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54話:劉備、再び曹操に敗れる

2015年3月26日


 

関羽 大暴れ

 

関羽(かんう)張飛(ちょうひ)趙雲(ちょううん)の活躍で、

曹操(そうそう)軍の先鋒、許褚(きょちょ)を打ち破った劉備(りゅうび)ですが、

相手は、数万の大軍、こちらは三千名に過ぎません。

 

曹操軍が、官渡の戦いの疲労から回復すると、多勢を利に、

少数の劉備軍を圧倒していきます。

 

前回記事:53話:体制を立てなおした劉備に曹操が襲いかかる

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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曹操軍の夏侯惇が大活躍

魏武将 はじめての三国志 ゆるい

 

特に、曹操軍の重鎮である、夏候惇(かこう・とん)が、

兵を率いて汝南城を陥落させると劉備軍は、

本拠地を失い敗北が確定します。

 

しかし、劉備は今回は、学習していました。

ここで潰走して部下がバラバラになるのは、絶対に避けないといけない。

 

劉備は、混乱の中でも自軍を纏めて、関羽、張飛、趙雲を殿軍(しんがり)

にして、粛々と荊州の劉表(りゅうひょう)の下へ退却していきます。

 

殿軍(しんがり)って何?

 

殿軍というのは、軍の最後尾を守る、一番死ぬ危険が高い場所です。

劉備は、最強の3将軍を殿軍につけて、追ってくる曹操軍に

対抗しようとしたのです。

 

絶体絶命の劉備軍 vs 追う曹操軍

劉備軍 曹操軍

 

何度も、何度も絶対絶命の窮地に追い込まれる劉備軍ですが、

関羽、張飛、趙雲は、超人的な働きで、これをはねのけます。

 

そうして、とうとう、劉備は、荊州の劉表の支配地に辿りつき、

曹操の追撃を交わす事が出来たのです。

 

奇跡的な事に、劉備の配下の武将は全て無事というおまけつきで、

劉備は、生命を繋ぐ事が出来ました。

 

劉表(りゅうひょう)は、袁紹(えんしょう)と組んで、

曹操と敵対していた事もあり、劉備を曹操に対抗できる存在として、

厚遇し、前線である新野(しんや)城を与えて、その備えにしています。

 

劉備の運命を変える人物の布石

劉備 食客

 

ただ、劉備にとっては、生命からがら、逃げのびたとは言え、

また、劉表の客将になってしまう事になります。

我が身の不運を嘆いた劉備でしたが、この時期、劉備が荊州にいた事は、

彼にとって不幸中の幸いでした。

 

荊州の劉表は、内政型の人物で、戦乱で逃れてきた知識人を匿うのにも

非常に熱心で、多くの智謀の士が集まっていたのです。

 

ここで、劉備は、彼の運命を変える、三国志演義の後半の

主人公とも言える人物と出会いますが、、

その話は、後のお楽しみという事で、、

 

耳で聞いて覚える三国志

 

 

次回記事:55話:劉表のお家騒動に巻き込まれて殺されかける劉備

 

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■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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