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68話:劉表死す、そして偽の遺言書で劉琮が後継者に

2015年4月15日


劉表死す ゆるキャラ

 

ちょうど、孔明(こうめい)が博望坡(はくぼうは)で

曹操(そうそう)軍を撃退した頃病気に臥せていた劉表(りゅうひょう)が死去しました。

 

劉表は、死にあたり、長男の劉琦(りゅうき)を後継者に指名していたようです。

 

前回記事:67話:孔明、博望坡で初陣を飾る。夏侯惇をフルボッコ

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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遺言書を受け取った蔡瑁(さいぼう)

 

ですが、その遺言書を受け取ったのは重臣の蔡瑁(さいぼう)でした。

蔡瑁は、劉表の次男である劉琮の叔父ですので、この遺言書は都合が悪いのです。

 

 

蔡瑁:「幸い、劉琦は、江夏(こうか)の城の守備を買って出て、

この襄陽(じょうよう)にはいない遺言書を改竄しても誰も異を唱えるものはあるまい」

 

 

実は、長男の劉琦は、蔡瑁や劉琮の母である蔡夫人に生命を狙われていました。

 

命を狙われている劉琦は孔明に相談をする

諸葛孔明019

 

そこで、孔明に相談してみた所が、孔明は冷たく言い放ちます。

 

 

孔明「身内の話に、部外者が立ち入るとろくな事がありません、、

これについては勘弁して頂きたい」

 

 

孔明は、この荊州が微妙な時期に、劣勢の劉琦に肩入れする事で、

劉備が再び、蔡瑁に狙われる事を回避したかったのです。

 

 

しかし、劉琦は、

劉琦:「父とも慕う劉備殿に見捨てられてはもう生きていても

仕方が無い、、ここで死にます」と駄々をこねました

 

 

劉備も、劉琦の肩を持ち

劉備:「自分が蔡瑁に生命を狙われるのは、今に始まった事ではない

どうか、策があるなら遠慮なく言ってくれ」と助け舟を出します。

 

 

そこで、困った孔明は、渋々、策を授けます。

 

 

孔明:「襄陽に居ては禍を免れません、、

黄祖(こうそ)が孫権に討伐されて、無人の江夏の城を

自ら守ると言って出れば、後継者争いの難を避ける事が出来ましょう」

 

劉琦は喜び勇んで、早速、劉表に江夏城の守備を願い出て、

早々に襄陽を出ていたのです。

 

 

蔡瑁の手引きで劉琮は、劉表の跡を継いで荊州太守になります。

それと同時期に、曹操は、50万の大軍を擁して荊州に軍を進めました。

 

蔡瑁の勧めで曹操に屈しる

曹操 油断

 

劉琮は、当初は、荊州の独立を守るとして、当初は曹操軍と戦うつもりでした。

しかし、蔡瑁を含め、王粲(おうさん)、蒯越(かいえつ)達、

重臣の降伏を勧める進言に従い、自ら城門を開いて、

曹操の軍門に屈してしまいます。

 

劉備大ピンチ

雷怖くない 能ある劉備

 

これは、劉備一行の立場を著しく不利にしました。

それまで味方であった荊州兵は、この時に曹操軍に吸収されて、

劉備に牙を剥く事になったのです。

 

 

三国志の戦いでも、もっとも劉備にとってハードな、

長坂の戦いが始まろうとしていました。

 

耳で聞いて覚える三国志

次回記事:69話:迫りくる曹操軍50万、絶望的な退却戦 長坂の戦い

 

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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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