の配下として顔良(がんりょう)文醜(ぶんしゅう)を斬り

手柄を立てた関羽ですが、戦乱で生き別れになっていた劉備

袁紹の客将となっている情報を知り、曹操に暇乞いをして立ち去ろうとします。

 

関羽を手放すのが惜しい曹操は、避客牌(ひきゃくはい)という

面会謝絶の看板を下げて居留守を使い関羽の出発を遅らせようという

セコイ方法を使いますがいつまでも通用する訳は無く、

関羽は曹操から貰った贈物を封も開けずに

返却して、劉備の夫人と共に、許昌を立ち去ります。

 

曹操の部下達は関羽を追いましょうと曹操に言いますが、

曹操は「行かせてやれ」と未練を振り切りました。

 

さっきまで居留守使っていた人とは思えない潔い態度です・・

 

関連記事:顔良と文醜の裏話、顔良って実はいい奴?

関連記事:三国志の覇者・呆れるくらいの人材マニアの曹操

 

カッコ良く曹操の下を去った関羽の迷走が始まる・・

関羽千里行 ゆるキャラ

 

関羽は、どういう訳か、最初に洛陽を目指して赤兎馬(せきとば)を走らせます。

ちょっと待って、劉備は袁紹の客将になっていた筈なのにどうして西へ?

そんな疑問もお構いなしに、関羽は東嶺関に向かい通行手形で揉めた

孔秀(こうしゅう)を斬殺して突破します。

 

次に関羽は洛陽に到着、ここでも通行手形で揉めて韓福(かんぷく)を斬殺します。

ここまでで、手形の不備から二名の魏将を斬りました。

 

関連記事:呂布、関羽の愛馬・赤兎馬が気になってたまらない

関連記事:衝撃の事実!赤兎馬の子孫が判明!?

関連記事:赤兎馬(せきとば)が活躍できたのは武霊王のおかげ

関連記事:【歴代名馬史上最強戦】赤兎馬と騅ではどっちが凄い?

 

関羽、いきなり方向転換、沂水関(きすいかん)へ

関羽

 

さて、そのまま、長安まで行きそうに見えた関羽は、ここで、

どうやらこのまま進んでも劉備には会えないと悟ったらしく(今頃!!)

いきなり進路を東に大きくUターンさせます。

 

向かった先は、山東省にある沂水関であり関羽はここで

自分を騙し討ちしようとした魏将の卞喜(べんき)を斬殺します。

 

しかし、洛陽から、この沂水関までは直線距離で636キロあります。

このUターンだけで、もう千里(414キロ)を越えているのです。

それに、東に迂回するんだったら、孔秀と韓福を殺した理由は一体・・

 

まだまだ、とまらない関羽の迷走

関羽 大暴れ

 

 

卞喜を斬殺した関羽ですが、ここで自分が行き過ぎた事に気がつきます。

そして、再びUターンを決行して、544キロ離れた滎陽(けいよう)に到着します。

一度、曹操の勢力下を離脱して、再び曹操の勢力下に戻ったのです。

 

さあ、魏の関所を守る武将達には戦慄が走ります。

もはや、関羽がやってきた場所の守備将は斬殺される運命です。

しかも、方向音痴の関羽の為に無駄死にする事になります。

 

ここで、関羽は滎陽関を守る王稙(おうしょく)の追撃に反撃を加え王稙を斬殺します。

 

【次のページに続きます】

 

次のページへ >

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-三国志の雑学
-, , , , , , , , , , ,