三国志の曹操(そうそう)とフランス史のナポレオンが似ているという比較(意外に似ている曹操とナポレオン、英雄対比してみた)を見て、ああなるほど!と思いました。人材登用の仕方、時流を読む力、妻を政治に関わらせなかったこと、確かにそうですね。しかし、どうしても気になったことがありましたので、書かせてください。曹操とナポレオン、どちらも偉大な人物ですが、見た目が……見た目が……小男なのです!
身長160cm台の英雄・曹操
『正史』に曹操の身長についての記載はありません。しかし『三国志演義』や、そのほかの後代の創作物の影響もあり、曹操というと、身長7尺(およそ160cm)の小男というイメージがあります。
トップに立つものというのは、美しさや立派さといった見た目はたいへん重要です。しかし、曹操について、見た目が美しいとか書かれた記述はまったくないのです。威厳がないとか小男だとか……そんなひどい!実力ひとつでのし上がっていった男なのかもしれません。また、ナポレオンも、小男だったとされます。彼の肖像画や彫像を見ると、いかにも威厳のある大きな人という気がして信じがたいのですが。
しかし実際、博物館でナポレオンの軍服を見てみると、本当に小さいです。167cmあったという推定もうそのよう。女性もののようなタイトで小さい軍服です。おまけに、フランスの親衛隊といえば、容姿端麗で高身長のよりすぐりの人材の集まりですから、その中でナポレオンの小柄さは目立ったことでしょう。ナポレオンも、そんな見た目のコンプレックスなどものともせず、実力で皇帝までのし上がりました。
人は見た目で判断してはなりません!
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武将たちの身長
本当なのか誇張なのかは今になってはわかりません。しかし、三国志の武将たちには、身長が定められている人もいます。有名なところでは関羽(かんう)です。身長9尺……およそ2m10cmでした。当時の貧困生活の中から、よくぞここまで育ったものです。
しかし、これはあながちウソでもないかもしれません。関羽の愛馬、赤兎馬(せきとば)も、普通の馬よりもたいへん大きい馬でした。それを乗りこなしたのならば、身長も高いと言えるでしょう。同様に、呂布(りょふ)も、同じくらいの体格を想像してもいいかもしれません。
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張飛と孔明は同じ身長
次は張飛(ちょうひ)、およそ185cm。意外なことに、諸葛孔明も同じ身長です。張飛というと、(横に)非常に大きいイメージがあるのですが彼と並んでしまう軍師、孔明の長身に驚きます。そのほかにも、劉表、許緒、趙雲も185cm仲間です。大きいですね。
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それでは兄貴・劉備の身長は?
関羽、張飛の兄貴分である劉備(りゅうび)は、およそ172cmです。前述の武将たちよりも少々低くはなりますが、それでも高いです。しかし劉備の場合は、身長よりも、もっとスゴイ身体的特徴がありました。手を下げると膝まで届くというのです。それってラピュ○のロボット兵……(以下自粛)
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