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二世は辛いよ!やられキャラの張虎と楽綝の生涯を紹介!

この記事の所要時間: 243




張遼・楽進・李典

 

どこの世界でも二世って辛いものです。

なまじ初代が有名なので、いやでも比較され、初代に及ばなければ

厳しい批判にさらされ「親父は凄かったのに、息子は・・」と

余計なお世話視線を浴びせられます。

そんな残念二世の典型が、名将、張遼(ちょうりょう)楽進(がくしん)

息子である張虎(ちょうこ)と楽綝(がくちん)です。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:はじめての三国志 4コマ劇場 「楽進と張遼の息子による父親の武勇伝自慢」




三国志演義では、張苞、関興の引き立て役

関興と張苞

 

張虎と楽綝は、三国志演義でも需要のある二世武将です。

しかし、その需要とは、有能で大活躍するという意味ではありません。

この両者の父である張遼と楽進が名将である為に、

同じく、張飛(ちょうひ)関羽(かんう)の息子である、

張苞(ちょうほう)と関興(かんこう)の華々しい活躍の引き立て役として、

親父に似ない、ダメダメ武将として登場するのです。

 

孔明と司馬懿

 

どんな風にダメなのかというと北伐で司馬懿(しばい)孔明(こうめい)

陣形勝負を挑んだ時、孔明は八卦の陣を敷きますが、

司馬懿は、これなら破れると、張虎と楽綝を呼び出して陣に突入させます。

ところが、孔明は八卦の陣に工夫を施していて、二人は陣を出る事が

出来なくなり捕えられ、全裸にされた挙げ句、司馬懿に送り返されるのです。

 

ボスの言う通りに陣に突撃したら、司馬懿がポカして

自分達が裸にされてしまうという、引き立て役に相応しい

お間抜けキャラっぷりです。

 

もちろん、ずっとやられキャラではなく、三国志の後半では、

同じく、張虎・楽綝コンビで蜀将の呉班(ごはん)を弓隊で仕留めています。

 

さらに三国志演義の終盤では、司馬懿の公孫淵(こうそんえん)討伐に参加し、

夏侯覇(かこうは) 、夏侯威(かこうい)、陳羣(ちんぐん)

胡遵(こじゅん)などの歴戦の猛者の一角として参加

やけっぱちで襄平から逃げようとする公孫淵の部隊を張虎と共に

鉄壁の包囲で撃破するという役割です。




史実での張虎はどうだったのか?

張虎と楽綝

 

史実における張虎は、張遼が222年に死去すると、

その後を継いで晋陽侯になり偏将軍まで昇進します。

それなりに武勇があったのでしょうが、具体的にどんな

戦いに出たのかは不明です。

 

西暦225年に曹丕(そうひ)が、合肥の戦いにおける

張遼、李典(りてん)の活躍を賞賛して一子に張遼、李典の食邑から

百戸を分けて関内侯にしたとあります。

しかし、関内侯とは、列侯の下なので、すでに晋陽侯を継いでいる張虎が

相続したとは考えにくいです。

 

この一子とは、張虎の子の張統(ちょうとう)ではないかと思われます。

さて、張虎ですが、これという記録はなく死去し、その後を張統が

継いでいますが、張統には、さらに記述がなく、ここで張遼の

一族は途絶えています。

 

なんと、三国志演義の方が、やられとはいえ、

まだ目立っているというなんともアレな張虎なのでした。

 

関連記事:【授業に出るかも】正史三国志と三国志演義の違いは何?

関連記事:劉備は何で蜀を建国しようと思ったの?三国志演義で人気を占める蜀の秘密に迫る

 

史実での楽綝はどうだったのか?

楽綝

 

では、一方の楽進の息子である楽綝(がくちん)はどうだったのでしょうか?

さぞかし、張虎同様に、役立たずかと思いきや、意外にも

こちらは、楽進を彷彿とさせる勇猛果敢で立派な武将だったようです。

 

官は揚州刺史まで昇進しましたが、この地に諸葛誕(しょかつたん)がいた事が

不幸の元でした。

王凌(おうりょう)、夏侯玄(かこうげん)、毌丘倹(かんきゅうけん)と

次々と司馬氏の邪魔になりそうな武将が殺される中で諸葛誕は疑心暗鬼になり

西暦255年、揚州刺史の楽綝を司馬氏の手先と見做して攻め殺してしまうのです。

 

諸葛誕は、楽綝に謀反の疑いありと上奏して罪を逃れようとしますが、

司馬昭は、これを反逆と捉え切羽詰まった諸葛誕は反乱を起こします。

 

殺された楽綝には、九卿の衛尉と慰侯が追贈され、

子供の楽肇(がくけい)が後を継ぎます。

そして案の定、そこから先は分りません。

 

三国志演義では楽綝は司馬昭の手下という扱いで、その為に諸葛誕に殺されます。

死ぬという事では、史実も演義も扱いは変わりません。

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

さて、ダメな方の二世武将、張虎と楽綝を紹介しました。

もっとも、本当は、史実では、張苞や関興も早死にしていて、

名将とは言い難いんですけどね。

 

もちろん、中には、父文欽(ぶんきん)に勝る名将、文鴦(ぶんおう)や、

陸遜(りくそん)に劣らない陸抗(りくこう)など、名将もいるにはいるのですが、

やはり時代を経ると、小粒になるのが全体の流れのようです。

 

関連記事:なんと○○を食べていた!三国志の驚異の食生活

関連記事:三国志時代に降伏や降参するときはどうやってサインを出していたの?

 

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

kawauso

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三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

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