三国志の面白さってどこにあると思いますか?

2021年1月21日


はじめての三国志_ページネーション

こちらは2ページ目になります。1ページ目から読む場合は、以下の緑ボタンからお願いします。

三国志の面白さ(1P目)

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



三国志の人気

三国志演義_書類

 

三国志の始まり、終わり、そしてそのジャンルに古くから日本人が親しんできたことはご説明しました。しかし、どうしてここまで日本人は三国志の世界に惹きつけられたのでしょう?

 

五虎大将軍a 関羽、張飛、馬超、趙雲、黄忠

 

その一つの理由として、数々の登場人物の多さがあります。他に類を見ないほどの数多くの武将、名将たちが煌めいた時代。

 

喧嘩ばかりする張飛と関羽

 

その一人一人にドラマがあり、決して報われただけでなく、輝きが潰えた者たちのもの悲しさもあり、その一方で苦難の果てに勝利をつかみ取った者もおり……それが三国志の時代といっても過言ではないでしょう。

 

ポイント解説をするセン様

 

ですが同時に、個人的に「ここだ!」という三国志の人気ポイントをご説明したいと思います。

 

関連記事:三国志の二次小説が江戸時代に書かれていた

関連記事:江戸期は『三国志』の二次創作が大ブームを巻き起こしていた!?

 

三国志の人気のポイントはここだ!

曹操から逃げ回る劉備

 

三国志、というよりも三国志演義の主人公と言えばやはり曹操(そうそう)劉備(りゅうび)。色んな意見もあるかと思いますが、この二人の存在は良い意味でやはり「異質」です。

 

曹操と劉備

 

決して似通った人物像ではない、立場も、在り方も違った二人。この二人が出会い、曹操は劉備の存在をいち早く認め

「この天下に英雄と言える存在は、君と余だけだ」とまで言っています。

 

劉備と酒を交わす曹操

 

曹操に取って劉備は、最大のライバル、好敵手と言っても良い、競い合うべき目標でもあったのでしょう。

 

曹操と郭嘉

 

この関係はこの二人だけではありません。数多くの武将たちに人間関係がチラホラ垣間見える、そういった人間ドラマが三国志の世界が世界で愛された理由だと思います。

 

関連記事:正史三国志の見どころ?裴松之先生の注釈が面白い!

関連記事:三国志演義は面白い!三国志演義の楽しみ方と利点

 

あの二人に通じるか

劉邦と項羽

 

ちょっとここで話を三国志よりもっと昔の世代に戻しましょう。漢の時代を作り上げた劉邦、その劉邦のライバルとして項羽がいます。

 

項羽と劉邦

 

この二人もまた対照的であり、運命的であり、ドラマチックな関係性であると思います。二人が生きていた時代は三国志の時代ではありませんが、彼らに付いてまだ知らない人はぜひ、そして三国志の時代に魅せられた人はぜひ、彼ら二人にも注目して見て下さい。

 

劉邦と項羽

 

曹操と劉備とはまた違った「ロマン」を見せてくれる二人だと思いますよ。

 

関連記事:漢の400年は、たった8年の激しい戦いから生まれた?三国志の前哨戦、楚漢戦争!

関連記事:意外と知らない楚漢戦争時代の戦い!命からがら逃げれた滎陽城篭城戦

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

今回は三国志の時代の面白さについて。特にそのライバル関係、人間ドラマについて注目して見ました。

 

スピリチュアルにハマる光武帝

 

これは以前にも感じたことですが、三国志の時代が光武帝(こうぶてい)の時代よりも日本人に好まれているのはこのライバル関係が大きいのだと思っています。この人間関係について注目して見るとまた三国志の世界の別側面も見えてきて……深みにハマったと思っていた三国志の世界の、より深みにはハマり込んでしまう筆者でした。

 

どぼん。

 

参考文献:蜀書先主伝

 

関連記事:隴を得て蜀を望むとは?光武帝から生まれて曹操が引用した故事成語

関連記事:チート皇帝・光武帝がいまひとつマイナーだと感じる理由

関連記事:光武帝という存在がいったいどれだけ「すごい」のか?

 

呂布対項羽

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
セン

セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

-三国志の雑学