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蜀のブサメン軍師、龐統は魯粛のスパイだった?劉備と龐統、仮面主従の真実

この記事の所要時間: 930




魯粛と周瑜が詐欺を決行

 

魏呉蜀の三国時代は、偶然ではなく、ある特定の人物達の思惑によって、

意図的に産み出された、そう聞いたら、あなたはどう思いますか?

「まさかそんな」と笑い飛ばすでしょうか?

 

或いは、真剣に話を聞いてみたいと思うでしょうか?

今回のはじさんは、呉を喰い物にし、三国時代を産み出した詐欺師達の

権謀術数のお話の後篇で御座います。

 

前回記事:ひでえ!!孫権を騙して魏と戦わせた魯粛と周瑜が腹黒過ぎる




襄陽の陰士、孔明像の虚実・・

孔明 東南の風

 

諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)と聴くと、

三国志演義では、神算鬼謀の天才軍師、正史では軍事は平凡だけど、

政治家の手腕に優れ清廉潔白で公明正大であるという印象です。

 

そして、出世心や名誉欲が薄く、淡白であるという漠然とした

イメージでも語られるでしょう。

 

若くして、襄陽、隆中の田舎に引き込んで晴耕雨読の毎日を送る

という草食系な感じも、無欲なイメージを演出しますが、

実際の孔明は、若い日から、清廉潔白で公明正大であっても、

ラディカルな野望を秘めた青年でした。




王者を補佐して、その宰相になりたい・・孔明の野望

孔明

 

孔明は、若い頃から、自身を斉の宰相・管仲(かんちゅう)

燕の将軍、楽毅(がくき)になぞらえていたという事は割合に知られています。

 

しかし、その模範になった管仲は、当時の力の無い周王朝ではなく、

強大な諸侯である斉の桓公(かんこう)を補佐して、覇者の地位に押し上げた人物です。

また、楽毅は、斉によって、滅亡寸前に追い込まれた燕の昭王を補佐し、

史上、五カ国合従軍を組織して、斉を滅亡寸前まで追い込んだ

キングダムで言う所のレジェンド武将です。

 

どちらも、ただ品行方正ではない、一癖も二癖もある人物です。

当時の名士が好んで選んだ、周公旦(しゅうこう・たん)のような、

幼い天子を私心なく補佐する人物をチョイスしない所に孔明の野心が見えます。

 

黄月英

 

孔明は、妻の黄月英(こう・げつえい)の父、黄承彦(こうしょうげん)を通じて、

荊州の実力者、蔡帽(さいぼう)、劉表(りゅうひょう)に通じ、

姉か、或いは妹を通じて、龐徳公(ほうとくこう)という荊州の名門に通じています。

また、大学者、司馬徽(しば・き)の門でも学んで人脈もありました。

 

孔明は、このような人脈を通じて、いつか、王者の補佐をして、

宰相として、天下に名を轟かせたいと望む、野心多き若者でした。

 

関連記事:黄月英(黄夫人)ってどんな女性だったの?孔明の妻を紹介

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時代は孔明を待たず、天下は曹操の元へ・・

曹操躍進

 

しかし、隆中で天の時を待つ間にも、東では曹操(そうそう)

勢力を拡大、北の袁紹(えんしょう)を討ち、西の馬騰(ばとう)達、

西部軍閥とは和解します。

こうして、曹操のめぼしい敵は、病弱な劉表(りゅうひょう)が守る荊州と、

長江の南の呉の孫権(そんけん)ばかりとなります。

 

この動きの速さは、孔明の予想外でした。

すでに同期の多くは、魏に仕官して、そこそこの高官になりますが、

自身は、未だ農夫でありニート、さらに、今更、曹操に仕官しても、

層の厚い、軍師集団に阻まれ宰相まで昇り詰める可能性は低いです。

 

孔明

 

孔明「やべえ・・余裕こいていたら、もう曹操が天下を取る勢いだ、、

このまま、曹操に仕えても、人材の層が厚過ぎて宰相なんか絶対無理だし、

だからって、意気地のない劉表では、俺のプラン天下三分計は採用しない、、

どうする、このまま俺の人生、詰んじゃうのか??」

 

 

三顧の礼 ゆるキャラ 孔明

 

こんな大ピンチの孔明の庵を三度尋ね、

 

表情 劉備01

 

 

「あの~徐庶から言われてきたんだけど、軍師になってくんない?」

とやってきたのが劉備玄徳(りゅうび・げんとく)でした。

 

関連記事:孔明はニートなのに、どうして劉備が飛び付いたの?ーー誰も教えてくれないキャリアアドバイス

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荊州、曹操に無条件降伏、ふんだりけったりの劉備&孔明が魯粛と出会う

劉璋と劉備

 

劉備は、劉表の世話になっていましたが、最近、健康面に不安がある、

劉表の事を考え、蔡家にも人脈がある人材として、孔明を頼ってきたのです。

孔明にも、これは渡りに船でした。

劉備は、今でこそ、しがない傭兵隊長ですが、

曹操が必ず殺そうと決意する程に人間の器が大きい人物です。

これを担いで、補佐し、天下三分計を説けば、荊州と益州を拠点に

天下を争えるかもしれない、、

 

ところが、両者の思惑が一致して、孔明が劉備の軍師になると同時期に

劉表は死去、後を継いだ、劉琮(りゅうそう)は蔡帽の意見を入れて、

曹操に降伏の使者を派遣してしまいます。

 

しかも、この事は秘密で、劉備も孔明も知りませんでした。

突然に、曹操軍が荊州領内に出現した劉備は大慌て、戦うどころではなく

孔明と共に、ひたすらな逃避行を繰り返します。

 

こうして、ようやく劉備と仲が良かった劉琦(りゅうき)が守る江夏城まで

辿りつきますが、二人は、「で・・これからどうしよっか?」という

開店休業状態に落ち込みます。

 

劉琦の兵は数万ですが、これを直接動かす権限は劉備にはありません。

そして、劉備の傭兵部隊は、実数数百に過ぎず、まだ、多くが荊州で

曹操軍から、バラバラに逃げ回っている状態です。

独立した同盟者である、関羽の部隊が無事で、劉琦を頼りに江夏城にいるから、

一応群雄らしく見えますが、実際には、戦乱でくたびれ果てた、

被災者に近いのが、この段階での劉備なのです。

 

魯粛と孔明、ラディカルな二人の遭遇

魯粛

 

そこにやって来たのが、スーパーラディカルで、

超アナーキーな魯粛(ろしゅく)です。

 

はじさんのライターろひもと氏の説では、

あのスーパーエリート袁術(えんじゅつ)を唆し・・

 

魯粛と袁術

 

「もう後漢は駄目っス、ここは袁公路様が皇帝になるべきでは?」

 

と説いたとか、説かなかったとか言われる、アナーキーな魯粛も、

このまま、曹操が天下を統一しては、歴史に自分の名が残らないと、

危機感を持つ人間の一人でした。

 

しかし、魯粛に孔明を説得する必要はありませんでした。

何故なら、孔明もまた、

 

天命なんぞクソ喰らえ、曹操の天下統一絶対阻止マン!!

 

という、スーパーラディカリストだったからです。

 

関連記事:呉書を斬る!袁術に帝位を勧めたのは魯粛だった!?

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劉備&孔明、呉の助っ人として、赤壁にブチキレ参戦

孔明と魯粛

 

こうして、思惑が一致した、孔明と魯粛は呉に赴きます。

魯粛が戻るのを待っていた周瑜(しゅうゆ)は、しょぼすぎる劉備の合力を得て、

勇気を奮い、曹操に降る事に躊躇が見える、若い孫権(そんけん)を説得します。

 

また、魯粛も際限が無い、降伏派と主戦派の議論に疲れ果てて、

たまりかねて小便に逃げた孫権を追い掛けていきます。

 

魯粛「ねえ、よく聞いて、あなたの家って、元は結構な下流層だよね?

もし、このまま曹操に降伏したら、君主のあなたは助命されても、

庶民に落されて二度と浮上出来ないよ、私とか、周公瑾とか、二張なら、

元の家柄があるから出世も出来るけどさ、それでもいいの?」

 

と小便の最中も説得し続け、あまりのしつこさに孫権は腹を括り、

曹操との対決を決意したのです。

【次のページに続きます】




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