諸葛亮は個性が強すぎて取り替えが大変?「三国志とりかへばや物語」

2022年3月19日


 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

呉の諸将を論破する諸葛亮孔明(セリフなし)

 

三国志(さんごくし)とりかへばや物語、今回のテーマ人物は諸葛亮(しょかつりょう)です。諸葛亮と言えば蜀を最期まで支え続け、そして志半ばで没した人物。才能だけでなく、その忠義も、能力も天下一品、三国志演義(さんごくしえんぎ)では後半の主人公と言っても良いキャラクター。

 

三国志を楽しく語るライターセン様

 

そんな諸葛亮が蜀ではなく他の国に仕えていたら一体どうなった?

もしももしものとりかへばや物語、いってみましょう!

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



劉備にスカウトされた諸葛孔明

三顧の礼 劉備、関羽、張飛

 

諸葛亮、字は孔明(こうめい)。言わずと知れた蜀の軍師的なポジションな人であり、劉備(りゅうび)三顧(さんこ)(れい)という目上の人が目下の人の所に何度も何度も通い詰めて勧誘する方法で迎え入れられた人物です(身もふたもない説明)。

 

新解釈・三國志 三顧の礼に秒で答える孔明 孔明、劉備

 

三国志演義を見ると神業の領域に足を踏み入れたような人物ですが、実際には内政にもかなり優れており、政治家としても優秀な人物で、軍師的な立ち位置にはホウ(とう)法正(ほうせい)の方が勝っていたとも言われます。

 

過労死する諸葛孔明

 

ただしよりによってこの二人が歴史からすぐに脱落してしまったために、戦略、内政、両方の面で戦わなければならなくなったのが諸葛亮の寿命を縮めたとも言えるでしょう。

 

関連記事:諸葛孔明は実在しない?衝撃の孔明非実在説とはどんな内容なの?

関連記事:法正の曲者だらけの交友録に諸葛孔明もガクブルだったってホント?

 

蜀のマイナー武将列伝

 

 

 

ギャンブルに出られない諸葛孔明

 

さてゲームなどでは最早人外のような神算鬼謀(しんさんきぼう)を見せている諸葛亮ですが、実際の諸葛亮のこのんだ戦術としては正統派、慎重派な面があったようです。

 

良く言われていますが「確実に勝てる」ように戦うのが諸葛亮でした。これは蜀の立ち位置を考えれば、当然とも言えるでしょう。

 

孔明が気に食わない魏延

 

しかしこの慎重派な一面から魏延(ぎえん)と対立していたとも言われ、中々蜀と言う国の運営の難しさを感じさせますね。

 

関連記事:「裏切り者」のイメージがある魏延は劉備に深い忠誠心があった?

関連記事:魏延は羅貫中の被害者か否か?でも割と優遇措置とされている理由

 

魏延特集

 

 

蜀の国力を考え慎重な諸葛孔明

藤甲兵に地雷火を仕掛けた諸葛亮孔明

 

前述したように、諸葛亮の軍略は全う且つ慎重派な所があり、この点を陳寿(ちんじゅ)も評しています。

 

しかしただ一言で「臨機応変に欠ける」と言っても、一度でも大敗北を喫してしまえばもう立ち直れない……という蜀を背負っている身では、損害が大きくなる奇襲戦法などは取れなかったかもしれません。

 

敗北し倒れている兵士達a(モブ)

 

それでも勝つために、一発賭けてみるべきでは、という魏延の作戦も筆者のような凡才では分からないとも思えてしまうので、諸葛亮の評価も難しい所です。ただし諸葛亮が末期の蜀を必死で延命させ、背負っていたのは間違いのないことだと思うので、その一点はやはり評価したいですね。

 

さてではそんな諸葛亮をとりかへばや、してみましょうか!

 

関連記事:三国志の名政治家、諸葛孔明が無謀な北伐を繰り返した理由とは?

関連記事:武廟十哲に諸葛孔明が選ばれている理由は何?中国名将ランキングを推察

 

はじめての平安時代

 

 

 

諸葛瑾と取り替えると孫権からリコール

諸葛瑾

 

やっぱりとりかへばやしたくなるのは呉のお兄ちゃん、諸葛瑾(しょかつきん)でしょう!

 

諸葛瑾もどこか弟に似ており、堅実な戦法を行うタイプです。苦労してきたお兄ちゃん気質から劉備とも気が合い、蜀の潤滑剤となるのではないでしょうか!

 

使者として来た費禕を全員で無視しようとイジメを提案する孫権

 

ただしこれ交換された先の相手が孫権(そんけん)ですからね……諸葛亮が度々孫権の振る舞いに苦言を呈し、孫権も孫権でそんな諸葛亮をうざったく感じてしまい……こちらは全く噛み合わないのではないか、と思います。

 

では諸葛亮に「お前の兄を蜀から呼び出せない?」とかいう孫権はちょっと見たいかもしれない(私情)

 

関連記事:曹操が諸葛亮や諸葛瑾の祖先を褒めていたってホントなの?その理由は?

関連記事:諸葛瑾はどうして弟・諸葛亮よりも影が薄いと言われるのか

 

馬謖

 

 

司馬懿と交換すると曹丕との関係が心配

司馬懿と公孫淵

 

慎重派な諸葛亮に対して、電光石火な戦いを得意とするのが司馬懿(しばい)です。対照的に見えますが司馬懿はどうしようもない時にはちゃんと慎重な戦いもできるので……きっと、きっと晩年の蜀とかも支えてくれる!

 

孟達が魏に寝返って歓喜する曹丕

 

諸葛亮の方は、曹操(そうそう)と言うよりも曹丕(そうひ)とどれだけ上手くやれるかが鍵かもしれません。曹丕に気に入られれば大丈夫かと思いますが……曹丕に煙たがられると、人材の豊富すぎる魏では意外と重用はされない可能性もありますね。

 

関連記事:司馬懿は北伐キラー?蜀と呉の侵攻を食い止め続けた戦略を解説

関連記事:姜維と司馬懿、直接対決はあったの?正史三国志と三国志演義を比較してみた

 

八王の乱

 

【次のページに続きます】

 

次のページへ >

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
セン

セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

-三国志の雑学
-