朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第12部

2017年11月26日


 

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ナレーション:周瑜(しゅうゆ)、大失敗!

カラーボールを使ったシャッフル大作戦で陸遜(りくそん)とブチ当たり、

自身の順位が陸遜より下である事を気にした周瑜、全力で陸遜を口撃し、

順位を引き上げようと私的な野望を暴露して惨敗。

むしろ、順位が下がる大ダメージを受けてしまった。

よく取り上げられるわりに、いつも、ろくな目にあっていない周瑜、、

後半では、汚名返上&名誉挽回がなるのか?ま、ぶっちゃけ、

そんな事より次の戦いが気になる、頼むぜkawauso!!

 

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前回記事:朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第11部

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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周瑜、再び小細工・・

 

周瑜「!!はっ、ここはどこだ?私は一体・・」

 

※気絶し続けていた周瑜が突然に目を覚ます。

 

 

陸遜「良かった!公瑾センパイが意識を取り戻した」

 

 

袁術(えんじゅつ)「ま、ここからリタイアは悲惨じゃからの・・」

 

 

Kawauso「大丈夫、まだ議論に参加できる?」

 

 

周瑜「な?なんの事です、私は先ほどまで、

医務室で寝ていたハズ、どうして、ここにいるのですか?

ど、どうして赤いバスローブを着ているんだ・・」

 

 

※芝居がかった周瑜のわざとらしい言葉に、

スタジアムの空気が冷たくなる

 

 

司馬懿(しばい)「貴様、、もしかして記憶喪失を装って、

さっきのゲスな内ゲバを無かった事にしたいのか?」

 

 

周瑜「え?内ゲバ、何の事だ!私には医務室の記憶しか・・」

 

 

荀彧(じゅんいく)「周瑜君、傷口を広げるよ・・」

 

 

周瑜「うっ・・!」

 

 

郭嘉(かくか)「・・見苦しい・・プ!」

 

 

法正(ほうせい)「お前、何も懲りてないのか?」

 

 

陸遜「センパイ・・・・」

 

※悲しそうな目をする陸遜

 

 

周瑜「・・・・・・・すっ!すまん!嘘をついていたッ!!

このままでは、私のイメージがグチャグチャになる

それが怖くて、記憶喪失を装えば誤魔化せるかとッ!

申し訳ない、あさはかだった、許してくれッ」

 

※土下座する周瑜

 



袁術親分、周瑜の為にひと肌脱ぐ

 

袁術「大体、お前はな、、自分のプライドを気にしすぎなんじゃ

ここに来ている軍師はな、自分が一番というプライドを持ちながら

それでも、番組の面白さを考え、最低限の人の道は踏まえて

頑張っているんじゃぞ、、

お前のように、自分のプライドが第一で、他は蹴落としていい

そういう態度では、いかに言い分が正しくても、

誰も賛同してはくれないのじゃ、分かるか?」

 

※親分化する袁術

 

 

Kawauso「術さんは、朝まで三国志を盛り上げる為に、

あえて郭嘉の、おにゃらを食らってみせるとか、

結構、体を張って貢献しているよ」

 

 

禰衡(でいこう)「体当たりぶりは参考になりマス」

 

 

袁術「ふっ、、朝三は、まずは、面白くないとダメじゃろ、、」

 

※渋い表情を見せる袁術

 

 

法正「マジか、、朝三の出川哲郎だな」

 

 

周瑜「うっ、、袁術センパイ、、私が間違っていました

私は自分の事ばかり、自分が良いカッコしようとばかり、、

すまん、伯言、、君のセンパイでありながら、

貶めようとまでして、許してくれ・・」

 

 

陸遜「・・・いえ、もう済んだ事ですから」

 

※まだ疑いがぬぐいされない顔の陸遜

 

 

荀彧「、、感動ですね、、」

 

 

諸葛亮(しょかつりょう)「おっ!使い捨ての白羽扇

5万円で売れた!メルカリ、チョロいわぁ・・」

 

※メルカリに出品した白羽扇が高値で売れて

小さくガッツポーズの孔明(こうめい)

 

 

Kawauso「うんとね、、反省会は終わってからにしてね。

番組、推してるんで」

 

※鼻をほじっている、kawauso

 

軍師達「ひ、非情だっ!!」

 

シャッフルタイム第二弾は、郭嘉VS法正

 

Kawauso「じゃあ、本編に戻るよ!

残るは、袁術VS荀彧、郭嘉VS法正、司馬懿VS諸葛亮

この三番対決だけど、誰が先に出るー?」

 

 

法正「俺がやる!今度こそ、郭嘉を叩きつぶす」

 

※法正が黒いマントを翻して立ち上がる

 

 

郭嘉「・・プッ、吠え顔かかせてやる」

 

 

ナレーション:さぁ、シャッフルタイム、第二回戦は、

どっちも素行に問題があるとされた不良軍師対決だ。

天才軍師郭嘉VS漆黒軍師法正が激突するぞ!

 

 

法正「最初は俺がやらせてもらおう、

曹操(そうそう)の懐刀、郭嘉、

こいつが名軍師であった事は認めてやる・・

だが、この男の計略は大抵、リスキーで、一歩間違えれば、

勝利どころか、軍が壊滅する恐れさえあった!

 

その危うさが一番、出てきたのが郭嘉の最後の手柄、

西暦207年の烏桓(うかん)討伐の時だ!」

 

 

Kawauso「烏桓討伐って?」

 

 

禰衡「西暦207年、袁紹(えんしょう)の遺児である

袁尚(えんしょう)袁煕(えんき)を匿っている

烏桓族を討伐する為に、曹操が遠征軍を出した高いですね。

その遠征距離、1400キロで、日本列島本州の長さ

(1500キロ)にほぼ匹敵しますね」

 

 

法正「曹操の部下の中には反対意見も多かった、

簡単には戻れない遠征だからな、

しかし、優柔不断な劉表(りゅうひょう)が曹操留守中に

攻めてくる事はないと、郭嘉が断言した事により遠征が決まったのだ」

 

 

郭嘉「プ、、あの時点で袁兄弟の息の根を止めておく必要があった。

北方を無視して、殿の天下統一は有り得ない・・」

 

 

袁術「お!こいつ、プしか言えないかと思えば、

まともにしゃべったぞ」

 

 

周瑜「きゅ~・・・・」

 

※喀血しすぎてしぼんでいる周瑜

 

 

荀彧「奉孝は、面倒くさがりなので、

なかなか長いセリフをしゃべらないですが、

今回は力が入っているようですね」

 

 

法正「それは認めよう、人間は大抵、困難な事態に出来ない理由をつけ延期する。

そうこうしている間に、最後にはニッチもサッチもいかなくなるのだ。

しかし、貴様は、劉表より遥かに厄介な敵である烏桓族を先に撃破しようとした。

その先見性は、さすが、曹操の腹心と呼ばれるだけはある」

 

 

郭嘉「プ、、サンクス」

 

※Ⅴサインの郭嘉

 

 

司馬懿「へいへーい!なんだそりゃ、双方で褒め大会かー!」

 

※野次っている司馬懿

 

 

袁術「お主、ガラ悪いの・・」

 

 

法正「だが、褒めるのはそこまでだ!

貴様は、烏桓討伐を急ぐあまり、易という土地で

補給部隊を放棄し軽装の騎兵だけで距離を稼いだ・・

その結果、どのような事態になったか?曹瞞(そうまん)伝から引くぞ

 

“この遠征では寒波と日照りに見舞われ、

二百里(80キロ)のあいだ水を得られなかった。

軍は食糧が不足し、馬数千匹を殺して食糧とし、

地を三十余丈(100メートル近く)も掘って水を得て、

ようやく帰還する事が出来た。

 

 

曹操は、遠征前に自分を諫めた者に名簿を提出させたので、

人々は処罰されるのではと皆な恐怖した。

ところが、曹操は逆にこれらを厚く賞して 言うには、

「ワシの烏桓討伐はラッキーによって危難を乗り越えた。

首尾よく成功したとはいえ、天の助けがあったもので、

いつもこのように上手く行くと思ってはならない。

諸君が諫めてくれたのは必要な事であり、

よって、褒美を与えるのである。

だから、以後も進言を控えないでもらいたい“

 

どうだ?曹操は、烏桓討伐が、ラッキーなしには、

なし得なかった勝利だったと正直に告白しているのだ。

戦争において、補給がどんなに重要か、知らん貴様ではないだろう?

この戦いは結果として勝ったのであって、

勝利を褒められたものではあるまい!」

 

 

郭嘉「プッ・・」

 

 

法正「しかも、貴様は、この戦いで心身ともに疲労して、

帰還すると同時に病に伏せて亡くなっているではないか?

自分まで死んでしまうような作戦は作戦ではない」

 

曹操は無茶な作戦を承知で引き受け郭嘉を信じた

 

郭嘉「プッ、、哀れなヤツ、、

我が殿は、俺の作戦が無茶でリスキーである事くらい

ちゃんと、知っていたのだ・・

その証拠を出してやろう、あ!これ読んで!」

 

 

※郭嘉、紙を禰衡に手渡す

 

 

禰衡「チッ、、また、俺か、、じゃあ、クソ漏ら、、

郭嘉の代わりに読みマース・・

 

“郭嘉は深く計略に通じ、物事の道理に達していた。

曹操は『ただ奉孝だけがわしの意図を知る事ができる』と言った。

郭嘉は、三十八歳の時に柳城より帰還すると病気が重くなり、

曹操から郭嘉の病状を見てくるように派遣された使者が往来した。

郭嘉が死ぬと、曹操は葬儀に臨んで悲しむ事甚だしく、

荀攸らに言うには・・・

 

『諸君と私は、ほぼ同級生だが、ただ奉孝だけが最も若かった。

天下を統一した後は隠居して後の政治を任せようと考えていたのに

わしより早く逝ってしまうとは、天の定めであろうか』

 

かくして曹操が、献帝に上奏するには

 

『軍祭酒(参謀)郭嘉は征伐に従うこと11年、

大きな戦のある毎に敵に臨んで変化を読み切り、

私の策の効果が現れて、すべてが決しないうちに

郭嘉は直ちに、これを成就してきました。

 

天下平定には、謀略の功を尊ぶものです

しかし、不幸にして郭嘉は短命で、

天下統一の事業は未だ終えておりません。

郭嘉の勲功を思い出すにつけ、

まことに忘れられぬ自分がおります。

 

そこで、食邑八百戸を増加し前と合わせ、

千戸とされますようお願い申し上げます』“

 

これでいい?ケッ・・」

 

 

郭嘉「プッ、、分かったか?

これは、烏桓討伐が済んだ後の殿の言葉だ。

殿は、烏桓討伐が大変な遠征である事は承知で

俺の計略を採用したのさ

 

危険な遠征でも、俺の計略なら当たると信じて、

決断したのだから、俺は軍師の本分を

踏み外してはいないね!」

 

 

法正「くっ、、、」

 

※郭嘉の見事な切り返し、(大半、禰衡が読んだけど)に

拍手喝さいのスタジアム

 

 

周瑜「・・・きゅう~、、いいなぁ、、」

 

 

陸遜「・・・憧れますねェ」

 

※まだ、しぼんだままの周瑜と

目を輝かせている陸遜のツーショット

 

 

司馬懿「お前ら、完全に観客だな、、」

 

郭嘉の反撃、法正を批判

 

郭嘉「プ、、そもそも、ネクラが

俺と同じ不良ってのもオカシイ。

俺は、ただ素行が悪かっただけだけど、

ネクラは、劉璋を裏切り、

劉備を益州に引き入れた極悪・・」

 

※突然、動きが止まる郭嘉

 

 

法正「?」

 

 

郭嘉「プ、、疲れた、、この蜀書、法正伝読んで・・」

 

※郭嘉、手紙を禰衡に渡して、テーブルの上で

猫のように座っている

 

 

禰衡「えー、、またかよ、、チッ、、

 

“益州の別駕張松(ちょうしょう)は法正と仲良しだった。

二人して、劉璋(りゅうしょう)が担ぐには

ノータリンすぎるといつも愚痴っていた。

ある時、張松は荊州で曹操と会見して、

ぞんざいな扱いを受け、立腹して劉璋に言うには

 

『曹操と絶交して劉備(りゅうび)と結ぶようにすべきです』

劉璋は聞いた 『誰を使者とすべきか?』

 

こうして、張松は法正を推薦して、

法正は断ったものの許されず劉備と会見した。

 

法正は帰還すると、張松とダベりながら告げるには

どうやら、劉備には才能がある、できれば劉備を

担ぎたいと思ったが、チャンスは掴めないでいた。

 

チャンスは後にやってきた、曹操が将を派遣して

張魯(ちょうろ)を征伐しようとしていると聞いた劉璋が

非常に恐れたのに乗じて張松は劉璋に説いた。

 

『劉備を迎えて張魯を討たせるのがよろしく

また、法正に命令を与えるように』

 

法正は劉備の下に派遣されて、極秘に献策するには

 

『あなたの歴戦の才能を以て、劉璋の臆病に乗じるのです。

張松は私のマブダチであり、必ず内部から援護しましょう。

益州は繁栄していますし、四方を山に囲まれて、

守るに易く、攻めにくい天嶮の土地ですから、

天下の大業を為すのは、手の平を返す容易いものでしょう』

 

劉備はこれに納得し、船で益州に遡り、劉璋に大歓迎された。

北のかた葭萌(ぼうが)に至り、やがて南に帰還して劉璋を取った“

 

以上デース」

 

 

Kawauso「良い意味では迷いがない、

悪い意味では、手の平返しが凄いね」

 

 

司馬懿「これくらいでなくては、乱世の軍師は務まらん

忠義という鎖に縛られ、どれほどの有望な人間が、

自ら亡びの道を歩いたか分からん」

 

 

袁術「裏切りモノには心が広いのぅ、お主」

 

 

司馬懿「だまれ、出川!」

 

 

法正「ふん、だから、どうした・・

俺は、忠義一徹、品行方正です等と言うつもりはない。

ただ、自分の才能を十分に役立ててくれる君主に

仕えたかっただけだ・・

郭嘉、貴様だとて、最初は袁紹のスカウトを

断っているだろう?」

 

 

郭嘉「プ!ネクラは仕えて劉璋のボンクラを知った。

俺は仕える前、洞察力が違う、プピプー」

 

※不思議な踊りを披露する郭嘉

 

 

法正「黙れ!俺様だって、飢えていなければ、

劉璋如き、ボンクラに仕えなどしなかったわ!!」

 

※バカちんノートを床に叩きつける法正

 

 

周瑜「三国志、郭嘉伝の冒頭に今の話があるな・・

郭嘉が郭図(かくと)に言うには、

 

『そもそも、智者とは、主人の力量を図り審査する人間です。

故に百の献策をしても、すべて成功し名を立てられます。

私が審査した所、袁紹殿は、表面だけ周公の様子を真似ていますが

本当に人を用いる時の加減をご存じないようで、ただ上辺だけです。

色々な事をやりますが、大事な事は少なく謀略が好きでも決断がない

これでは、共に天下の窮地を救い、覇王の仕事を補佐しようにも

とても及ばない事です』

 

こうして、袁紹の誘いを蹴って、無名な曹操に仕えたのだから

なるほど、人を見抜く目は一流だな」

 

 

郭嘉「プ!周瑜、ナイスフォロー」

 

※しぼんでいた周瑜、少し戻る

 

 

陸遜「そういえば、荀彧さんも、

袁紹のスカウトを蹴ったんですよね?」

 

 

荀彧「ええ、まぁ、、当時、彼は冀州で人気があったのですが、

私が見た所、小者感がハンパ無かったので・・

 

 

袁術「そうぢゃのう、、あやつは、図体がデカくて

容姿が立派なだけで、優柔不断だわ、ケチだわ、細かい計略が大好きだわ、、

足は臭いわ、何一つ、良い所がないからのぅ」

 

※便乗してボロクソ言う袁術

 

 

Kawauso「術さん、身内なんだから、少しは庇えー(棒読み)」

 

高田純次も顔負け、法正の心がない降伏勧告文

 

郭嘉「プ、、ここまでは良いとして、

問題は、こ・こ・か・ら

最初で、劉璋を裏切っておいて、ネ・ク・ラ

お前、劉璋に降伏勧告を送りつけているよな?

蜀志の法正伝、今度は・・・周瑜、お前読んで、、」

 

 

周瑜「はーい!やったー出番だー」

 

※嬉しそうに放り投げたメモ張をキャッチする周瑜

 

 

袁術「極端なヤツぢゃな・・」

 

 

周瑜「エントリー№1周瑜、読みまーす!

 

“私は、あなた様の任務を受けながら、術策が無く友好をブチ壊しました。

しかし、全ての責任が私にあるわけではありません。

真実を申せば、あなた様の左右の重臣がこちらの事情に通じておらず、

結託して、事実をねじ曲げ、すべてを私の責任として覆いかぶせたのです。

私は、弁明しようと思えばできましたが、そうなれば佞臣を信じた、

あなた様の名声に傷がつく事を恐れ帰還しませんでした。

 

全ては、私が真実を話して、あなたの徳を傷つけまいとした一心でしたが、

今、考えてみれば、悔やんでも悔やみきれない事態になりました。

私の真心は終始一貫したものでしたが、私にそれを表現する力がなく

誠の心を尽くして、あなたに伝える事が出来ず、今日の事態を招きました。

 

今、国は危うく、国家滅亡のわざわいが差し迫っております。

あなたは、放逐された私の言葉は素直に聞けないでしょうが、

思う所を述べて、これまでの忠義を尽くそうと思います“」

 

 

袁術「張松と一緒に、劉璋を延々と

disっていたヤツの書く手紙ではないの・・」

 

 

荀彧「劉備に、益州を奪えと唆した人物の言葉とも思えませんね」

 

 

司馬懿「手紙では、関羽(かんう)を油断させた、

陸遜の褒め殺しが優れていると思っていたが、

何一つ本心を述べていない、この手紙も凄いな」

 

 

Kawauso「全く、心が無い手紙だ・・」

 

 

法正「・・・・・・・」

 

 

周瑜「手紙を続けまーす!

 

“あなた様の本心は私も知っております。

劉備将軍の真心を失うまいとしながら、このような事情に至ったのは、

ただ、左右の重臣が英雄の道を知らず、信義を違えて本当の事を話さず

あなた様に、おべんちゃらを言い、益州の将来を少しも考えなかった為です。

 

事件が起きた後も、あなた様の軍勢は、軍隊の強さも弁えず抗戦し、

劉備将軍が、遠くから遠征し、少ない食糧である事を頼みにして

大軍で少数を撃ち、毎日を無駄にして持久戦を展開しています。

 

しかし、あなた様の思惑を裏切り、白水関よりここに至るまで劉備軍は、

通過したポイントは全て撃破しました、雒下には万余の兵があるとはいえ、

いずれも、破れて逃げ込んできた敗軍の兵であり役には立ちません。

 

持久策を採用するなら、陣地の守りは堅く、食料は山積みでしょうが、

一方で、あなた様の土地は日々削られ、百姓は苦労し、敵は増えていき、

劉備軍の食糧補給は次第に楽になっております。

 

私が推察しますに、やがて、あなた様の陣地の食糧が尽きて、

再び持久戦はできなくなり、空しく守っても堪えられないでしょう。

 

今や張飛(ちょうひ)の数万の軍兵が、すでに巴東を定めて

犍為(けんい)の領域に入りその分隊が資中(しちゅう)、

徳陽(とくよう)を平らげ三路から侵攻しております。

 

あなたは、この軍勢を、どうやって阻止されるのです?

 

持久戦を行えば、食料が尽きた劉備軍は撤退すると考えた、

あなたの当初の作戦は脆くも崩れ去り、今や荊州との道は通じ、

軍兵は数十倍に増加しており、加えて呉の孫権は、

弟、孫皎、および李異・甘寧らを遣って後続としています。

 

今や劉備将軍は、巴東の全域と広漢、犍為の過半を平定し、

巴西も一郡を全うしてはおりません。

益州が恃みとするのは、ただ蜀郡のみとなっておりますが、

蜀郡もまた戦火に破壊され、将軍は3分の二を亡くし、

役人も民も疲弊し、戦乱に苦しむ農民は全体の80%にも及びます。

 

すなわち、劉備軍が遠ければ百姓は課される軍務に堪えられず、

劉備軍が近ければ一日であなた様を見捨てるでしょう。

広漢の李厳(りげん)呉懿(ごい)が帰順したのがまさにそれです“」

 

 

司馬懿「悪いのは、劉璋ではなく、本当の事を言わない重臣共だ

というわけか、、常套手段だな、、こうして、君臣の関係を

分断するという事だ」

 

 

袁術「しかし、自分の事は棚にあげた感がハンパ無いのぅ」

 

 

陸遜「あの、、、呉は益州攻略で、

援軍を出した事はないので、

赤の部分も嘘だと思います」

 

 

郭嘉「プ・・・・」

 

 

周瑜「さらに続けまーす、これでラスト!

 

“永安と白水関とは益州の玄関口でしたが、今や二関とも開かれ、

手強い城塞は、劉備軍に下り、諸軍はすべて破れ、将兵とも尽き

しかも、劉備は数路から並進して益州の心臓部に入ってしまっています。

黙って戦争の推移を眺め、成都・雒を守っているだけでは、

滅亡は火を見るより明らかでしょう。

 

 

私は非才で愚かではありますが、そんな私でも、

あなた様の持久戦に勝利は有り得ない事を知っております。

ましてや、あなた様を補佐する智謀の士に見えない訳はありません。

 

彼らは、ただ、あなた様の機嫌を損じる事だけを恐れ、

甘言を尽くして取り入る事に全力を傾け、あなた様を救い、

益州を保全する最良の策を熱心に考え献策する気がないだけなのです。

 

さらに戦局が悪化すれば、連中は家門と保身の為に寝返り、

戦後に劉備将軍に用いられる為に、

敗戦の責任を全てあなた様に押し付け、

その為に、あなた様は家門に傷をつける事になるでしょう。

 

私は不忠者と罵倒されていますが、

自分の心に逆らった事はなく、

あなた様の為に心を痛めているのです。

 

劉備将軍は、今でも、あなた様を同族と見て、

心を寄せており、酷薄な処置をするつもりはありません。

すでに事情は変化したのです、どうか、それを察知して、

名誉を保たれるように決断を願います“

 

以上、周瑜が朗読しました!!」

 

 

郭嘉「プッ、軍師たるもの、様々な嘘もつくと思うけど、

こんな心の欠片もない嘘は初めて見た・・ネクラは腹黒すぎる」

 

 

法正「くっ、、だからどうした?

嘘も方便だ、結果、劉璋の命は救われたではないか!」

 

 

郭嘉「プ、、劉璋は、ネクラの降伏勧告は無視してるよ。

最終的には、劉備の古い友達の簡擁(かんよう)が、

成都城に入城して、直談判して降伏したんだよーだ、、

 

※法正、激しくショックを受ける

 

 

禰衡「昔から仕えていた法正より、最近の知り合いの、

簡擁を信じたんですね、法正、人望なし」

 

 

※法正「ふぐあ!!」

 

 

郭嘉「プッ!ネクラは、本当は人望が欲しかった・・

だから、他人に裏切られたり、罵倒されたのが許せず、

バカちんノートに恨みを記録して、蜀郡の太守になった時に、

報復したんだよーだww」

 

※あっかんべーをしている郭嘉

 

 

司馬懿「恨みだけでなく、善行にも報いているようだな、、

泣かせるなぁ、本当は友達が欲しかったのか?」

 

※憐れむような眼で見る司馬懿

 

 

法正「は、、はぶぶぶぅ!!」

 

※法正、吹き飛ぶ

 

 

袁術「おおっ!反抗期がグロッキーじゃ!

もしや、ク○漏らしが圧勝か」

 

 

郭嘉「プ・・・・・・・ゴファ!」

 

 

※いきなり郭嘉が血を吐いて倒れる

スタジアムから悲鳴

 

 

荀彧「ああー、、皆さん、落ち着いて下さい

やっぱり、奉孝しゃべりすぎですよ!」

 

※荀彧が点滴スタンドを持ってきて、

郭嘉の腕に注射針をぷすっと差す

 

 

郭嘉「ゆるしてムーチョ!」

 

※口から血を垂らしながらⅤサインの郭嘉

 

 

荀彧「すみません、Dr華佗をお願いします。

流石に寝たまま、参加するのは不味いので、」

 

 

Kawauso「そうだよね、、救急スタッフー

あ、孔明、法正は大丈夫?」

 

 

諸葛亮「白目を剥いてぴくぴくしてますが、

しばらくしたら、復活するでしょ・・」

 

※テキトーな発言をする孔明

 

 

袁術「どーするのじゃ、この勝負?」

 

 

Kawauso「えーっと、両者ノックアウトで引き分けー!

事態を収拾する為に、しばらくCМ入れまーす」

 

 

ナレーション:郭嘉VS法正、実力伯仲の二人の対決は、

法正、白目を剥いて気絶、郭嘉、疲れて喀血し医務室送り、

両者、ダブルノックアウトで、まさかの終結を迎えたッ。

しかし、法正、本当は友達が欲しかったのか?

それは知りたくなかった情報だけど、朝まで三国志は、

まだまだ、続く、次回はCМを開けてすぐだ!!

 

 

つづく(第13部 26日(日) 04時00分配信開始)

次回記事:朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第13部

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-朝まで三国志 2017