これを劉備軍に加えます。
それまで、武官と文官しかいなかった劉備軍に初めて、
戦局を読んで計略を繰り出していく軍師が登場したのです。
さて、そんな折も折、曹操(そうそう)は、北方の袁一族を鎮圧しおえて、
それまで放置していた劉表(りゅうひょう)そして劉備(りゅうび)の
討伐に取りかかります。
なんという絶妙なタイミング!それはもちろん、三国志演義が、
歴史大作の読み物だからなんですが、、(笑)
前回記事:59話:文武両道、義侠心に厚い漢 徐庶(じょ しょ)は劉備と出逢う
曹操軍のメンバー発表
さて、曹操は、劉備討伐の先鋒として、曹仁(そうじん)と李典(りてん)に
3万の軍勢を与えて荊州に向かって進軍させました。
曹操軍の兵力が少ないのは、曹操が劉備の出方を見たいと思ったからで
あくまでも様子見だからです。
ここまで舐められた劉備ですが、曹操は、この時に、劉備軍に徐庶という
軍師がついている事を知る由もありませんでした。
軍師・徐庶の策略
曹仁軍3万人に対して、徐庶は、このようなアドバイスをします。
「まずは、軍を3手に分けましょう、、
関羽(かんう)殿は左手から敵の中腹を突き、張飛(ちょうひ)殿は、
同じく左手から、敵の背後を抑えて下さい、、
そして、趙雲(ちょううん)殿と劉備様が正面から曹仁軍を迎え撃てば、
敵は総崩れとなりましょう、、」
(本当に、そんなに上手くいくのかね?)
関羽や張飛のような実戦の勘で戦をくぐり抜けた猛将には、
机の上で軍略を語る徐庶は魔術師のように見えたでしょうが、
兎も角、劉備が見込んだ人物だからと言う通りにします。
しかして、劉備軍、1万と曹仁軍、3万が激突します。
果たせるかな、この計略通り、正面の趙雲が呂コウを撃ち破り、
張飛が背後の呂翔(りょしょう)を斬り倒して曹仁軍は総崩れになります。
関羽も張飛も徐庶という軍師を認める
まさしく、徐庶が机の上で描いた通りの鮮やかな勝利でした。
最初は半信半疑だった、関羽や張飛もこの勝利で徐庶を認めるように
なっていきます。
ところが、治まらないのは曹仁です、いつものように、劉備など
蹴散らせてみせると余裕綽綽でやってきたら、見た事もない
一人の軍師に軍が敗走させられてしまったのですから、、
「おのれ、劉備め、このままでは捨ておかぬ!!」
曹仁はカッとしやすい欠点がありました。
そして、同僚である李典が止めるのも聴かずに、兵力を纏めて
新野城に進撃してきたのです。
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耳で聞いて覚える三国志
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歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。
もちろん、食べるのはサーモンです。