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朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第15部

2017年11月26日


 

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ナレーション:シャッフルタイムの最終決戦、諸葛亮(しょかつりょう)VS

司馬懿(しばい)、司馬懿が正統性のない劉備(りゅうび)の皇帝即位に関してと、

曹丕(そうひ)の即位は認めないのに孫権(そんけん)の即位は認めた孔明の

ダブルスタンダードを責めるが、孔明は、得意の舌先三寸で司馬懿を翻弄、、

 

 

なんか司馬懿が言いがかりをつけているように聞こえる始末に、、

恐るべし孔明、さすがは、口から先に生まれてきた軍師!

次は、孔明の口撃だが、果たして、司馬懿は耐えられるのか?

 

関連記事:朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第1部

前回記事:朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第14部

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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孔明、司馬懿をdisりまくる

 

Kawauso「はい、CМ開けました、では、孔明から再開して下さい」

 

 

諸葛亮「えー、始める前に、一言、仲達という男について説明します

皆さんも御存じの通り、彼は、西暦265年に曹魏を滅ぼして、

晋を建国した司馬炎(しばえん)の祖父であり司馬宣帝なる帝号を持つ男です。

したがって、いかに仲達が、言語道断なインモラルでふしだらな男であるかを

ここで幾ら追求した所で、彼は開き直る事でありましょう」

 

 

司馬懿「・・・だったら言わんでもいいだろうが」

 

 

諸葛亮「ですので、司馬懿が、寄って立つ点は、その才能であります。

曹魏を打倒して、自らが天下を獲る才覚があるという自負、、

それがあればこそ、音痴で肩コリが酷く、首がエクソシストのように

くるくる回転し、年齢の割にはジジ臭く、内心、好き嫌いが激しく、

口も足も臭いコンプレックスがあっても、平気な顔をして生きているのです」

 

 

司馬懿「おい、後半のdis要らんだろう・・」

 

※やや悲しそうな顔をする司馬懿

 

 

袁術(えんじゅつ)「意外に効いとるぞ、孔明のdis」

 

 

諸葛亮「しかし、彼には天下を握る才能があったとは本当でしょうか?

若い頃なら兎も角、晩年の彼は真実、ポンコツになっていたとしか

私には思えないのです」

 

 

※スタジアム、大きくどよめく

 

高平陵のクーデターの主犯は司馬懿では無かった?

 

Kawauso「司馬懿は、晩年はポンコツになっていた?

それってどういう事」

 

 

諸葛亮「仲達が曹爽(そうそう)一派を追放して、事実上権力を掌握した

西暦249年の高平陵(こうへいりょう)の変というクーデターがあります。

ここで、仲達は、息子の司馬師(しばし)司馬昭(しばしょう)と共に、

呑気に、曹叡(そうえい)の墓参りに行った、曹爽一派の隙を突いて、

洛陽をクーデターで陥落させ権力を握ったのです

 

しかし、この計画で使われた壮士3000人は、実は、

仲達が集めた兵ではなく、息子の司馬師が集めたのです」

 

 

周瑜(しゅうゆ)「つまり、、高平陵の変は、司馬懿ではなく司馬師だと?」

 

 

司馬懿「けっ!馬鹿馬鹿しい、曹爽にマークされている俺が表立って壮士を集めるか?

息子を使って壮士を集めた可能性だってあるだろう」

 

 

袁術(えんじゅつ)「それも確かに一理ある・・」

 

 

諸葛亮「なるほど、、しかし、司馬師は、左遷されていた仲達と違い、

散騎常侍(さんきじょうじ)から中護軍に上っています。

つまり、仲達と違って、ずっと洛陽の宮殿警備をしていたのです。

壮士を集めるのは司馬師の方が、ずっと大変な気がしますがね・・」

 

 

司馬懿「・・・ぐっ」

 

 

諸葛亮「もう一つ、不審なのは、司馬師と仲達はクーデターを知りながら

司馬昭は、それを直前まで知らなかった事です。

 

 

結局、司馬昭はクーデター計画の直前で、それを告げられ、胸騒ぎがして

眠れず、不眠のままに朝を迎えたと史書にはあります。

 

しかし、司馬師の方は、起きる事なく朝まで眠り、仲達は、

その堂々とした態度に「子元もやるようになった」と言ったそうですが、

もし、司馬師こそがクーデターの黒幕なら、びくびくする理由がないでしょう。

それに、クーデターは、なるべく少人数で計画した方が成功します。

実質、大きな動きをしたのは、司馬師と仲達の弟の司馬孚(しばふ)位ですからね」

 

 

禰衡(でいこう)「司馬師と司馬孚が洛陽の城門をたちまち占拠して

内外を鎮撫したとありますね

一方の司馬昭は、西宮と永寧宮を守備しています」

 

 

諸葛亮「もし、クーデターの黒幕が仲達なら、司馬師には告げて、

司馬昭には告げないという事があり得るでしょうか?

家運の運命が懸かる事ですから、仲達としては司馬昭にも話を通しそうなもの・・

逆に司馬師が黒幕なら、秘密を知る者は少ない方がいいと弟には黙っておき、

父、仲達を説得し、司馬孚と3名だけで計画を進めたという事も

あり得るのではないでしょうか?」

 

 

陸遜「あのう、、壮士、三千人を極秘に集めるというのは、

昨日、今日で、いきなり出来る事ではありませんし

司馬師は、かなり前から、クーデターを考えていたのでは?」

 

 

諸葛亮「そう!そこも重要です、良い事言うね

ところで、キミ、名前何だっけ?」

 

 

陸遜「またなの!(泣)」

 

※ダブルショックを受ける陸遜

 

 

法正(ほうせい)「こうして見ると、高平陵の変で活躍したのは、

司馬師と司馬孚で司馬懿は、曹爽派の李勝(りしょう)の前で

ボケたふりをしていただけと言う事になるか?」

 

 

郭嘉「プ、、ナイス演技で賞ww」

 

 

司馬懿「フン、話にならん、俺は郭太后の元に参内して、

曹爽一派から官職を剥奪する許可も得ているわ!

決して、ボケたふりをしていただけではない!」

 

 

諸葛亮「しかし、実際に騎乗して軍を動かすような事はしていない

それは認めるのでは?」

 

 

司馬懿「それは、この時には、俺は70歳になっていたからだ

肉体的に老いぼれたと言われれば否定はせんが、、

決して、兵を率いる事が出来ない程にポンコツになったからではない」

 

 

諸葛亮「ほうほう、、皆さん、今の仲達の発言をよく覚えていて下さい」

 

衝撃!本当は隠居するつもりだった司馬懿

 

諸葛亮「モノの本では、仲達が曹爽一派のクーデターによって、

太傅という地位に祭り上げられ、軍権だけを与えられて左遷されたとします。

この時、仲達が動かなかったのは、今は動くのに得策ではないと考えたからで

十年の雌伏の後に、高平陵の変でクーデターを起こし政権を奪ったのだと、、

しかし、実際は、そうではなく、仲達は本気でポンコツになり隠居したかった

というのが事実ではないでしょうか?」

 

 

※スタジアムどよめく

 

 

司馬懿「くっ、、な、なんだとぅ?」

 

 

諸葛亮「曹爽政権というのは、内政を曹爽一派が行い、軍事を仲達が取り仕切る、

最初から、そういう予定だったのではないか?ということです。

元々、司馬懿は文官として入りましたが大した手柄はなく、武官に転向してから

引き立てられるようになっていますからね。

 

ちゃんと、息子の司馬師は、散騎常侍に栄達し中護軍になっていますし、

自身は、対蜀方面の前線で指揮を執っていられるわけです。

地位は太傅で名誉職とはいえ、曹爽に劣らない特権も認められているわけですし

実際、司馬懿に取って悪い条件ではない、

その人事が発表されても動かないのは当然の事であって、

ここで仕事に励んで時が来れば、隠居するつもりだったのでしょう。

 

 

Kawauso「それはつまり、司馬懿は当初、魏を倒すつもりではなかった?

という意味?」

 

 

諸葛亮「はい、私の見る所、西暦246年の勢興の役当たりまでは、

仲達は、順調にポンコツになっていき、隠居を考えていたのです」

 

 

司馬懿「でたらめだ!!俺はそんな平凡なサラリーマン人生など

望んでいなーい!」

 

※頭から湯気が出てきた司馬懿

 

 

周瑜「孔明、だとすれば、一体いつ、司馬懿は気が変わったのだ?」

 

 

諸葛亮「それは司馬師のせいでしょう、勢興の役の頃、司馬師は38歳、

若い頃から声望があり、中護軍で気力も十分な働き盛りです。

一方の仲達は、67歳、結構なジジイになっています。

曹爽一派の政治に不安を覚えている時に、息子の司馬師が、

蜀を攻めて惨敗し求心力がガタ落ちした曹爽一派を今なら追い落とせると

仲達にクーデター計画を持ちかけたのでしょう」

 

 

郭嘉「プ、、最後の最後に日和(ひよ)った」

 

 

司馬懿「ち、違う!俺は最初から、一匹狼だったのだ!

最初から天下を狙い、ずーっと我慢していたのだ!

年を取って、不安になったから日和ったんじゃなーい」

 

※頭から湯気を吹き出す司馬懿

 

 

袁術「おい、おい、落ち着け、あやつの思う壺じゃぞ」

 

 

司馬懿「ぐ、、むぐぐ・・」

 

※無理に感情を抑え、顔が青くなっている司馬懿

 

 

荀彧(じゅんいく)「そう考えると、司馬懿の立ち位置は、仕事一筋で

忠義を尽くしてきた老年の専務が、病気がちになり、放漫経営をする社長の一派に

不満を持って、株主を取り込んで経営権を乗っ取った感じに思えますね」

 

 

司馬懿「やめろ荀彧!俺は、そんなにショボイ人間ではないッ!

お気楽に大企業に勤めていながら、最後の最後で日和って

恩義ある本社を乗っ取るなんて、そんなアリガチな悪党じゃないぞ」

 

※再び、頭から湯気が上がり始める司馬懿

 

 

袁術「落ち着け、心の声が、表に出ておるぞ・・」

 

 

周瑜「司馬懿のポリシーがよくわからん、、

どっちでも主家を乗っ取った悪党に違いないのだが・・」

 

 

陸遜「きっと、孤高の一匹狼じゃないと嫌なんですよ」

 

 

禰衡「司馬懿が健康を害していたのは事実のようですね、、

晋書の高祖宣帝懿紀には、宣帝(司馬懿))は長患い故に朝務に堪えられない為に

重要な問題があるごとに、魏の小帝が自ら屋敷に行幸して宣帝に諮問したとあります

これが、司馬懿が魏の少帝をアゴでこき使っているように取られて、

魏の重臣達に非常な反発を買い、王凌(おうりょう)がクーデターを起こします」

 

 

司馬懿「そ、それだ!その後、俺は王凌のクーデターに先手を打ち、

自ら中軍を率いて、甘城まで王凌を捕縛しに行っているぞ

どうだ?まだ動けるぞ!決してポンコツではない」

 

 

諸葛亮「しかし、軍を率いて船に乗って流れに沿って進んだとあります

これだと、騎馬ではなくて、輿の可能性もあり、さらに途中は船ですから

寝ていても進めはしますねェ、、ポンコツを押し、相当に無理して

進んだのではないですか?」

 

※涼しい顔をしている孔明

 

 

司馬懿「くっ、、そんな事は、、ないッ・・」

 

 

荀彧「司馬懿が死んだのは、その8ヶ月後の8月ですから

この時の無理が祟った可能性もありますね。

晋書には、6月には病に伏し、病床に賈逵(かき)と王淩が出現して

祟ったとも書かれています」

 

 

郭嘉「小・心・者・プッ!」

 

 

袁術「やっぱり、相当に弱っておるではないか?」

 

 

司馬懿「ぐぐっ、ぐはーーーーっ!!」

 

※司馬懿、頭から特大の湯気を吹き出して倒れる

 

 

Kawauso「あーあ、、とうとう倒れちゃった、、

救護班、Dr華佗(かだ)出動―!」

 

※華佗が担架を持って出動し、司馬懿の脈を見る

 

華佗「ふむ、、のぼせじゃな、元々体温が高いようじゃの

よし、医務室へ運びなさい」

 

 

司馬懿「俺は、しょぼくない、、俺は、ぐぬーっ」

 

Kawauso「えーっと、司馬懿が戦闘不能なので、

この戦いは孔明の勝利デース」

 

 

※スタジアム、孔明の鮮やかな勝利に拍手

 

 

諸葛亮「お粗末様でした、、あ、スマホの着信が五件も・・」

 

※また、スマホに没頭し始めた孔明

 

 

ナレーション:元々、非の打ちどころのない悪党である事を強みに、

完全無欠を売りにする孔明に戦いを挑んだ司馬懿、、

しかし、孔明の逆襲で、本当は大企業の魏でぬくぬくと過ごし、

ポンコツになりかけた頃に、将来に不安を感じ、息子の司馬師の

唆しに乗って、日和ったのではないかと言われ、反論できず爆発

頭から湯気を出してKOとなり、まさかの孔明の

パーフェクトゲームとなった。

さあ、長い戦いも終了、、次は、いよいよ、結果発表だ、

孔明優位は動かないか?それとも、これまでの戦いで激変が起きたか、、

結果は、このCМの後だッ!!

 

つづく(第16部 26日(日) 05時30分配信開始)

次回記事:朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第16部

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-朝まで三国志 2017