いい加減な三国志『新解釈・三國志』を理解する!なぜ周瑜は諸葛亮が嫌いなの?

2020年11月29日


 

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はじめての三国志編集長 kawauso

 

「はじめての三国志」をご覧の皆さん、いよいよ2020年12月11日は、映画『新解釈・三國志』の封切り日です。これまでも三国志は数えきれない程、映像化されてきましたが、今回は、抱腹絶倒(ほうふくぜっとう)のコメディー要素が盛り込まれるという事で、kawasuoも楽しみです。

 

赤壁の戦い

 

さて、三国志と言えば赤壁(せきへき)

 

周瑜と孔明

 

赤壁と言えば諸葛亮(しょかつりょう)周瑜(しゅうゆ)ですが、三国志初心者の皆さんは、この2人の関係性を御存じないのではないでしょうか?

 

そこで今回は、三国志記事を書いて6年のkawausoが、どんな初心者でも理解できる分かりやすさで2人の関係を解説しますよ。

 

周瑜って誰よ?

周瑜

 

最初に周瑜から解説しましょう。

 

『新解釈・三國志』のクライマックスは赤壁の戦いですが、この戦いでは曹操(そうそう)が率いる大国()と、孫権(そんけん)が率いる小国の()が激突します。

 

海賊時代の孫堅と孫策

 

呉という国は孫権が君主ですが、実は3代目君主で、初代が孫堅(そんけん)と言い、2代目を孫策(そんさく)と言いました。

 

呉の勢力を率いる孫策

 

呉の国は小覇王(しょうはおう)と呼ばれた2代目の孫策が大きくした国で、3代目の孫権から見て、孫策は兄にあたります。

呉の周瑜、孫策、程普

 

そして、賀来賢人(かくけんと)演じる周瑜は、2代目孫策に仕え、義兄弟として呉の勢力拡大に力を貸した人物です。つまり、孫権にとって周瑜は兄の親友であると同時に、呉を大きくしてくれた頼りになる重臣なんですね。

周瑜の魅力

 

おまけに周瑜はハンサムで音楽にも造詣が深く、軍師なみに計略を巡らせ、周囲からの信頼も厚い上、

 

大喬

 

絶世の美女と(うた)われた姉妹、大喬(だいきょう)小喬(しょうきょう)のうちの小喬を妻にしている非の打ち所もない(うらや)ましい男なのです。

ここまでで、周瑜の説明はお分かりいただけたでしょうか?

 

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諸葛亮って誰よ?

悪い顔をしている諸葛亮孔明

 

一方の諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)について解説します。

 

諸葛瑾と幼い頃の孔明

 

諸葛亮は、元々徐州という土地の生まれですが、幼少の頃、曹操軍の攻撃に遭い、一族共々、荊州(けいしゅう)に引っ越してきました。

 

司馬徽とホウ統

 

そして、伝手(つて)を頼って水鏡(すいきょう)という先生の学校に入り軍師として立つための学問を修めます。

 

三顧の礼 ゆるキャラ 孔明

 

でも、えりごのみをしていたのか、俺は天才とうぬぼれていたのか、なかなか就職先を決めないうちに27歳になってしまい、焦り始めた頃に、劉備に三顧(さんこ)の礼を受けて軍師になります。

 

孔明

 

しかし、やっと就職先を見つけたのも束の間、劉備や諸葛亮がいた荊州の地は曹操の大軍の前に無条件降伏。2人は命からがら、荊州の東の端、江夏(こうか)まで逃げのびます。

 

曹操から逃げ回る劉備

 

でも、このままでは、曹操に滅ぼされるのも時間の問題と考えた諸葛亮は、3万の兵力を持ち長江の南にあった独立勢力の呉に目をつけ、何とか呉と魏を争わせ曹操を破ろうと計略を巡らし、

 

魯粛

 

たまたま訪問してきた呉の魯粛(ろしゅく)にくっついて呉に渡るのです。

 

黄月英と仲がいい孔明

 

こんなニート諸葛亮ですが、184㎝の長身で色白でスリム、黄承彦(こうしょうげん)という荊州の豪族になぜか見込まれて、黄月英(こうげつえい)(橋本環奈)という美人の鬼嫁がいます。

 

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蜀のマイナー武将列伝

 

周瑜は諸葛亮を激しく嫌う

周瑜

 

諸葛亮が呉に来た頃、呉では曹操軍相手では勝ち目がないと99%の家臣が降伏を主張していました。それもそのはず、呉の兵力3万に対し魏の兵力は80万で27倍の兵力差があるのです。

 

大喬・小喬侍らし酒を飲みたい曹操

 

当初は周瑜も降伏すべきと考えていましたが、諸葛亮に「曹操は戦争に勝ったら大喬と小喬をゲットしようとしている」と聞かされ、妻を守る為に呉と戦う事を決意しました。

 

周瑜の魅力

 

こうして、曹操を撃滅する為に、手を組んだ形の周瑜と諸葛亮ですが、周瑜は諸葛亮の才能が自分を上回る事に嫉妬を感じ、曹操と戦うまでに諸葛亮を理由をつけて殺害しようと計画します。

 

矢を集める諸葛亮孔明

 

ところが、ニート君の諸葛亮は智謀では遥かに周瑜を上回り、そんな計略は最初から見抜いていましたとばかりに、周瑜の無理難題を次々にクリアしてしまうのです。

 

扇からレーザー光線を放つ孔明

 

諸葛亮は、最後には気象(きしょう)まで操り、魏の軍勢を火攻めにする為に必要な東南の風まで吹かせます。いよいよ恐れた周瑜は、なりふり構わず部下に諸葛亮を襲撃させますが、すでにその頃、諸葛亮は船で呉国を離れた後でした。

 

朝まで三国志2017追加22 周瑜

 

その後も周瑜は、諸葛亮に散々に翻弄(ほんろう)され、最期には、屈辱のあまり憤死(ふんし)するラストを迎えます。と、ここまでは三国志を脚色した三国志演義(さんごくしえんぎ)の話ですが、『新解釈・三國志』の周瑜も、大体、このキャラクター像だと推測します。

 

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本当の周瑜は孔明よりずっと優秀

周瑜

 

しかし、諸葛亮の才能に嫉妬する周瑜というのは、歴史書の正史三国志をベースにして脚色した三国志演義の話であって、本当の周瑜は諸葛亮よりもずっと優秀な人物でした。

 

赤壁の戦いで活躍する黄蓋

 

赤壁の戦いも、最初から魏と戦うつもりで、降伏を主張する家臣たちを説得し、同僚の魯粛や黄蓋と共に、曹操の水軍を火攻めにして撃破しています。

酒癖の悪い張飛(桃園三兄弟)

 

その間、劉備や諸葛亮は周瑜の水軍にくっついていただけで、ほとんど何もしていません。もちろん、そんな、なーんもしてない諸葛亮に周瑜が嫉妬心を抱くわけもないのです。

 

ところが、赤壁での大活躍が、後世周瑜の仇になりました。

 

劉備や諸葛亮を主人公に据えた三国志演義は、大活躍する周瑜が邪魔なので、周瑜の大手柄を全て諸葛亮がやった事にし、周瑜は諸葛亮の偉大さを引き立てるピエロにされてしまったのです。

 

三国志(歴史)を誇張しまくる羅貫中

 

3世紀に生きた周瑜が、その事実を知ったら、おのれ諸葛亮、人の手柄を横取りしおって!

なんて、本当にアンチ諸葛亮になるかも知れませんね。

【次のページに続きます】

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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