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63話:去りゆく徐庶が、紹介した大軍師、臥龍、鳳雛って誰のこと?

2015年4月8日


徐庶 曹操 下る 三国志

 

曹操(そうそう)軍の程昱(ていいく)が、

徐庶(じょしょ)の母を騙して書かせた偽の手紙によって

親孝行で知られる徐庶は、曹操に降る事を決意します。

 

きっとガッカリされるだろうと重苦しい気持ちで

劉備(りゅうび)に、母の為に曹操に降る事を打ち明けると、

同じく母一人、子一人で育った劉備は、涙を流して、

こころよく送ってくれると言うではありませんか。

 

前回記事:62話:徐庶を手に入れたい曹操、程昱の鬼畜な計略を採用し劉備から徐庶を奪うの巻

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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徐庶が(じょしょ)は自分が離れると劉備軍はダメダメ軍団に戻ると判断

劉備 だらしない

 

徐庶は、尚更、劉備の下を離れる事が惜しくなりましたが、

老い先短い、母を考えればそうも言ってはいられません。

 

しかし、自分が抜ければ劉備軍は元の「筋肉バカの軍団」に

逆戻りしてしまいます。

 

徐庶は自分に変わる大物軍師を劉備に紹介

孔明 龐統 軍師

 

そこで、徐庶は自分に代わる軍師となりうる人物の事を

劉備に話しています。

 

劉備:「そうか!君に軍師のツテがあるなら、是非城に呼んで欲しい」

劉備は喜びますが、徐庶は首を横に振りました。

 

徐庶:「その男は、とびきり有能ですが、

とてもプライドが高いのです、私が呼んでも城には来ません、

また劉備様も彼を城に呼び付ける事は決してせず、

こちらから、尋ねるような配慮が必要です。」

 

劉備:「それほどまでに有能な人物とは、一体誰なのかね?」

劉備がいぶかしそうな顔をすると徐庶は答えます。

 

徐庶:「諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)

その、あだ名を臥龍と言われています。

 

彼は自分を春秋戦国の頃の軍師、斉の菅仲(かんちゅう)、

燕の将軍、楽毅(がっき)になぞらえていますが、

私の見立てでは、周の文王に仕えた太公望呂尚(たいこうぼう・りょしょう)

漢の高祖の軍師張良(ちょうりょう)にも匹敵しましょう、、」

 

劉備:「なんと!あの水鏡先生が仰っしゃった臥龍は、孔明と言うのですか」

 

水鏡先生が以前、劉備にも教えた軍師の事だった

水鏡先生

 

劉備は驚きます、いつかは会ってみたいものだと思っていた

臥龍(ふくりゅう)が徐庶の知りあいだったのですから、、

 

劉備:「水鏡先生は、臥龍と鳳雛の一人でも得れば、天下を獲れると

言っていたが、では、鳳雛とは誰なのか?」

 

徐庶:「鳳雛(ほうすう)とは、襄陽(じょうよう)に住む

龐統(ほうとう)の事です、いすれも荊州の地におります」

徐庶に言われて、劉備の胸は躍りました。

 

劉備は孔明に会ってみたくなる

劉備主役

 

劉備:「是非、会ってみたい、徐庶よ、臥龍先生の居場所を教えてくれ」

劉備に頼まれて、徐庶は荊州の隆中(りゅうちゅう)という土地に住む

孔明の住所を教えました。

 

徐庶:「よろしいですか、劉備殿、孔明は一筋縄ではいかない男です。

あなたを試すような事をいい、わざと怒らすかも知れません、、

ですが、決して怒らないで誠意を尽くして下さい、、

そうすれば、或いは、孔明も動くかも知れません、、」

 

劉備:「あい、分かった、徐庶よ、母上に宜しく、達者で暮らしてくれ」

 

こうして徐庶は、劉備の下を去っていきました、、

 

そして、劉備は、三国志最大の軍師、孔明の情報を掴んだのです。

 

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耳で聞いて覚える三国志

次回記事:64話:諸葛孔明の庵を3回尋ねる劉備、これが三顧の礼

 

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歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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