字で考える三国志 「字(あざな)」について詳しく解説


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ゆるい許褚

字(あざな)について、もう少し詳しく、〇三五三です。

三国志に初めて触れたアナタ、不思議に思いませんでしたか?

 

関羽、劉備、張飛の桃園三兄弟

 

劉備(りゅうび)とか関羽(かんう)とか張飛(ちょうひ)とか、三国志の英雄たちのことを、現代の人たちは普通「姓+名前」で呼ぶのに、孔明だけ、諸葛孔明と「姓+字」で呼ぶ人が多いことが。

 

3000人の配下で孔明の庵を包囲する武闘派な劉備

 

諸葛亮(しょかつりょう)と呼ぶ人もいることにはいますが、基本的に「孔明(こうめい)」と呼ばれています。

 

孔明と司馬懿

 

なぜでしょうか。二文字で呼びやすいからでしょうか。確かに司馬懿のことも「仲達」と呼ぶ人は多いですが、それは「死せる孔明、生ける仲達を走らす」ということわざが有名だからのような気がします。

 

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孔明は偉大な人だから、字で呼ぼう

諸葛孔明019

 

三国志演義』の主人公は、劉備といって間違いありませんが、劉備は物語の途中で亡くなってしまいます。そして『三国志演義』は、主人公の死後もまだまだ話は続いていきます。

 

劉備の臨終に立ち会う孔明

 

劉備死後の後半は、劉備の遺志を継いだ孔明が、魏軍に戦いを挑んでいく物語となっています。つまり、孔明は後半の主人公ということになります。この孔明という人。たいへん頭脳明晰で、かつては「伏龍」の異名を持ち、おまけに容姿端麗、その上に忠義心が厚く、蜀のために尽力した偉人です。

 

挑発する諸葛亮孔明

 

豪傑たちに慕われはしたものの、本人自体はそれほどすごいことがなく、人柄のよさだけはバツグンという、前半の主人公、劉備に比べて、孔明は非の打ち所のない完璧なタイプです。

 

周瑜、孔明、劉備、曹操 それぞれの列伝・正史三国志

 

『三国志演義』生みの国である中国でも、孔明は絶大な人気があるそうです。(逆に劉備はあまり人気がないとか……)

 

そこで、思い出してみてください。字とは、成人男性が「こういうふうに呼んでください」とつけた名前。諱(本名)は、「ごくごく近しい目上の人のみが呼ぶことを許される」名前。

 

孔明様のことを、「亮」だなんて恐れ多くて呼べない!

そんなふうに考えられ、諸葛孔明と呼ばれるようになったわけです。


字には意外と性格が表れている?

劉備玄徳が眩しい理由 三国志

 

繰り返しますが、字というのは、成人男性が、あとからつけた名前です。

「こういうふうに呼んでもらいたいなあ」という願望がギッシリ詰まっています。

 

そこで、試しに、有名な武将たちの字を挙げてみようと思います。漢字を見てみると、そのキャラクターの性格が表れているような気がしてくるので不思議です。


流行ものが好き?

三国志 歴史

劉備「玄徳」

張飛「翼徳」

曹操「孟徳」

程昱(ていいく)「仲徳」

司馬徽(しばき)「徳操」

闞沢(かんたく)「徳潤」

 

みんな「徳」の字をつけすぎですよ!

流行の名前というのは、現代に限らず、昔からあったようです。


「伯仲叔季」は兄弟の順番

遅れて来た孫権 英雄

孫策「伯符」

孫権「仲謀」

孫翊(そんよく)「叔弼」

 

「俺のことはアニキと呼べ」

「じゃ、俺、弟な」

 

という孫家兄弟の会話が聞こえてきそうな名前です。

「伯」は一番の意味、「仲」は二番の意味、「叔」は三番の意味です。

ちなみに、「季」は最後という意味です。前漢の初代皇帝、劉邦は末っ子だったので字が「季」でした。

 

司馬懿「仲達」も次男です。董卓「仲頴」も次男ですね。みなさんわかりやすいです。

 

 

強そうな人たち

呂布VS劉備三兄弟

呂布「奉先」

趙雲「子龍」

甘寧「興覇」

馬超「孟起」

 

 

控えめそうな人たち

賈詡

周瑜「公瑾」

魯粛「子敬」

諸葛誕「公休」

周泰「幼平」

字から人となりを想像してみても楽しいかもしれません。

 

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