バラバラになった雷土の首に弔いの言葉をかけた後で、摩論に「降伏した兵士は何名だ?」と聞いた桓騎。
どうやら史実通り桓騎による趙兵十万人の斬首が始まりそうです。では、桓騎の処刑はどのような方法でおこなわれるのでしょうか?
桓騎軍だけで完結するのか李信や王賁も付き合わされるのかを考えてみましょう。
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この記事の目次
キングダム696話ネタバレ予想「史実準拠かオリジナルか?」
第一に気になるのは、史実準拠かオリジナルかという点です。
始皇帝本紀には、桓騎が投降した敵兵十万の首を切るとありますが実際問題として降伏した趙兵より数が少ない桓騎軍でそれは無理があります。
投降兵は、王翦や楊端和の軍勢が来ると信じ込んでいるから降伏しただけでそれが来ないと知れば、逆襲に転じる可能性もあり危険なやり方でしょう。
そのため、少人数で一斉に投降兵を追い込んで殺し、その後でゆっくり首を切るのがリスクが少ないと考えられます。
ですので、投降兵を皆殺しにし、その後、首を切るというのが合理的な方法ではないでしょうか?
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キングダム696話ネタバレ予想「項羽の二十万虐殺」
歴史上は、今回の桓騎の十万人斬首の倍もの兵力を一瞬で処刑したケースがあります。
楚の覇王項羽は紀元前206年、投降した二十万の秦兵が反乱を企んでいると知ると部下の黥布に命じて、夜中に寝静まっている秦兵に奇襲を仕掛けました。
反乱がバレたと悟った秦兵は一斉に一方向に逃げ出し掘られた坑に次々落ちていきます。
先に落ちた兵士は後に落ちた兵士の体重に押されて圧死。
こうして、一夜にして二十万人を皆殺しにしたと史記黥布列伝にあります。
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キングダム696話ネタバレ予想「影丘から突き落として殺害」
黥布列伝を参考にすると、こういうやり方が考えられます。
・投降者10万を連行して影丘まで移動、飛信隊と合流
・今日はもう遅いから明日解放すると嘘をつき投降兵を崖に近い場所に寝かせる
・逃げられないように三方を囲んだ上で、大声を上げて奇襲をかける
・寝ぼけている投降兵はパニックになり唯一移動できる崖に殺到し転落。
・ほとんどが将棋倒しになり崖下に十万の死体が完成
・転落死を逃れた投降兵を始末し、崖下に下りて息がある趙兵にトドメ
・趙兵の死体を雷土なみに斬り刻み、平陽に送りつける
・平陽の人民が衝撃を受けている間に攻撃を仕掛け平陽陥落
この方法なら、投降兵、1人1人の首を切る労力を省く事が出来る上、勝手に崖から転落してくれるので時間もかかりません。
最後に十万人をバラバラにするのが骨ですが、敵が攻めてくるわけでもないので余裕をもって出来るでしょう。
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キングダム696話ネタバレ予想「李信が奇襲係に?」
桓騎は飛信隊に対して、虎白公の別動隊を始末した後は、そこで敗残兵を警戒するように命じているので、影丘に向かう途中で李信と合流します。
そして、夜中になって計略を打ち明け、李信に対して奇襲を命じるのはどうでしょう?
もちろん李信は「やらない」と拒否するでしょうが、雷土を失い荒れている桓騎は命令に従わねば軍律違反で処刑すると脅します。
緊迫した局面で王賁が「俺が代わりにやる」と申し出ました。
不服な表情を浮かべる桓騎に対し王賁は
「影丘が落ちなければ、貴様の策は成功しなかった。少しは飛信隊に報いるべきだ。奇襲は多くの部下を殺した俺に相応しい」と言い桓騎も渋々納得します。
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キングダム696話ネタバレ予想「厳しい現実」
幕舎に戻り、事の成り行きを飛信隊面々に話す李信。
「趙の奴らは確かにクソだけど、こんな汚い殺し方はあんまりだ」
悔しさとも憐れみともつかない感情に包まれる飛信隊ですが、だからと言って計画をばらすわけにもいきません。
そんな事をすれば逆襲されて、こちらが皆殺しになるからです。
厳しい現実が飛信隊の理想の前に突きつけられます。
夜中、寝静まった投降兵の陣の前に整列する王賁率いる奇襲部隊。
号令が掛けられると同時に、阿鼻叫喚の断末魔が響き、骨が砕け肉が裂ける音が続き、
後には、死にきれずにうめく投降兵の声だけが残りました。
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キングダム696話ネタバレ予想「もっと偉くなれ」
王賁に汚れ役を代わってもらったとはいえ、すでに戦意がない趙兵を騙して崖から突き落とした事に後悔の念がつのる李信。
しかし、河了貂に
「今回の虐殺は総大将が桓騎だったから起きた事だと思う。悔しいけど桓騎の指揮下にある私たちは従うしかない。
従わなくても、王賁のように誰かがうちらの代わりをするだけだ。だから信!偉くなろう、六大将軍になって戦争の全てを自分で決められるようになれば、こんな惨い虐殺を起こさないで済む」と説得します。
まさに、踊る大捜査線の涌井刑事のように「おい李信、正しい事がしたけりゃ偉くなれよ」という話ですね。
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キングダム696話ネタバレ予想「平陽陥落」
翌日、崖下に下りた秦の兵士は、10万体の趙兵の死体切断に取り掛かり、悲惨な死にざまにゲロを吐きながら従事。
砂鬼一家の手慣れた指示の下で、荷車に満載したバラバラ遺体の詰め合わせが完成します。
摩論や黒桜、厘玉さえ顔色を悪くする中で、桓騎だけが平然と酒を飲んでいます。
「雷土見えるか?お前への手向けだ」
桓騎はバラバラ死体を先頭に平陽に向い進撃を開始。
扈輒の生首を最前列におきバラバラに積み上げられた圧倒的な趙兵の死体を見て、平陽の人々は驚愕し、恐怖心から思考停止状態に陥ります。
ここから間髪入れずに桓騎軍が攻撃を仕掛け、平陽を陥落させました。
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キングダム(春秋戦国時代)ライターkawasoの独り言
桓騎の戦い方は奇を突く以外に合理的という事もあろうかと思います。
真面目に戦うのではなく泥臭く戦うのではなく、出来るだけ無理をせず汗をかかず、最小の労力で最大の効果を得るのが桓騎流。
だとすると、怒りに任せて無理矢理十万人を殺戮するのではなく自分の足で死を選ばせてから、ゆっくりと斬首に移るのが桓騎らしいと感じました。
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