編集長日記
HMR

はじめての三国志

menu

三国志の基礎知識

101話:曹操魏王に、そして劉備は漢中奪回を目指す

この記事の所要時間: 250

魏王

 

合肥(がっぴ)城で張遼(ちょうりょう)に破れた孫権(そんけん)は、

復讐を誓い、今度は水軍と陸軍を駆使して、再び合肥城に侵攻しました。

 

しかし、その頃には、曹操(そうそう)率いる魏軍40万人が合肥に戻ってきていました。

 

前回記事:100話:奮戦する張遼、孫権を二度も追い詰める

 

呉は已む得なく魏と和睦

あじさい s

 

両軍は睨みあったまま、決定打を欠き、孫権は和睦を提案し、毎年、

呉が魏に決まった量の貢物を納める事で合意して兵を引きあげました。

 

西暦216年 曹操は魏王に即位

現実主義曹操

 

曹操は、合肥から帰還した翌年の西暦216年についに魏王に即位します。

この魏王即位により、緩んだ組織の基盤を固めようという考えでしたが、

それに反対する重臣も出ました。

 

曹操は、これに容赦せずかつての荀彧(じゅんいく)荀攸(じゅんゆう)

ように反対者に死を与えています。

 

翌年、呉において、蜀呉同盟の提唱者だった魯粛(ろしゅく)が死去しました。

 

それにより呉の総司令官には呂蒙(りょもう)が就きますが、

対蜀強硬派の呂蒙の行動はこの後、劉備に大きな悲劇をもたらす事になります。

 

さて、劉備(りゅうび)は、法正(ほうせい)の助言を入れてここで漢中の奪還を決意します。

 

どうして劉備は漢中にこだわるのか?

劉備玄徳が眩しい理由 三国志

どうして、劉備が漢中を重視するのかと言うと、この漢中が、

長安に繋がる重要な通路になっていたからです。

 

ここを魏に抑えられると、蜀は危険で狭い通路を通り長安に出なければ

いけなくなるので、漢王朝再興を願う劉備は、

どうしても漢中を抑える必要があったのです。

 

それに漢中とは、劉備の先祖の劉邦(りゅうほう)が最初に

王に封じられた土地であり、漢王朝の原点ともいうべき場所でした。

 

曹操にとっては重要でなくても、劉備にとっては、漢中を抑える事は

測り知れない意味を持っていたのでした。

 

劉備軍動き出し曹操も応対をする

劉備軍 曹操軍

劉備は手始めに張飛(ちょうひ)馬超(ばちょう)を下辦(かべん)に派遣します。

 

それを知った曹操は自ら出陣しようとしますが、

占い師の管輅(かんろ)が「今は動かない方がいい」と忠告します。

 

そこで曹操は、曹洪(そうこう)に5万の軍勢を与えて下辦に向かって進軍させました。

そして、それに加えて夏候淵(かこうえん)と張郃(ちょうこう)を派遣しました。

 

張郃は何で曹操軍にいるの?

劉備が眩しい 素晴らしい

 

張郃はかつては袁紹(えんしょう)の配下で猛将として鳴らしましたが、

官渡の戦いで袁紹が敗北すると、曹操に降っていたのです。

 

馬超は、この時に下辦に居ましたが偵察隊の呉蘭(ごらん)が運悪く曹洪に出くわします。

しかし、多勢に無勢ですから勝負にならず、大敗して下辦に逃げ戻りました。

 

馬超 対 曹洪

馬超仲間入り

馬超は打ってでようかとも思いましたが、与えられた1万の兵力では、

曹洪の5万の兵力には対応できないと思い城に籠って、成都の劉備に報告し

その指示を待って動かないで待ちました。

 

ところが、曹洪も、馬超の陣営が静まり返っているので、

何か計略があるのでは?と考えて独断で兵を引いてしまいました。

 

この事で引き返した曹洪を、漢中に控えていた張郃は笑います。

 

張郃:「なんと腰抜けな事か! 動かない敵を恐れて逃げ帰るとは!」

 

曹洪が言い返せずに黙っていると、張郃は、、

 

張郃:「まあいい、ワシが戦というものの手本をお見せしよう、

張飛くらいなら、簡単に討ち取ってみせる」

 

と大言を吐くと、今度は自分が下辦に向かって進軍しました。

 

こうして、漢中の戦いは、馬超対曹洪から、

張飛対張郃へ主役が移っていく事になります。

 

次回記事:102話:成長した張飛、計略で張郃を撃ち破る

 

よく読まれている記事

曹操頭痛

 

よく読まれている記事:頭がキーン…頭痛に悩んだ曹操、三国志演義は医学的に正しかった?曹操の見た幻覚の原因は何だったの?

 

曹操01

 

よく読まれている記事:曹操を好きになってはいけない6つの理由

 

朝まで三国志

 

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

 

この記事を書いた人:kawauso

kawauso

■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

関連記事

  1. 孫権VS張昭、その激しい君臣喧嘩の勝敗は?
  2. 孔明の北伐の目標はどこだったの?
  3. 【シミルボン】意外!あの曹丕は大の甘党、スイーツ男子だった
  4. 【キングダム】龐煖(ほうけん)が戦死する理由を史実をもとにネタバ…
  5. 【井伊直虎の細腕城主一代記】婚期を逃した戦国女の意地とプライド
  6. 晩年の馬超が精神的にも燃え尽きていた事実が判明
  7. 成り上がり?ネズミが李斯の運命を変えた!
  8. 馬超の死後、一族はどうなったの?漢族の国家に仕えながら死ぬ寸前ま…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 宦官VS外戚の争い 第二ラウンド
  2. 【三国志演義】孔明が残した錦嚢策(きんのうのさく)って一体なに?
  3. 三国志時代の楽しい農村!当時の農業とはどんなのがあったの?
  4. 鈍重なイメージは嘘!実は騎兵を率いたスマートな名将曹仁(そうじん)
  5. 【キングダム考察】王翦が自ら戦わない理由は史実にあった!
  6. 真田昌幸にとっての領土拡張戦略と沼田城の重要性

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十六話「綿毛の案」の見どころ紹介 三国志平話って何?三国志演義の元ネタ 荀況(じゅんきょう)とはどんな人?始皇帝の法治国家の形成や李斯・韓非の先生 【男の嫉妬は怖すぎる】スーパーエリート袁術 VS スター劉繇(りゅうよう) 【元祖妖怪ウォッチ】孫権や諸葛恪、朱桓が目撃した妖怪を徹底分析! 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第七話「検地がやってきた」の見どころ紹介 三国志時代は拓本だらけでまるでスタンプラリー状態だった?石碑乱立の秘密 天照大神は卑弥呼がモデルだった?卑弥呼の正体に迫る!

おすすめ記事

  1. 【はじめての孫子】第7回:凡そ戦いは、正を以て合い、奇を以て勝つ。
  2. 鄧芝(とうし)ってどんな人?ザ・セルフ釜ゆで 孫権を心服させた名使者
  3. 蔡琰(サイエン)とはどんな人?翻弄された運命をたどった詩人
  4. キングダムの史上最悪の宦官、趙高(ちょうこう)はどうやって浮き上がる?
  5. 『うしおととら』の獣の槍の元ネタは孫子の時代にあった?古代中国の名剣・干将と莫邪
  6. 三国志の兵力は実際にどこまで本当なの?魏呉蜀の兵力の真実に迫る!
  7. 董卓が築城した要塞が絶対防御すぎてヤバイ!郿城(びじょう)とは何?
  8. 玉(ぎょく)が大好きな中国人

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP