キングダムは、いよいよ、秦王政が天下統一をスローガンに、強敵である李牧が待つ趙へと大軍を送り込みました。
王翦(おうせん)、楊端和(ようたんわ)、桓騎(かんき)が大将軍扱い、信(しん)、蒙恬(もうてん)、王賁(おうほん)が特別遊撃隊というわくわくする布陣で、趙の都、邯鄲の真下鄴(ぎょう)を奪取する戦いです。迎え撃つ李牧(りぼく)ですが、ここで秘密のベールに隠された趙の新三大天の最期の一人が明かされそうです。
今の所明らかなのは、李牧と龐煖だが・・
趙には、旧三大天として、廉頗(れんぱ)や藺相如(りんそうじょ)、趙奢(ちょうしゃ)等がいましたが廉頗を除けば、いずれも鬼籍に入っています。その廉頗も、後任の楽乗(がくじょう)と喧嘩して趙を出て行ってしまいました。
後を受けて、趙では、李牧、龐煖(ほうけん)が新三大天と目されますが、肝心の三人目がずっと不明でした。そこで、kawausoは色々調べ、趙の新三大天の最期の一人を突き止めたのです。
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趙の新三大天、最期の一人は司馬尚!
趙の新三大天は、司馬尚(しばしょう)です!!と言っても、誰それという人が大半でしょう、実は、kawausoも誰それ?と思っています。しかし、史実を見る限り、李牧を補佐して秦を退けるのは、この司馬尚以外にはあり得ないのです。史実によると、司馬尚は、紀元前229年、李牧の副官として、忽然と歴史に出現します。
紀元前229年、秦の王翦、楊端和、羌瘣が大軍を以て趙を攻め、王翦が井陘(せいけい)を降します。そのため、趙は李牧と司馬尚に応戦させますが、秦は苦戦したので、李牧を排除しようと、幽繆(ゆうぼく)王の奸臣・郭開(かくかい)に賄賂を送って離間の計を仕掛け、これにより李牧は誅殺されてしまうのです。メインは確かに李牧ですが、それを補佐しているのは司馬尚です。
恐らく、廉頗に付き従う輪虎(りんこ)のように、李牧の意図を逸早く察知して動く名将に違いありません。さらに、この司馬尚、李牧が誅殺された後、殺される前に趙を脱出して逃げおおせたようです。李牧や龐煖は死んだり、消滅する運命が決まっていますが、司馬尚は生き残り今後のキングダムの展開に大きく関わるのではないかと予想してみます。物凄い先読みとして、李牧の死後に信と会い、その最期を伝え信に李牧の李の氏を与えて、そこで李信になるとか、、そういう重要な役割を担うキャラになるのではないでしょうか。
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司馬尚の子は司馬卭、そして、その子孫はあの・・
この司馬尚には、司馬卭(ゴウ)という息子がいます。始皇帝が死去した後、反秦の軍を起こした陳勝(ちんしょう)が武臣(ぶしん)という武将を派遣するとこの司馬卭も部下として合流しているのです。さらに武臣が殺されると、群雄の張耳(ちょうじ)の配下になり、河南地方を平定。
父に劣らない軍略の才を発揮して項羽(こうう)が秦を滅ぼすと殷(いん)王に封じられますがその後、劉邦(りゅうほう)に寝返り、紀元前205年に彭城の戦いで破れ項羽の軍により殺害されてしまいます。
そして、この司馬卭の遥か、遠い子孫が河南に住みついた司馬懿(しばい)だとされているのです。
そう、あの諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)を破り、北伐を断念させただけでなく、孫の代には、魏王朝を纂奪した司馬懿は、この李牧の副官の司馬尚の遠い子孫だというのです。軍師連盟でも主役としてクローズアップされる司馬懿の先祖ですからこれは、司馬尚が趙の三大天の最期の一人で間違いないと思います。
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キングダムライターkawausoの独り言
趙の三大天には、あの佞臣の郭開(かくかい)という予想もあるのですが、kawauso的には違うと思います。途中までは李牧に郭開が協力し、途中で秦に寝返るというのも、展開としては面白いですが、やはり爽快感が弱すぎます。やはり、新しい、三大天は、忽然と今回の戦いで出現し、
大いに、信や蒙恬、王賁を苦しめ、これから強敵になる予感を残し読者に強く印象づけられる扱いを受けるでしょう。あるいは、カイネの兄とか父とかそういう扱いで出てくるのでは・・などと予想しております。
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