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61話:曹仁が繰り出した高度な陣形 八門金鎖の陣を繰り出す。劉備軍はどうやって攻略したのか?

2015年4月6日


曹仁 三国志 ゆるキャラ

 

曹仁(そうじん)は敗戦によって、劉備(りゅうび)軍に

軍師が参加している事を知ります。

 

「ふん劉備め、多少は頭を使って戦をするようになったのか

だが所詮は、居候の将軍に仕えるのだ、ろくな軍師でもあるまい、、

たまたまのマグレ勝ちに気を良くしている間に蹴散らしてくれる」

 

曹仁は、同僚の李典(りてん)が制止するのも聴かずに

拠点である樊(はん)城を出て全軍三〇〇〇〇人を新野城に繰り出します。

 

前回記事:60話:徐庶、劉備軍の軍師として曹操と対峙する!

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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曹仁、 八門金鎖(はちもんきんさ)の陣を繰り出す

 

そして、城内から様子を見ている徐庶を試すように、

軍を動かし、八門金鎖(はちもんきんさ)の陣を構築するのです。

 

「どうだ、劉備の軍師、、この八門金鎖の陣が分かるか?

迂闊に飛び込めば、全滅するのは必至よ、、」

 

得意満面の曹仁ですが、このような高度な陣形を敷けるという事は、

曹仁も将軍としてかなりの勉強をしていたのでしょう。

 

戦下手の劉備、見たことのない陣を見て軍師に早速相談

徐庶と出会う劉備

 

劉備が徐庶に、

「あの陣形は何というのか?」と尋ねると徐庶は答えました。

 

「あれは、八門金鎖の陣です、入口が8つありまして、

休門、生門、傷門、杜門、景門、死門、驚門、開門です。

生門、景門、開門から入れば、我が軍に有利ですが、

傷門、驚門、休門から入りこむと傷つき、

死門と杜門から入りますと軍は全滅します、、」

 

徐庶、では、どのようにすればいいのか?」

 

「幸いな事に、陣の中央に弱点がありますな、、

生門から陣に突入して景門から抜ければ、陣を破壊できましょう」

 

劉備は早速、趙雲(ちょううん)に進む方向性を示して突撃を命令します。

 

趙雲(ちょううん)も活躍したよー

趙雲 子龍

 

趙雲が言う通りに突撃すると、八門金鎖の陣は乱れます。

「今です、総攻撃を仕掛けて、曹仁を破りましょう、、」

 

劉備は、さらに張飛(ちょうひ)に出撃を命じて、

動揺した曹仁軍を散々に撃ち破りました。

曹仁は、徐庶を見くびった事を後悔しますがそのような事を

言っている場合ではありません。

 

本拠地に戻った、曹仁はブチキレ、その理由とは?

関羽神様

 

しかし、本拠地である樊城についた曹仁は、愕然とします。

もぬけの殻にしていた、城に関羽(かんう)の軍の旗が翻っていたのです。

 

徐庶は、曹仁が全軍で新野にやってきた事をチャンスと見て、

関羽を極秘に城から出して、樊城を陥落させていたのです。

 

「はっはっは、曹仁、遅い帰りだな、、待ちくたびれたぞ

どうだ、疲れていなければ、ここでワシと一戦交えぬか?」

 

城の上から関羽に高笑いされて、怒り心頭の曹仁ですが、

敗残兵で樊城を取りかえす事も出来ず、樊城を迂回して、

曹操の本拠地である許都まで逃げていきました。

 

こうして、徐庶は劉備軍の救世主として華々しいデビューを

飾る事になります。

 

新野の戦いは、徐庶の華々しいデビューを印象づける為に

描かれていると言っていい、三国志演義の見せ場です。

 

ところが同時に演義上で徐庶が活躍する最期の戦いでもあるのです、、

 

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耳で聞いて覚える三国志

次回記事:62話:徐庶を手に入れたい曹操、程昱の鬼畜な計略を採用し劉備から徐庶を奪うの巻

 

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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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