三国志平話
濡須口の戦い




はじめての三国志

menu

はじめての呉

周泰(しゅうたい)ってどんな人?孫権に重んじられた、全身傷だらけの男

この記事の所要時間: 328




周泰

 

西条秀樹の傷だらけのローラや、傷だらけの天使など、

傷だらけという言葉には凄みだけでなく、何かを守る一途さを感じさせられます。

 

三国一、地味と言われる呉、しかもその中でも、じみじみ武将と呼べる

周泰(しゅうたい)も、そんな傷だらけの武将でした。

孫権(そんけん)に重んじられ、涙を流して感謝された周泰の人生を追います。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:彗星のごとく駆け抜けた小覇王・孫策

関連記事:孫権の妃達は地味な上にあまり幸福ではなかったって本当?

 

 

孫策(そんさく)に見出されるも、孫権の願いで孫権お付きの武将に

孫策

 

周泰の生没年は不詳ですが九江(きゅうこう)郡、下蔡(かさい)の人と言われています。

同僚の蒋欽(しょうきん)と共に当時勢力を伸ばしつつあった小覇王孫策の下で仕えます。

孫策の弟である孫権は、何故か、周泰を気に入り自分の配下に欲しいと

兄に言ったので、孫策は周泰を孫権付きの武将にします。

 

孫策、六県の山越討伐に赴き、留守を守る孫権にピンチが

孫権 弔い出陣

 

孫策は、呉特有の山だらけの地形の為に非常に数が多い山越のような

異民族討伐を繰り返していました。

孫権は、この孫策の後ろを守って宣城にいましたが、兵力は少ないのに、

孫策が押し気味に戦っているので油断していました。

 

そこに山越軍の別働隊が奇襲を掛けてきました。

手薄な上に油断していた呉軍は追い散らされ孫権もあわや討ち取られる

という所まで追い詰められてしまいます。

 

関連記事:羌・鮮卑・烏桓だけではない!南の異民族を徹底紹介

関連記事:沙摩柯(しゃまか)武蛮族の王|甘寧を討ち取り呉を恐怖に陥れる

関連記事:三国志に出てくる鮮卑族ってどんな民族?

関連記事:三国志に出てくる羌族ってどんな民族?

 

周泰、人に倍する勇気を奮い山越を追い払う

 

その時に味方を励まし、孫権を守ったのが周泰でした。

山越の軍勢を払いのける為に、敵軍に突撃した周泰は、全身に

12箇所という深手を負いながら奮戦を続けました。

 

劣勢の呉軍は周泰の姿に勇気づけられ、ついに崩れなかったので

山越軍は諦めて退却しました。

 

関連記事:老将・黄蓋(こうがい)は異民族討伐のプロだった

 

周泰、傷が深すぎて生死の境をさまよう

 

しかし、周泰は全身傷だらけになり、そのまま倒れてしまいます。

そして、何日間も生死の境をさまよう人事不省の状態になります。

 

幸いにして、周泰は回復し弟の命を救ったとして孫策にも賞賛され、

回復後に春穀(しゅんこく)の県長に任命されました。

 

伝説の企画 朝まで三国志 最強のワルは誰だ

朝まで三国志1  

 

周泰、孫権時代にも大活躍

孫権と三国アヒル

 

孫策が死に、孫権の時代になると周泰は、呉の前線部隊として

大きな働きをするようになります。

 

黄祖討伐や赤壁の戦いでも周瑜(しゅうゆ)程普(ていふ)に従って、

曹操軍を撃破して呉の躍進に大きな貢献をしました。

 

朱然(しゅぜん)と徐盛(じょせい)は周泰の指揮下に入るのを不満に・・

朱然

 

周泰は順調に手柄を積み重ねますが、元は同僚の朱然徐盛は、

その配下にされた事に難色を示し、周泰の命令を無視するなどしました。

 

考えた孫権は宴を催すとして、朱然徐盛、周泰を招きます。

 

孫権、いきなり周泰の服を脱がせて傷の解説を始める

孫権、周泰の服を脱がせて傷の解説

 

そして、宴もたけなわになった頃、孫権は周泰を立たせていきなり服を脱がします。

周泰の体は、歴戦によって傷だらけになっていました。

孫権は、それら周泰の体の傷を、ひとつひとつ解説し、いかに周泰が戦場では、

我が身を省みず、奮戦する男であるか力説します。

 

こうして孫権は最後には涙を流し、

「今日の私があるのは、ただ、幼平(ようへい:周泰の字)がいたお陰である」

と感謝の言葉を述べたのです。

 

それを見た徐盛と朱然は態度を改め二度と周泰に背くような事は

無くなったと言われています。

 

蜀漢との戦いにも意欲を燃やす周泰、その途中で死ぬ

関羽 激怒

 

呉が呂蒙(りょもう)陸遜(りくそん)の活躍で関羽(かんう)を倒して

荊州を手に入れると、周泰は、来るべき劉備の蜀漢との戦いにも意欲を燃やします。

 

漢中太守、奮武(ふんぶ)将軍に任命され、陵陽候(りょうようこう)にまで昇りますが、

黄武(こうぶ)年間(222年~229年)頃に死去しました。

 

孫権は、昔、自分の命を救った周泰への恩義を忘れず天子の馬車の

日よけの蓋を周泰に贈ったり、周泰を名ではなく字(あざな)で呼ぶなど

目に見える形で厚遇をアピールしました。

 

一方の周泰も、それでおごり高ぶる事なく終生武人として、

孫権に仕え続けたのです。

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

周泰と言えば、ゲームでも、使えない事はないけど、まあ平凡な能力で

あまり印象には残らない武将です。

 

全身、傷だらけというのも、そこまで強くはなく、多くの反撃を受けた

という一つの証明であるとも言えます。

 

しかし、その勇気は並はずれ、また何としても主君に忠義を尽くすという

心意気は見事で、孫権が生涯重く用いたのも分かる気がします。

周泰の全ては、その体中の傷が物語っているのです。

 

今日も三国志の話題をご馳走様でした。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:100年に1人の逸材|陸遜(りくそん)の生涯をたどる

関連記事:陸遜(りくそん)は孫権配下の前は何をしていたの?

関連記事:諸葛恪(しょかつ かく)ってどんな人?|頭が良すぎて諸葛一族を滅ぼす

 

【呉のマイナー武将列伝】
呉の武将

 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 劉表の評価が高いのは三人の名士のおかげだった!荊州経営を支えた名…
  2. 【実録】三国志の時代のショッピングは命がけだった?
  3. 銅雀台(どうじゃくだい)ってなに?どんな建物で何をするところだっ…
  4. 【冷気骨に徹る】秋風五丈原、そんなに寒かったの?
  5. 残念ながら本当です!三国志赤壁の手柄は99%呉のモノ
  6. 禰衡大喜び?刑罰はフンドシ一丁で受ける決まりだった魏
  7. 賈詡と陸遜を徹底比較!あなたはどっちの天才軍師を起用する?
  8. 【シミルボン】皆、戦争は嫌だった!三国志の時代の徴兵逃れ

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【蜀の滅亡へのカウントダウン】こうして蜀の国は滅びへ至った
  2. 吉田松陰の弟子と松下村塾の教育方針を紹介
  3. クリスマスの日には三国志の人々は何をしていたの?
  4. 三国大戦スマッシュ!(さんすま)とはどんなアプリゲーム?
  5. どうして曹操は嫌われているのか!?別に否定もしません
  6. 92話:劉備を徹底的に追い詰める張任

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

中国三代悪女・西太后(せいたいこう)は実は優秀で素敵な女性だった? 公孫瓚の易京城はどんな城? 劉巴(りゅうは)とはどんな人?天下に名声を轟かせた名士であるが、性格に難あり これなら誰でも騙される!越王句践の凄まじいゴマすりを紹介。 劉備は何で蜀を建国しようと思ったの?三国志演義で人気を占める蜀の秘密に迫る キングダム 533話 ネタバレ予想:爆誕!飛信軍 【月間まとめ】2016年2月の注目ニュース10選! 三国志の著者・陳寿のミステリー 前編:蜀滅亡

おすすめ記事

  1. 三国志フェス2015に「はじめての三国志」のおとぼけも主演します!
  2. お勧めしません!部下をダメにする諸葛孔明の管理術
  3. 季布(きふ)とはどんな人?一度承諾した約束は絶対に破らない事で天下に名を轟かせた名将【後半】
  4. 張悌(ちょうてい)とはどんな人?呉の滅亡に殉じ、壮烈な死を果たす最後の宰相
  5. 公孫瓚は朝鮮を支配した公孫度と仲が良かったの?
  6. 【キングダム533話】キングダム休載の理由を考える
  7. 自称皇帝、袁術のトホホな部下列伝 Part.4
  8. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第11部

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"
PAGE TOP