北伐
朝まで三国志悪




はじめての三国志

menu

はじめての変

古代中国のコペルニクスは孔明だった?彼はなぜ天文学を学んだの?

この記事の所要時間: 452




孔明 コペルニクス

 

三国志演義』に登場する諸葛孔明は地理天文に通じ、

星々の動きを見るだけで人間の運命や寿命まで読み当てたと描写されています。

 

星を見れば人の寿命がわかるなんてありえない。

現代に生きる私たちは通常、常識的にそのように考えます。

 

孔明は星占いなんてものに頼るような、あやふやな人間だったのだろうか?

そんな疑問を抱いた人も、あるいはいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、三国志の時代、天文は非常に重要な学問だったのです。

それには占いというオカルト以上に、重要で切実な理由があったのです。




4000年以上前にはすでに存在していた中国の占星術

photo credit: eclipse luna via photopin (license)

photo credit: eclipse luna via photopin (license)

 

中国においては、占星術は三国志の時代から遥かに昔、紀元前2000年頃にはすでに誕生していたと考えられています。

 

実在が確認されている中国最古の王朝である殷(いん)よりも前の時代に、夏(か)という王朝があったと伝えられています。

この夏王朝に義氏(ぎし)と和氏(わし)と呼ばれる二人の人物がいました。

 

中国の神話には羲和(ぎか)という太陽を司った女神が登場しますが、

この女神の名前からそれぞれ「義」と「和」を取って名づけられた氏族の名であったという説があります。

 

その名が指し示す通り、義氏と和氏は天文官として夏王朝に仕え、暦を定めたとされます。

 

あるとき皆既日食が発生しました。

現代のような天文学が発達するはるか以前の時代、

日食という現象は非常に不吉なものとして恐れられていました。

 

しかし、肝心の義氏と和氏はこの現象が起こることを予め帝に伝えることはできませんでした。

帝は大いに怒り、二人を処刑してしまったと言われています。

 

春秋戦国時代の中頃まで、王が戦を起こそうとする際には天文官が星占いを行い、

その吉凶の判断に従って、戦争をするかしないかを決定していたと言われています。

 

関連記事:中国最古の王朝 殷とはどんな国だったの?

関連記事:殷末の武将たちの戦いをもとに書かれた『封神演義』

関連記事:三国志を楽しむならキングダムや春秋戦国時代のことも知っておくべき!

関連記事:キングダムと三国志の違いって何?時代を追ってみる




風が吹かせた孔明、雨を予知することはできなかった?

孔明 東南の風

 

三国志演義における諸葛孔明は、地理天文に通じ、あたかも預言者のように物事の未来をも見通す神算鬼謀の持ち主として描かれています。

 

赤壁の戦いにおいて、曹操率いる艦隊を焼き討ちするために、孔明は天に祈念し、東南の風を吹かせたエピソードはあまりに有名です。

 

また、その赤壁の戦いの後、かつて世話になった義理から曹操(そうそう)を見逃してしまった関羽を咎める劉備に対し、

孔明が「私が天文を見る限り、曹操の命運はいまだ尽きてはおりません。関将軍の判断は間違ってはおりません」と言って諌めた話も知られています。

 

孔明 コペルニクス

 

天文の知識を用いて風を起こし、一方では敵将の命運すらも読み解いてしまう。

まさに神算鬼謀の主とはこのことではないでしょうか?

 

ところが、そんな天文の知識に長けていたはずの孔明が、

雨が降ることを予知できずに戦に勝てなかった、というエピソードも「演義」には存在します。

 

関連記事:赤壁の戦いで孔明が東南の風を吹かしたじゃん?あれマジらしいよ?

関連記事:実は孔明は墨者(ぼくしゃ)だった!?意外すぎる6つの理由

関連記事:赤壁の戦いにモデルがあった?八陽湖の戦い

 

北伐で孔明は司馬懿と対峙する

司馬懿

 

劉備亡き後、魏を討つための北伐の兵を起こした孔明は、魏の指揮官、司馬懿と対峙します。

 

孔明は一計を案じ、司馬懿を地雷(現代でいう爆弾のようなもの)で爆殺しようとしますが、

折しも降りだした雨によってその火種が消えてしまい、みすみす司馬懿を取り逃がしてしまいます。

 

作戦に失敗したことを知った孔明は天を仰いで、

 

『ああ……天候ばかりは、この私でもどうすることもできない……』

 

と慨嘆しました。

 

風を起こす知識を持っているはずの孔明が、雨を予知できなかった……

ちょっと矛盾のある話ですよね?

 

関連記事:邪馬台国が魏と外交出来たのは司馬懿のおかげ?

関連記事:三国志の英雄たちの詩を調べたら司馬懿ヒドすぎワロタwww

関連記事:中国史上、最大の軍師は誰なの?孔明?司馬懿か?

 

天文学は、古代文明でも発達していた

 

果たして、孔明は本当に天文学を学んでいたのでしょうか?

 

天文学は古代中国のみならず、多くの古代文明で発達していたことが知られています。

バビロニアやギリシヤ、マヤなど、数多の文明が天文学を研究し、

天文の運行についてかなり正確な知識を持っていたことは良く知られています。

【次のページに続きます】




ページ:

1

2

関連記事

  1. 三国志時代の便利すぎる水時計と元祖ブタの貯金箱を紹介!実は知られ…
  2. 【はじビアの泉】現在の漢詩は曹操が造った?文化人曹操の功積
  3. 【保存版】これだけ見れば万事OK!アニメ版「三国志」7選
  4. 三国志好きでも楽しめる新撰組マンガ3選!「燃えよ剣」「北走新選組…
  5. 恩賜の御衣ってなに?三国志や源氏物語にも出てくるエピソードを紹介…
  6. 正史三国志と三国志演義の張遼はどこまで違う?張遼の最強称号を斬る…
  7. 【ネタバレあり】映画ドラゴンブレイドを三国志ライターkawaus…
  8. びっくり!三国時代の文化は日本に近かった?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【三国志RPG】DRAGON BLADE(ドラゴンブレイド)第1回 ドラゴンブレイドを攻略挑戦
  2. 諸葛亮が魏延に言った「反骨の相」ってどんな頭の形なの?
  3. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース18記事【6/19〜6/26】
  4. 劉備と趙雲が出会う事になったきっかけを作ったのは袁紹のおかげ?
  5. 張羨(ちょうせん)とはどんな人?天下分け目の荊州合戦、劉表と争った南郡の支配者
  6. 吉川元春(きっかわもとはる)がスゴイ!敵と味方から恐れられた戦の達人

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【真田丸】真田信繁も背水の陣を敷いた?国士無双と謳われた天才武将・韓信との共通点 中国だけじゃない? 世界の三国時代・古代琉球・朝鮮半島・ブリテン諸島などを紹介 徳川慶喜の功績って一体何があるの!? 【三国志作家】伴野朗のとんだ災難、事実は小説より奇なり? 前漢の外交官・張騫(ちょうけん)は大月氏と同盟を結ぶために西の国へ 愛されすぎてことわざになった人・曹操(そうそう)編 五丈原の戦いの裏側で活躍した魏の満寵とは?後編 【二世対決】呉の名将陸遜の息子・陸抗VS雷神の養嗣子・立花宗茂

おすすめ記事

  1. 馬鹿の語源はキングダムの趙高の実験から生まれた?
  2. 高麗(こうらい)ってどんな国?アンゴルモア元寇合戦記が100倍面白くなる
  3. 【キングダム羌瘣】超絶かわいい暗殺者の新たな夢ってなに?羌瘣の魅力に迫る!
  4. 曹植(そうしょく)ってどんな人?正史から彼の一生を見直してみる?
  5. 【匈奴にも名言は存在していた】冒頓単于の名言「地は国の本なり」
  6. その裏切りはちょっと!!三国志の裏切りベスト10
  7. 合肥の英雄・張遼も曹操並の人材集めに必死だった!?
  8. 西郷どんのチェストの意味は?西郷隆盛と示現流のチェスト関係性を分かりやすく解説

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“邪馬台国"
PAGE TOP