よかミカンの三国志入門
潼関の戦い特集




はじめての三国志

menu

はじめての呉

周泰(しゅうたい)ってどんな人?孫権に重んじられた、全身傷だらけの男




周泰

 

西条秀樹の傷だらけのローラや、傷だらけの天使など、

傷だらけという言葉には凄みだけでなく、何かを守る一途さを感じさせられます。

 

三国一、地味と言われる呉、しかもその中でも、じみじみ武将と呼べる

周泰(しゅうたい)も、そんな傷だらけの武将でした。

孫権(そんけん)に重んじられ、涙を流して感謝された周泰の人生を追います。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:彗星のごとく駆け抜けた小覇王・孫策

関連記事:孫権の妃達は地味な上にあまり幸福ではなかったって本当?

 

 

孫策(そんさく)に見出されるも、孫権の願いで孫権お付きの武将に

孫策

 

周泰の生没年は不詳ですが九江(きゅうこう)郡、下蔡(かさい)の人と言われています。

同僚の蒋欽(しょうきん)と共に当時勢力を伸ばしつつあった小覇王孫策の下で仕えます。

孫策の弟である孫権は、何故か、周泰を気に入り自分の配下に欲しいと

兄に言ったので、孫策は周泰を孫権付きの武将にします。

 

孫策、六県の山越討伐に赴き、留守を守る孫権にピンチが

孫権 弔い出陣

 

孫策は、呉特有の山だらけの地形の為に非常に数が多い山越のような

異民族討伐を繰り返していました。

孫権は、この孫策の後ろを守って宣城にいましたが、兵力は少ないのに、

孫策が押し気味に戦っているので油断していました。

 

そこに山越軍の別働隊が奇襲を掛けてきました。

手薄な上に油断していた呉軍は追い散らされ孫権もあわや討ち取られる

という所まで追い詰められてしまいます。

 

関連記事:羌・鮮卑・烏桓だけではない!南の異民族を徹底紹介

関連記事:沙摩柯(しゃまか)武蛮族の王|甘寧を討ち取り呉を恐怖に陥れる

関連記事:三国志に出てくる鮮卑族ってどんな民族?

関連記事:三国志に出てくる羌族ってどんな民族?

 

周泰、人に倍する勇気を奮い山越を追い払う

 

その時に味方を励まし、孫権を守ったのが周泰でした。

山越の軍勢を払いのける為に、敵軍に突撃した周泰は、全身に

12箇所という深手を負いながら奮戦を続けました。

 

劣勢の呉軍は周泰の姿に勇気づけられ、ついに崩れなかったので

山越軍は諦めて退却しました。

 

関連記事:老将・黄蓋(こうがい)は異民族討伐のプロだった

 

周泰、傷が深すぎて生死の境をさまよう

 

しかし、周泰は全身傷だらけになり、そのまま倒れてしまいます。

そして、何日間も生死の境をさまよう人事不省の状態になります。

 

幸いにして、周泰は回復し弟の命を救ったとして孫策にも賞賛され、

回復後に春穀(しゅんこく)の県長に任命されました。

 

伝説の企画 朝まで三国志 最強のワルは誰だ

朝まで三国志1  

 

周泰、孫権時代にも大活躍

孫権と三国アヒル

 

孫策が死に、孫権の時代になると周泰は、呉の前線部隊として

大きな働きをするようになります。

 

黄祖討伐や赤壁の戦いでも周瑜(しゅうゆ)程普(ていふ)に従って、

曹操軍を撃破して呉の躍進に大きな貢献をしました。

 

朱然(しゅぜん)と徐盛(じょせい)は周泰の指揮下に入るのを不満に・・

朱然

 

周泰は順調に手柄を積み重ねますが、元は同僚の朱然徐盛は、

その配下にされた事に難色を示し、周泰の命令を無視するなどしました。

 

考えた孫権は宴を催すとして、朱然徐盛、周泰を招きます。

 

孫権、いきなり周泰の服を脱がせて傷の解説を始める

孫権、周泰の服を脱がせて傷の解説

 

そして、宴もたけなわになった頃、孫権は周泰を立たせていきなり服を脱がします。

周泰の体は、歴戦によって傷だらけになっていました。

孫権は、それら周泰の体の傷を、ひとつひとつ解説し、いかに周泰が戦場では、

我が身を省みず、奮戦する男であるか力説します。

 

こうして孫権は最後には涙を流し、

「今日の私があるのは、ただ、幼平(ようへい:周泰の字)がいたお陰である」

と感謝の言葉を述べたのです。

 

それを見た徐盛と朱然は態度を改め二度と周泰に背くような事は

無くなったと言われています。

 

蜀漢との戦いにも意欲を燃やす周泰、その途中で死ぬ

関羽 激怒

 

呉が呂蒙(りょもう)陸遜(りくそん)の活躍で関羽(かんう)を倒して

荊州を手に入れると、周泰は、来るべき劉備の蜀漢との戦いにも意欲を燃やします。

 

漢中太守、奮武(ふんぶ)将軍に任命され、陵陽候(りょうようこう)にまで昇りますが、

黄武(こうぶ)年間(222年~229年)頃に死去しました。

 

孫権は、昔、自分の命を救った周泰への恩義を忘れず天子の馬車の

日よけの蓋を周泰に贈ったり、周泰を名ではなく字(あざな)で呼ぶなど

目に見える形で厚遇をアピールしました。

 

一方の周泰も、それでおごり高ぶる事なく終生武人として、

孫権に仕え続けたのです。

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

周泰と言えば、ゲームでも、使えない事はないけど、まあ平凡な能力で

あまり印象には残らない武将です。

 

全身、傷だらけというのも、そこまで強くはなく、多くの反撃を受けた

という一つの証明であるとも言えます。

 

しかし、その勇気は並はずれ、また何としても主君に忠義を尽くすという

心意気は見事で、孫権が生涯重く用いたのも分かる気がします。

周泰の全ては、その体中の傷が物語っているのです。

 

今日も三国志の話題をご馳走様でした。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:100年に1人の逸材|陸遜(りくそん)の生涯をたどる

関連記事:陸遜(りくそん)は孫権配下の前は何をしていたの?

関連記事:諸葛恪(しょかつ かく)ってどんな人?|頭が良すぎて諸葛一族を滅ぼす

 

【呉のマイナー武将列伝】
呉の武将

 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 【忠誠心はどっちが上】太史慈と趙雲を今夜比べてみた!?
  2. 馬に乗って単身荊州へ赴く劉表 三国志の時代の情報伝達はどうなっていたの?最小情報伝達所烽侯を解…
  3. 十常侍に学ぶ正しい謝罪!真土下座の花道【ビジネス三国志】
  4. 日本の外交官も参考にすべき?三国志の外交交渉能力ベスト10
  5. 諸子百家(しょしひゃっか)ってなに?知るともっと三国志が理解でき…
  6. 解煩督 呉 【呉vs魏】あんまり知られていない芍陂の役ってどんな戦いだったの…
  7. キングダムと三国志 信と曹操のはてな(疑問) 今どき三国志が流行らない理由
  8. 張飛の身長は何センチ?2mを超える大柄な武将だったの?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 悪い顔をしている諸葛亮孔明

おすすめ記事

  1. 竹林の七賢の存在意義!それは反・司馬懿(しばい)の政治結社だ!
  2. 武田晴信の領地経営と甲州法度をざっくりと分かりやすく紹介! 真田丸 武田信玄
  3. 劉雄鳴とはどんな人?仙人だけど世渡りが下手な関中軍閥 劉雄鳴は三国志の仙人
  4. 曹操、思い出したくないあの場面を知育パズルにされる(華容道)
  5. 【よかミカン紀行】甘寧がブイブイいわせてた重慶ってこんな街!
  6. 赤壁の戦いにモデルがあった?八陽湖の戦い

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 対立する西郷隆盛と大久保利通
  2. 明智光秀 麒麟がくる
  3. 燃える本能寺

おすすめ記事

大政奉還した徳川慶喜 徳川慶喜の功績って一体何があるの!? 夏侯覇は郭淮とチョー仲が悪かったから蜀へ逃げたってホント!? 曹操「赤壁で負けてなんていないんだからねっ」 馬に乗って単身荊州へ赴く劉表 三国志の時代の情報伝達はどうなっていたの?最小情報伝達所烽侯を解説 近藤勇 新選組 近藤勇の刀「長曽弥虎徹」は実在する? 新選組局長の愛した名刀とは? 曹操軍の参謀、荀彧(じゅんいく)ってどんな人?官渡の戦いでの大勝利も一通の手紙のおかげ? 蜀の厳顔 【衝撃の事実】厳顔は老将なんかじゃなかった!? 連環の計って、どんな作戦?

おすすめ記事

  1. 64話:諸葛孔明の庵を3回尋ねる劉備、これが三顧の礼
  2. 第12話:袁術くん「傾聴」を孫堅から学ぶ 袁術
  3. 三国志演義の「卵」登場シーンとピータン豆腐の作り方 三国志ライター よかミカンさん
  4. 銅雀台(どうじゃくだい)ってなに?どんな建物で何をするところだったの?
  5. 【失敗は許されない】李広利が汗血馬を手に入れた経緯を徹底紹介
  6. 【kawausoミエル化計画】地味な劉表政権をミエルカしてみたよ!
  7. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース26記事【2/20〜2/26】
  8. 白馬寺とは何?洛陽にある中国最古のお寺は白馬が経典を運んだ!

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

PAGE TOP