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強力な曹操の脅威に呉・魯粛と蜀・孔明の思惑が一致

2015年4月23日


女性 伏兵 ドグマグラグ 曹操

拡大する曹操(そうそう)の圧迫を受けていたのは、

何も劉備(りゅうび)だけではありません

呉の孫権(そんけん)も、その一人でした。

 

元々、曹操は、呉の孫策(そんさく)に親戚である曹仁(そうじん)の娘を

与えるなど、懐柔していましたが、袁紹(えんしょう)を破って華北を平定し、

荊州の大半を平定するとその必要もなくなり、露骨に孫権に圧力を掛け始めます。

 

曹操は、孫権に親書を送り、

「近々、貴方と一緒に狩りをしたいものだ」と書いています。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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ん?一緒に狩りをしたいってどういうこと?

発石車 曹操

ちょっと見ると、何だか分からないでしょうが、

実はこれは、宣戦布告を仄めかしているのです。

 

中国では、天下を狙う事を「中原に鹿を追う」と言います。

その鹿を二人で追うというのですから、これが、

共に天下を争おうという意味になるのです。

 

流石は、詩文にも才能を発揮した曹操、脅迫文にも

一工夫入っています。

 

曹操はこれが脅しではない事を分からせる為に、

三国志演義によると80万の大軍を少々盛って100万と号して

大量の兵船を建造して長江に浮かべました。

 

 

曹操の大軍に恐れをなした張昭(ちょうしょう)

張昭 VS 孫権

呉では、曹操の大軍には、とても敵わないとみて、

重臣の張昭(ちょうしょう)が、講和して呉の命脈を保とうとします。

 

しかし魯粛(ろしゅく)のような若手武将は、

張昭に猛反対し徹底抗戦を唱えます。

 

「曹操の兵は、北方の兵で、水に慣れていない上に、

戦いの連続で疫病が蔓延して疲弊しています。

水戦に持ち込めば、必ず勝機はありましょう。」

 

ところが、軍義は容易に決しないので、魯粛は同じように、

曹操によって存亡の危機にある劉備との同盟を孫権に進言しました。

 

孫権の許可を得た魯粛が、江夏城の劉備を訪ねると、

水軍の訓練も盛んで兵の士気も充実していました。

 

「これは、或いは期待できるかもしれぬ、、」

 

魯粛が、劉備に面会を願い出て、孫権と劉備で同盟を組んで、

曹操と対抗するという策を申し出ると荊州奪還の作戦を思案していた

劉備は、喜び勇んで孔明(こうめい)に報告します。

 

 

孔明と魯粛の天才軍師の思惑が一致する

孔明と魯粛

孔明:「実は、私は呉に渡って曹操と対抗する為に孫権と同盟を結ぶつもりでした

しかし、呉から魯粛がやってきたなら、渡りに船で御座います。

今度は、私が呉に渡り、孫権を説得して曹操と戦わせてご覧にいれましょう」

 

孔明は自信たっぷりに答えると魯粛と共に、長江を下って呉に入ります。

三国志演義、最大の戦い、赤壁大戦の幕が静かに開こうとしていました。

 

 

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■好きな三国志の人物:

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■幸せを感じる瞬間:

三度のご飯を頂いている時。

■宝くじが当たったら?

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麻雀の牌を触っている時!お風呂に入った時!

■尊敬する人:
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■どうしてもこれだけは譲れないもの:
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■何か一言:

イラストのリクエスト御座いましたらお気軽どうぞ!
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よりぶりんでした。

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中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。当時はゲームセンターに通いつめました!まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

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