袁術が幼児の陸績にミカンをパクられた!それが親孝行話になるまでを解説

2022年9月9日

編集体制の詳細を見る
kawauso編集長(石原 昌光)

編集責任者

kawauso編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務めるほか、紙媒体やWebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者・おとぼけ(田畑 雄貴)

コンテンツ制作責任者

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月に「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感していただけることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。

提供する掲載情報について

『はじめての三国志』は、複数の企業と提携し情報を提供しており、当メディアを経由して商品への申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。

ただし、当メディア内での商品評価に関して、提携の有無や支払いの有無が影響を及ぼすことはありません。また、当メディアで得た収益は、読者の皆様により役立つコンテンツ制作へ還元し、情報の正確性担保に努めています。

詳しくは 編集ポリシー をご覧ください。


はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

 

袁術

 

さて袁術(えんじゅつ)と言えば「而術奢淫肆欲、徴斂無度、百姓苦之」と正史に書かれているお方。私欲で豪華な生活を行い、民百姓を苦しめたとされる人物。

 

三国志を語るセンさん

 

しかし袁術は決して他者への思いやりに欠けてばかりという訳ではないのが分かるのが、陸績(りくせき)とのみかんエピソード。今回はちょっとこのエピソードをご紹介しつつ、お話したいと思います。

 

陸績君六歳、父に連れられ大金持ちの袁術サマにご挨拶

陸績

 

さて陸績は名前を見たら察する人もいるかもしれませんが、陸遜(りくそん)の叔父にあたる人物です。因みに陸遜より年齢が下なので、年下の叔父さんになります。

 

そんな陸績の父親、陸康(りくこう)は廬江郡(ろこうぐん)の太守をしていました。そして当時、寿春(じゅしゅん)で一大勢力を築いていたのが、恐らくは後々に皇帝になるであろう(なっちゃった)袁術です。その袁術の元に挨拶に行く父に連れられ、六歳の陸績は袁術と相対します。

 

こちらもCHECK

陸績
陸績とはどんな人?演義では蜜柑をパクった事を孔明に蒸し返され赤っ恥

続きを見る

 

陸遜特集

 

 

油断も隙もねえ!六歳でみかんをパクる豪胆な陸績

みかんをパクる少年陸績

 

袁術との会食に、陸績も同席したものと思われます。そこで陸績が口にして、美味しくて驚いたのがみかんです。余りにも美味しかったのか、陸績はみかんを三つ取り、袖に隠しました。隠して持って帰ろうとしたのですね。

 

なんかアルプスの少女を思い起こしますね

 

袁術02 喜

 

さてお話も終わり、一礼して退出することになりました。しかしこの時、袖からみかんが転げ落ちてしまったのです。

 

こちらもCHECK

袁術
すばらしきかな袁術!袁術のグッドな逸話を一挙公開

続きを見る

 

袁術祭り

 

 

ママにもみかんを食べさせたかったの…陸積の機転に袁術号泣

袁術

 

それを見た袁術様、優しく諭します。「陸績君、君はまだ六歳だろう。そんな幼い身でありながら、どうしてそんな盗人のような振る舞いをするんだい?」

 

まずは落ち着いて理由を聞いて諭す、大人の振る舞い。

 

幼い陸績は答えました。「とても美味しくて立派なみかんだったので、母上に食べさせて上げたかったのです……」これには袁術様の目にも涙、古今稀(ここんまれ)なる孝行者、と絶賛され、これは後世の模範として二十四孝にまとめられたのでしたとさ。

 

こちらもCHECK

袁術
匡亭の戦いから転落した袁術、彼はどうして皇帝を名乗ってしまったの?

続きを見る

 

袁術くんの成長日記

 

 

君がみかんパクった陸績君かい?(爆笑)by諸葛亮

悪い顔をしている諸葛亮孔明

 

さてさてこの親孝行エピソード、三国志演義(さんごくしえんぎ)でも触れられています。しかし決して陸績を褒めるような話ではありません。赤壁(せきへき)の戦い前、諸葛亮(しょかつりょう)と論争をしようとする陸績相手に諸葛亮は

 

怒る袁術

 

「あっ君もしかして袁術から蜜柑盗もうとした陸績君かな?」とか言われて恥をかいてしまうエピソードとして!こいつぁ袁術様もおこだぜ!

 

しかし、三国志演義の赤壁の戦いは諸葛亮の凄さを見せつける場面ですし、そこで「陸績君って親孝行で優秀なんですよ!」とか言えないからなんでしょうかね。じゃあ陸績なんで出したん?とかなりそうですが。

 

こちらもCHECK

袁術が皇帝になることを辞めさせようとする閻象
閻象とはどんな人?袁術の暴挙を止めようとした恐れを知らない人物

続きを見る

 

赤壁の戦い

親孝行を被せるとパクリを忘れるお人好し袁術

袁術

 

また、三国志演義では袁術の扱いが……その、元々名君とは全く言えませんが、更に酷いものとなっています。そういう印象が強い中では「袁術に評価された」というのは寧ろマイナス要素だったのかもしれません。

 

そういう背景もあって陸績がやり込められる役になったのかもしれませんね。しかしそれでも、陸績の親孝行を袁術がきちんと話を聞いた上で評価できる人だった、というのは、忘れないでいたい所です。

 

こちらもCHECK

袁術
はちみつ皇帝袁術の領土拡大政策を一挙公開!

続きを見る

 

はじめての三国志Youtubeチャンネル2

 

 

みかんがトラウマになり正直者になる陸績

呉の小覇王・孫策

 

さて、そんな陸績、見た目が立派で博識多才な人物でした。また正しいと思うことは相手が上の人物であってもはっきりという人でした。それは相手が孫策(そんさく)であっても変わらず、堂々と意見を言うため、張昭(ちょうしょう)は感心していたと言います。

 

うん、張昭おじいちゃんそういう人好きよね。

 

また虞翻(ぐほん)とは年が離れていても仲良く付き合ったと言います。うん、虞翻そういう人好きだろうね……。

 

こちらもCHECK

孫策、陸遜、顧邵、他
孫策と陸家との深い関係とは?陸家と孫家はその後どうなったの?

続きを見る

 

呉の武将

 

 

俺はみかんは酸っぱいから嫌いだなby曹丕

曹丕

 

ではでは、最後にみかんと言えば果物、果物と言えばな文帝(ぶんてい)様のお話。

 

文帝こと曹丕(そうひ)はみかん(たちばな)を食べて「めっちゃすっぱい。たまにしか甘いのがない(意訳)」と皇帝のお言葉を発しました。よりによって詔です。

 

スイーツを国中から求める曹丕

 

しかし陸績がお母さんに持って帰ろうとしたのですから、袁術の所で出たみかんは甘かったのでしょうか?

それとも曹丕がすっぱいみかんが好きでなかっただけかな?

何だか余計なところに意識が行ってしまう、みかんのお話でした。

 

こちらもCHECK

曹丕
そうだったのか!?曹丕はスイーツ男子。詩にスイーツの想いを込めちゃったよ!

続きを見る

 

曹操孟徳

 

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

さてさて筆者はみかんを食べながらこのお話を書いています。筆者も曹丕と同じく、みかんは大きくて柔らかく、甘いのが好きですね!

 

ですがこれは品種改良が進んだ結果で、昔はみかんはもっと酸っぱいものだった、とも聞きます。そう思うと、今の会食の席に三国志の武将たちを招いたらどうなるでしょうか?

 

センさんが三国志沼にドボン b

 

……呉王(ごおう)様だけはノーセンキューかな!

どぼーん!

 

参考文献:二十四孝

 

こちらもCHECK

袁術の最後
ハチミツをもらえなくて袁術は死亡?ハチミツ皇帝袁術の死の過程

続きを見る

 

ぐっすり眠れる!ながら三国志

 

 

はじめての三国志を、もっと読みたい方へ
Google検索であなたの優先ソースに登録しておくと、はじ三の記事が上位に出やすくなります。
  • この記事を書いた人
  • 最新記事
セン

セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

-袁術
-,