よかミカンの三国志入門
朝まで三国志悪




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【男の嫉妬は怖すぎる】スーパーエリート袁術 VS スター劉繇(りゅうよう)

この記事の所要時間: 318





太史慈 逃走

 

呉郡にあって猛将である太史慈(たいしじ)を上手くつかえず、

孫策(そんさく)に大敗を喫して逃げ出したとされる劉繇(りゅうよう)

確かにお粗末です。

三国志のゲームでも使えない武将のひとりとして有名です。

しかし、皆さんが思っているほど力量のないものに異民族ひしめく揚州刺史の詔がくだされるでしょうか。

恐らくは息のかかったもので周囲を固め、勢力を拡大しようとしたのが、

徐州の牧である陶謙(とうけん)の推薦の狙いだろうと思われています。

詳しくこの年を記してはいませんが、初平三年(192年)ごろではないでしょうか。

と、すると劉繇36歳の頃ということになります。




王族・劉家のスター劉繇

袁術と劉繇

 

劉繇の祖先は、「斉の孝王」です。誰?って感じですよね。

高祖(劉邦)の八人の男子の中で長子である劉肥は妾腹の子だったために家督を継げずに、東方の斉の国王となりました。

そこにまた九人の男子がおり、その四子が劉将閭(しょうりょ)です。

しかし劉肥の長子である劉襄に子が無くお家は断絶。

皇帝は領地を劉肥の子らに分割しました。

劉将閭はそこで斉の孝王となります。

漢に謀反を起こした王族に加わらず籠城して守りぬき、その後に疑いをかけられて服毒死したそうです。

後に罪がなかったことがわかり、国が再興します。

漢帝国にために戦い、無実の罪で死んだこの斉の孝王のことは、ほとんどのひとがよく知っています。

つまりスーパースターです。

皆があの「斉の孝王」の裔遜か!と嬉々として迎い入れるのです。

そんなスーパースターの威光もあって、叔父の劉寵は三公である太尉に、

その弟で劉繇の父である劉輿は山陽太守に、劉繇の兄である劉岱は兗州刺史に任じられています。

やっぱり劉繇はエリート一家なんですね。




揚州の実態

袁術

 

しかし、劉繇が働くべき揚州の州府がある北の寿春には、こともあろうにあのスーパーエリート袁術がいました。

当時の袁術は左将軍です。

しかも名門中の名門。勝てません。

そこそこエリートのスター劉繇は、唇を噛み締め、泣く泣く長江を渡り、呉郡に新しい州府を建てます。

それを補佐したのが呉景と孫賁といわれています。

どちらも孫策の血族者です。

呉郡は孫策の誕生の地でもあります。

ちなみに192年4月に兄の劉岱が戦死していますから、

劉繇は一族を連れて、呉郡の曲阿県に向かったのでしょう。

 

関連記事:【数奇な人生】三国志演義には登場しない臧洪(ぞうこう)と袁術の奇妙なニアミス!

関連記事:エリート袁術が逃げ込んだド田舎の揚州に住む異民族とはどんな民族だったの?

関連記事:【袁術のちょっとイイ話】袁術(えんじゅつ)と蜜柑のお話

関連記事:スーパーエリート袁術!理由はファミリーにあり?スーパー名家を探るよ

 

フラフラする呉景と孫賁

 

呉郡は孫策の父、孫堅の故郷ですから、その棺と共に孫賁は一族を守っていました。

呉景は孫堅の妻の弟です。

孫賁、呉景ともに朝廷の印綬をもっているこのスター劉繇を素直に歓迎しました。

呉郡の豪族や名士たちは「あの斉の孝王」の末裔がきたと大喜びです。

周辺からもその声を聞きつけてやってくるものがいました。

孫卲(のちの呉国の宰相)や太史慈(武勇抜群・孫策と引き分けるほど)や

許劭(人相見の第一人者)などがこぞって集まってきたのです。

そうですスター劉繇には「人望」「名声」があったのです。

それは隣国の徐州牧、陶謙以上だったようです。

許劭は陶謙を見限り、劉繇のもとを訪れています。

歓迎ムードの中で微妙なのは二人。

袁術の息のかかった孫賁と呉景でした。

【次のページに続きます】



ページ:

1

2

関連記事

  1. 【留年っていいな♪】 魏の大学には落第生ばかり!!その意外な理由…
  2. 三国志時代は拓本だらけでまるでスタンプラリー状態だった?石碑乱立…
  3. もし郭嘉が劉備軍の軍師だったらどうなる?呂布や袁術も討伐できた!…
  4. 曹操と孫権の合肥を巡る戦いが何度も行われていた Part2
  5. 陸遜の生い立ちはどんな感じ?知られざる陸遜の前半生に迫る
  6. 述志の令をもとに曹操の若かりし頃の夢を考察してみる
  7. 馬超が曹操に仕えていたらどうなったの?馬超vs関羽の軍事衝突の可…
  8. 「高平陵の乱」を蜀の丞相の費禕はどう評価したの?蜀から見る魏のク…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 蜀(国家)が滅亡したら蜀の民や国に尽した人はどうなるの?
  2. 蜀ファンに衝撃!実は関羽は劉備の部下ではなく群雄(同盟主)だった!?
  3. 蜀建国以前に劉備に仕えた歴代の軍師・参謀役を徹底紹介!
  4. 黄忠や厳顔のような老兵は実際に戦争では最前線に立っていたの?
  5. 劉備は劉安という人物の妻を食べたの?食人文化と明清時代の風習
  6. kawauso編集長のぼやきVol.3「諦めるとは」

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【週間まとめ】はじめての三国志ニュース17記事【12/4〜12/10】 【衝撃の事実】邪馬台国の重臣・難升米(なしめ)の子孫が大和朝廷の重臣だった? 三国志の将軍たちは家族サービスできていたの?三国時代の軍生活 71話:黄祖に邪険にされ、甘寧は孫権に寝返る 漢代まではリアルダンジョンだった蜀 金ケ崎の退却戦ってなに?秀吉の名前が一躍知れ渡ることになる退却戦 後漢の時代のお金の常識に迫る!当時の金融はどんなモノだったの? 朱桓(しゅかん)ってどんな人?貴族出身なのに下の者には優しく記憶力抜群の呉の指揮官

おすすめ記事

  1. 孔融(こうゆう)とはどんな人?孔子の子孫だが、曹操を批判して身を亡ぼした学者
  2. 大学者鄭玄の下女達の会話は高学歴だった
  3. まるでルイージマンション?曹操の自宅は、お化け屋敷だった!!英雄のお屋敷を徹底紹介!
  4. 陳宮(ちんきゅう)ってどんな人?溢れんばかりの才能を備えた知略家「呂布編」
  5. 李通(りつう)とはどんな人?義侠心に溢れた魏の知られざる勇将
  6. 【マイナス20℃極寒行軍!】魏の郭淮を陽谿で撃破した魏延と蜀軍1万
  7. 【列異伝】なんと!曹丕は中国初オカルト小説の作者だった?
  8. 意外に似ている曹操とナポレオン、英雄対比してみた

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“水滸伝"
PAGE TOP