70話:孫権、父(孫堅)の弔い合戦を始めるよ。黄祖討伐編

2015年4月19日


曹操 劉備 アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラVSゲイリー・グッドリッチ

 

長江の北で、曹操(そうそう)と劉備(りゅうび)が

決死の戦いを繰り広げている頃、

三国志の一角である呉の孫権(そんけん)も、

大きな目的を達成すべく動いていました。

 

それが、荊州の黄祖(こうそ)が拠点を持つ江夏(こうか)の城を落とす事です。

 

前回記事:69話:迫りくる曹操軍50万、絶望的な退却戦 長坂の戦い

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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黄祖(こうそ)と孫家はどんな関係なの?

孫堅逝く

 

黄祖は、劉表(りゅうひょう)の配下として、

袁術(えんじゅつ)の配下であった、孫権の父、

孫堅(そんけん)と戦い、武将の呂公(りょこう)が孫堅を射殺していました。

 

事の始まりは、もう17年以上も前、、

孫堅が洛陽で見つけた玉璽を袁紹(えんしょう)が横取りしようとした事に

端を発しています。

 

玉璽を巡る争いから勃発

玉磁と孫堅

 

袁紹は、孫堅を追求して、玉璽を出させようとしますが、

孫堅はしらを切り続けて、反菫卓連合軍を脱退して、

江東に帰ってしまいます。

 

しかし、治まらない袁紹は、通り道にいた劉表に命じて

帰国する孫堅を襲わせて玉璽を奪おうとします。

 

油断していた孫堅は負傷し、多くの兵力を失います。

からくも、逃げのびた孫堅ではありましたが、

それにより孫堅は、劉表と袁紹を深く恨むようになり、

復讐の為に、部下が止めるのも聞かず、

江夏の黄祖を攻めて深入りし、呂公に射殺されたのです。

 

兄・孫策と弟・孫権は復讐する事を誓う

孫策の人生に一辺の悔い無し

 

この事から、孫策、孫権にとっては、黄祖は父の仇だったのです。

しかし、兄の孫策は大事業の途中で、刺客に襲われて死亡。

 

弔い合戦は孫権の代まで尾を引いていました。

 

地盤固めに集中していた孫権が遂に動くが・・・

孫権 弔い出陣

 

当初は呉の国力増強に心を砕いていた孫権ですが、

周瑜(しゅうゆ)の補佐の下で、魯粛(ろしゅく)陸遜(りくそん)、

呂蒙(りょもう)龐統(ほうとう)というような有能な武将を得て

地盤を固めるに従い、いよいよ、黄祖討伐に踏み切ったのです。

 

ところが、黄祖の討伐には簡単にははかどりませんでした。

黄祖には、甘寧興覇(かんねい・こうは)という、

海賊あがりの水軍の名将がいて、

これが呉軍の侵攻を喰いとめていたのです。

 

実際、緒戦で勝利を収めた孫権は、深入りし過ぎて、

この甘寧に、武将、凌操(りょうそう)を討ち取られる大損害を受けています。

 

孫権:「甘寧を何とかしなければ、父の仇は討てない、、」

腕組みをしている孫権に、驚きの一報が入ります。

 

それは、黄祖を見限った甘寧が呉に降ったという情報でした。

 

 

耳で聞いて覚える三国志

 

次回記事:71話:黄祖に邪険にされ、甘寧は孫権に寝返る

 

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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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