徐庶(じょしょ)の母を騙して書かせた偽の手紙によって
親孝行で知られる徐庶は、曹操に降る事を決意します。
きっとガッカリされるだろうと重苦しい気持ちで
劉備(りゅうび)に、母の為に曹操に降る事を打ち明けると、
同じく母一人、子一人で育った劉備は、涙を流して、
こころよく送ってくれると言うではありませんか。
前回記事:62話:徐庶を手に入れたい曹操、程昱の鬼畜な計略を採用し劉備から徐庶を奪うの巻
この記事の目次
徐庶が(じょしょ)は自分が離れると劉備軍はダメダメ軍団に戻ると判断
徐庶は、尚更、劉備の下を離れる事が惜しくなりましたが、
老い先短い、母を考えればそうも言ってはいられません。
しかし、自分が抜ければ劉備軍は元の「筋肉バカの軍団」に
逆戻りしてしまいます。
徐庶は自分に変わる大物軍師を劉備に紹介
そこで、徐庶は自分に代わる軍師となりうる人物の事を
劉備に話しています。
劉備:「そうか!君に軍師のツテがあるなら、是非城に呼んで欲しい」
劉備は喜びますが、徐庶は首を横に振りました。
徐庶:「その男は、とびきり有能ですが、
とてもプライドが高いのです、私が呼んでも城には来ません、
また劉備様も彼を城に呼び付ける事は決してせず、
こちらから、尋ねるような配慮が必要です。」
劉備:「それほどまでに有能な人物とは、一体誰なのかね?」
劉備がいぶかしそうな顔をすると徐庶は答えます。
徐庶:「諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)
その、あだ名を臥龍と言われています。
彼は自分を春秋戦国の頃の軍師、斉の菅仲(かんちゅう)、
燕の将軍、楽毅(がっき)になぞらえていますが、
私の見立てでは、周の文王に仕えた太公望呂尚(たいこうぼう・りょしょう)
漢の高祖の軍師張良(ちょうりょう)にも匹敵しましょう、、」
劉備:「なんと!あの水鏡先生が仰っしゃった臥龍は、孔明と言うのですか」
水鏡先生が以前、劉備にも教えた軍師の事だった
劉備は驚きます、いつかは会ってみたいものだと思っていた
臥龍(ふくりゅう)が徐庶の知りあいだったのですから、、
劉備:「水鏡先生は、臥龍と鳳雛の一人でも得れば、天下を獲れると
言っていたが、では、鳳雛とは誰なのか?」
徐庶:「鳳雛(ほうすう)とは、襄陽(じょうよう)に住む
龐統(ほうとう)の事です、いすれも荊州の地におります」
徐庶に言われて、劉備の胸は躍りました。
劉備は孔明に会ってみたくなる
劉備:「是非、会ってみたい、徐庶よ、臥龍先生の居場所を教えてくれ」
劉備に頼まれて、徐庶は荊州の隆中(りゅうちゅう)という土地に住む
孔明の住所を教えました。
徐庶:「よろしいですか、劉備殿、孔明は一筋縄ではいかない男です。
あなたを試すような事をいい、わざと怒らすかも知れません、、
ですが、決して怒らないで誠意を尽くして下さい、、
そうすれば、或いは、孔明も動くかも知れません、、」
劉備:「あい、分かった、徐庶よ、母上に宜しく、達者で暮らしてくれ」
こうして徐庶は、劉備の下を去っていきました、、
そして、劉備は、三国志最大の軍師、孔明の情報を掴んだのです。
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