ナレーション:袁術(えんじゅつ)VS荀彧(じゅんいく)の知られざる
兗州攻防戦が明らかになった前回、盛り上がりに欠けるかと懸念されたが、
さて、長い、朝まで三国志もいよいよ大詰め、魏王朝を簒奪し晋の礎となった
司馬懿(しばい)VSスーパー軍師の称号を持つ蜀の諸葛亮(しょかつりょう)との
戦いが残された形になったッ!
中間発表では、10票差がついていた両者、司馬懿が逆転するのか?
それとも、孔明が逃げ切るのか、それじゃあ、行ってみよう!!
Kawauso「長い戦いも、ここまで来たねェ、、少し外が明るくなってる」
陸遜(りくそん)「え?もう、そんなに経ったんですか?速いなァ」
周瑜(しゅうゆ)「夜更かしは、お肌に悪いから嫌なんだが・・」
※手鏡を見つめて吹き出物を気にしている周瑜
袁術「一体、どういうキャラぢゃ、お主?」
司馬懿「おい・・・とっとと始めようぜ、司会!」
※苛立っている司馬懿
Kawauso「えーっと、孔明、今、そっちと司馬懿のフェーズだから
もうスマホ仕舞ってくんない?」
諸葛亮「え?そうなんですか、、分かりました」
※孔明、渋々スマホをかばんに仕舞う
Kawauso「あ!そうだ、禰衡(でいこう)読者センターはどうなってる?」
禰衡「はーーい!こちら読者センターの禰衡デース
しばらく放置している間に、またメールが来ているので、
早速、紹介シマース H・N 最後の訪問者さん:
おい!袁術、出過ぎなんだよてめェ、バーカ!
これは軍師対決なんだから、家で大人しくハチミツ舐めてろww」
袁術「なんじゃとー!!無礼モノめ!どこの誰じゃーっ!」
禰衡「・・・・続きがありマース、だと思ってたけど、
荀彧と、いい勝負したじゃねェか、見直したぜ、お猿さん、アバヨ!」
袁術「な・・・・なんじゃ、褒めておるのか、、」
※袁術、顔を赤くして照れる
禰衡「二通目行きマース、H・N毎日モヤシ生活さん:周瑜サマへ
ガラが悪い司馬懿や法正(ほうせい)にずいぶんイジメられましたね、、
でも、大丈夫、私はずっと孫呉ファン、周サマファンです・・
これは、住所が建業じゃないので自演じゃないデース」
周瑜「いちいち殿かどうか確認すなッ!
フッ、毎日モヤシ生活さん、サンクス!」
※久しぶりに髪をかきあげてカッコつける周瑜
陸遜「毎日モヤシ生活さん、有難う!」
※カメラに向かい手を振る陸遜
禰衡「三通目行きマース、H・N ぷぴぷさん:孔明さん、
孟獲(もうかく)さんの所の商談は大丈夫なんでしょうか?」
諸葛亮「ああ、大丈夫です、さっきまでスマホで、
ずっと、やり取りしてましたので」
荀彧(じゅんいく)「あのね・・・・・・・」
禰衡「四通目行きマース、H・N マインクラクラさん: 僕も病弱なんですが
郭嘉(かくか)の戦い方を見て元気が出ました、でも、ウ○コは漏らしません」
郭嘉「ぷっ、まだ青いな、、ププ」
※郭嘉は、画面の隅の四角の枠の中から発言
禰衡「五通目行きマース、H・N、火炎の魔導士さん:禰衡!分かっていると思うけど
脱ぐなよ、ゼ・ッ・タ・イに脱ぐなよ!期待しているぞ・・
以上、読者センターから準備万端の禰衡がお送りしましたーー!」
袁術「すでに、ウ○コ、喀血、失神、色々出ておるからのー
いまさら禰衡が脱いでも・・」
Kawauso「術さん、そういう事言わない・・」
※目をきらーんと光らす禰衡
司馬懿「おい!さっさとやろうぜ、また孔明がスマホの入ったカバンを
ごそごそしてるぞ!」
※テーブルをバンバンと叩く司馬懿
諸葛亮「ちっ、仲達、黙っていればいいのに」
※舌打ちをする孔明
荀彧「ただのスマホ中毒ですね・・」
郭嘉「ぷ・・」
Kawauso「よーし、じゃあ、二人とも向かい合って!
始めるよ、シャッフルタイム第四戦、諸葛亮VS司馬懿」
※スタジアムから、一際、大きな歓声が上がる
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前回記事:朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第13部
司馬懿激白 孔明は中華の歴史をねじ曲げた犯罪者だ!
司馬懿「司会!俺から仕掛けてもいいか?」
Kawauso「孔明は?」
諸葛亮「別に構いませんよ・・」
※孔明は白羽翦をパタパタしている
司馬懿「諸葛孔明、、俺は、この男について、戦術面に関して責めようとは思わん・・
北伐時の魏と蜀の国力差を考えれば、孔明の戦いは、むしろ善戦と言ってよいだろう
逆の立場なら、俺は持ちこたえられるか分からん、俺自身、孔明については、
天下の奇才だと発言を残しておるしな」
荀彧「確かに、並みの人物なら、益州の天然の要害を利用し
内側に籠って、魏が崩壊するのを待つのでしょうね。
戦術でもあります」
陸遜「いや、凄いと思いますヨ、、
ただでさえ困難な秦嶺山脈を越えて、魏を攻めたんですから
孫呉は、長江を越えて、合肥を取るのさえ無理でした」
諸葛亮「よい事言うね、君、名前、何て言ったっけ?」
陸遜「知ってるでしょ!(泣)」
※ショックを受ける陸遜
司馬懿「しかし、孔明の場合には、たかが戦術に関する話ではない、
中華の将来を狂わせた大きな罪がある、この罪を糾弾しないで
この男を天才軍師だ、などと言うのは、お笑い草よ」
Kawauso「ちょっと話が見えないんだけど、司馬懿、、
もう少し、具体的にお願い」
司馬懿「三国志というのは、最終的に孔明によって達成された
特に、この男の悪質な所は、後漢の献帝(けんてい)から正式な手続きを経て、
禅譲(ぜんじょう)を行い、権力の委譲を果たした、曹魏王朝を認めず、
劉備(りゅうび)という、どこの馬の骨とも知れぬ男を後漢の正統とした点だ
このようなやり方は、それまでの血筋による権力の継承を無視した
中華の歴史の破壊行為である」
※スタジアム、どよめく
Kawauso「どういう事?漢王朝から遠いと言っても、
一応、劉備は前漢の中山靖王、劉勝(りゅうしょう)の末裔だよね?
彼が皇帝になるのは、正統性があるんじゃないの」
司馬懿「それがすでに、孔明に騙されているんだ!
劉備ごとき、傍流に、皇帝に即位できる正統性などない
こいつがOKなら、それこそ数万人の傍流が皇帝に即位できる。
おのずから、即位の正統性には、ある程度の血縁の濃さが必要
孔明は、それを破壊して血統インフレを起こしたのだ!」
荀彧「なるほど、、司馬懿の言い分は、一理も二理もありますね」
Kawauso「荀彧、ちょっと分かりやすく説明してちょ」
光武帝、楚の懐王の血縁を考えてみる
荀彧「はい、分かりました、まず、劉備と後漢を建国した
光武帝、劉秀(りゅうしゅう)を考えてみましょう。
劉秀は、前漢の景帝の子の長沙定王、劉発(りゅうはつ)の五世の孫です。
庶子でもなく、ちゃんとした嫡出の子孫になります。
一方の劉備は、同じく、長沙定王、劉発の末裔とも、
中山靖王、劉勝の子の劉貞(りゅうてい)の庶子の末裔とも言われていますが、
すでに宗族とは見做されず、属尽(ぞくじん)扱いだったと考えられます
属尽とは、遠く遡れば、王族だが、余りに遠すぎて、
王族としての特権が税の免除程度しかない人を意味します」
袁術「つまり、劉備は光武帝に比較しても、相当に、
血統が離れているという事ぢゃな」
荀彧「はい!光武帝でも五世孫はかなり遠いですが、
劉備の場合は、それどころではありませんからね・・
もう、一人、楚漢戦争の頃に、項梁(こうりょう)と項羽(こうう)が担いでいた、
楚の義帝は、楚の懐王(かいおう)の直系の玄孫、或いは孫だったと言われています。
孫なら三世、玄孫なら四世の孫ですが、直系なのでかなり近いのです。
これ位、血筋が近い人でないと、楚の復興をスローガンとして
担ぐには、正統性が弱かったのです」
Kawauso「へーーー、分かった、凄く分かりやすい!
つまり、光武帝や楚の義帝は、劉備と同じ王族の末裔だけど、
血筋の近さが全然、違うって事だ」
郭嘉「ぷっ、本州でも、青森から山口県まである・・」
司馬懿「例えばだ、晋の時代の末、五胡十六国の口火を切った前趙の建国者、
匈奴の劉淵(りゅうえん)は当初、国号を漢、しかも蜀漢とし漢王になった。
その理由は、以下の通りだった。
“かつて冒頓単于(ぼくとつぜんう)が漢王朝と兄弟の契りを結び
漢の皇族を妻に娶っていたから匈奴と漢氏とは甥の関係である。
私は、前漢、後漢のみならず蜀漢の後継者と称するとし
劉禅(りゅうぜん)を孝懐皇帝と追尊し、漢の高祖 劉邦(りゅうほう)以下、
三祖五宗の神主を祭った“
さあ、よく見よ!貴様ら!こんな、とんでもない暴挙が通るか?
これがOKなら、ほぼ、誰でも、後漢の後継者だと言い張る事が出来る。
それもこれも、孔明が蜀漢の正統性を漢王室に求め、どこの馬の骨とも知れぬ、
薄いカルピスのような血統を拠り所にする劉備を、蜀漢の皇帝とし、
後漢の後継王朝だと強弁したからだ!すべて貴様のせいだぞ孔明!
お前の理論なら、劉淵を劉備の子孫だと認める事になるんだぞ?」
※諸葛亮、口笛を吹いて、司馬懿から目を逸らす
Kawauso「孔明さん、反論があればどうぞ」
諸葛亮「はっは、、劉淵は、我が君の人気にあやかろうとしただけですよ。
実際に、劉淵の死後、五代皇帝劉曜(りゅうよう)の時代に、趙に国号を変えていますし、、
やはり後漢の継承は、無理があったと認めたのでしょう、賢明な判断です」
発覚、ズル過ぎる孔明のダブルスタンダード
司馬懿「ま、貴様ならそう言うと思ったわ、、
一つの考え方として、貴様が強いてまで、劉備こそが後漢の唯一の
後継者で、他は偽物だというなら、信ぴょう性はともかくとして、
そういう主張もありだとしよう!所詮、政治は意地の張り合いだ。
しかし、孔明、貴様、魏は絶対に認めないとしておきながら、
孫権(そんけん)の即位は認めておるな!
しかも、黙認ではないぞ、反対派を抑え、お祝いの使者まで出した」
※スタジアム どよめく
禰衡「その記述ありますね、、蜀書、諸葛亮伝に引く、漢晋春秋に
蜀の内部には、孫権と絶交すべしという意見もあるのを孔明は押しとどめ
衛尉の陳震(ちんしん)を派遣して祝福しています」
※孔明、白羽翦で顔を隠している
司馬懿「これは一体、どういう事か? 自らは後漢の唯一の後継者だと
喧伝し、魏を認めないにも関わらず呉は認めるのか?
これがダブルスタンダードでなくて何だ!
それともぉ、孫権と劉禅だけは、並び立つとでも言うつもりか?」
周瑜「むぅ、、司馬懿が押している」
郭嘉「プ、この程度で孔明は参らない・・」
諸葛亮「・・・・参りましたねェ、、ここには孫呉の皆さんもいるので
こういう裏事情は言いたくなかったのですが、降りかかる火の粉は、
払わなければいけませんし、お答えしましょう・・
そちらの禰衡の言った、漢晋春秋にも私の言い分が掲載されていますが、
私も孫権の僭称については、内心反対であったのですよ。
しかし、御存じの通り、孫権は執念深い性格ですから、わが蜀が、
この事を理由に国交を断絶すれば、逆切れし、攻めてくる可能性が高いのです。
そうなれば、弱国の蜀は、魏と呉の二正面作戦を展開する羽目になる。
結果、得をするのは、逆賊の魏ではありませんか?
確かに、私は日和りました、自らが唯一無二と定めた蜀漢を置いて、
孫権の呉を帝国として認めてしまった、痛恨の至りですよ・・
さりながら、私は恥を忍び、先帝のお叱りを覚悟で蜀漢の存続を取ったのです。
ああ、このようなジレンマを抱えても、私は逆賊の魏を滅ぼし、
後漢の正統たる蜀漢を証明する為に、北伐に踏み切ったのですよ。
もっとも、そんな事は、我が国の8倍の国力を持つ魏で呑気に将軍を
務めていた仲達、あなたには、分からないでしょうねェ・・
なんとも羨ましい、私が魏に仕えていれば、こんなダブスタを踏まず、
邪念を持たず、終生、魏の皇帝陛下にお仕えしたものを・・」
※孔明、みえみえの嘘涙を流す・・
Kawauso「凄い、猛烈に嘘くさいのに、納得させられる」
荀彧「まさに口から先に生まれてきた軍師ですね・・」
袁術「わし、なんか、こいつ嫌い・・」
周瑜「むぅ、、わが殿がDISられているのに、まるで反感を感じぬ」
陸遜「さすが、三国志随一の屁理屈王・・」
司馬懿「ちっ!な、ならば、魏も認めて、一時的にでも和平を結び、
蜀の国力を高める方法だって採用できた筈だ。
それでは、呉は認めて、魏は認めない理由にはならん!」
※机をバンバン叩く司馬懿
諸葛亮「はっはっは、、仲達、それは虫が善すぎるでしょう・・
曹叡の詔には、何と書いてありますか?今、読み上げましょう
“劉備は恩に背き、自ら巴蜀に逃げ込んだ。諸葛亮は父母の国を捨てて、
劉備のような賊に協力した、その因果で劉備には罰が当たり、悪事で身を滅ぼした。
また、諸葛亮は、幼帝劉禅を補佐しているように見せかけ、世間の同情を買うが、
実は権力を独占し、栴檀(せんだん)の実を貪り食べている。
その証拠に劉禅の異母兄弟は、重要な拠点は撒かされず、空城を守っているのみ
諸葛亮は、また、益州の地を侵略し、その民を虐待し、そのため、利狼、宕渠、
高定、青羌で蜀に反乱しないものは無く、皆叛いた。
さらに、諸葛亮は上等な皮衣を裏反して薪を負い、毛が抜けるのを恐れて
裏返しで衣を着て、足を刻んで靴に合わせ、皮膚を切りつけて骨に傷をつけ、
それを以て、自分は倹約家で有能であると自慢している、それは危うい事ではないか?“
ご覧なさい!なんという聞くに堪えない罵詈雑言、私の事ならまだしも、
先帝、劉備を泥棒や恩知らず呼ばわり、そして罰が当たって死んだなどと、
まるで北朝鮮のような悪口ではありませんか?
いくら、何でも、このような悪意まみれの詔を出すような国と
仲良くなど出来るわけがないでしょう、冗談はよし子さんですよ。
はーっはっは!!」
司馬懿「ぐ、、くくくぬううう・・」
袁術「どうでもいいが、ギャグは寒いのぅ、あいつ」
諸葛亮「はっはっは、、いや、笑わせて頂きましたよ、仲達、、
そろそろ、体も温まったので、今度は、私から行きましょうか」
Kawauso「ん?ちょっと待って!長くなってきたからCМ入れよう
再開後に、孔明の口撃からね、よし一旦CМ」
ナレーション:スマホ依存症の孔明、実力はどうかと思えば、
司馬懿の口撃を、ホイホイと屁理屈でくぐり抜けてしまう最強設定。
次は、孔明の口撃だが、司馬懿はしのぐ事が出来るのか?
つづく(第15部 26日(日) 05時00分配信開始)
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