三国志最強の軍師と言われる諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)の事を
教えられた劉備(りゅうび)は、少年のようにウキウキしていました。
もう、40代を半分も過ぎた、いい年こいたオッサン劉備ですが、
これはと見込んだ人物に会う時には、心踊り人材吸い寄せオーラを
全開にしてしまうのでした。
つまるところ、劉備は人が好きで、それが相手にも伝わり、
どんな人間も魅了する劉備の人柄になっているのです。
前回記事:63話:去りゆく徐庶が、紹介した大軍師、臥龍、鳳雛って誰のこと?
孔明が住む隆中(りゅうちゅう)は遠い
ところが、新野城から、20キロ程離れた、隆中(りゅうちゅう)に住む
孔明に会うまでの道のりは、簡単ではありませんでした。
最初に、孔明の庵を尋ねた時には、諸葛均(しょかつ・きん)という
孔明の弟には会えましたが、孔明は友人の所に出かけていて、
いつ戻るかは分からないと言われます。
まさか、戻るまで待つとも言えないので、劉備一行は、
やむなく城に戻る事になりました。
2回目の訪問は真冬で辛い
二回目の訪問は、真冬でした、、
「こんな雪の日なら、きっと家にいるだろう」
そう考えて、関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)と隆中にやってきた
劉備ですが、またしても諸葛均が出て来てしまいます。
「申し訳ありません、たった今、兄は外出してしまいました、、
例により、いつ帰るかは分かりません」
劉備は止むなく、吹雪の中を城に引き返していきました。
張飛と関羽は愚痴を言い出す
張飛:「なあ、兄者、もう二回も足を運んだんだ、礼儀は尽くした
孔明とやらに城で会いましょうと手紙を出そうぜ、、」
張飛は寒さにガチガチ震えながら、恨めしそうに愚痴を言います。
関羽:「張飛の言うのも一理あります、、兄者は年長者、
一方の孔明は、20代の無名の若僧ではないですか、、
これだけ礼儀を尽くしたのですから、手紙を出して
あちらから来てもらっても無礼にはなりますまい、、」
珍しく関羽も、劉備に苦言を呈しました。
しかし劉備は、二人を振りかえり、言いました。
劉備:「それはならん、徐庶が去り際に忠告してくれた筈だ、、
決して孔明を呼び付けてはならんと、、
こちらが誠意を尽くせば、きっと孔明に伝わろう、、」
3回目の訪問はどうなるのか?
そして、いよいよ、3回目、劉備のストーカーばりの
執念が天に通じたのか、劉備一行は、
ついに孔明が在宅の時に出くわしたのです。
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