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三国志の基礎知識

114話:蜀キラー陸遜、劉備を打ち破るための不気味な沈黙

黄忠

 

五虎将軍の一人、黄忠(こうちゅう)を失った劉備(りゅうび)は、

自ら先陣に立つ事を決意します。

馬良(ばりょう)や、黄権(こうけん)は、「危険すぎる」として

これを止めますが劉備は聞きませんでした。

 

前回記事:113話:老将・黄忠死す、次々と天に還る五虎将軍

孫権は張達と范彊劉備軍に送り返す

孫権と三国アヒル

 

一方、呉の孫権(そんけん)は、自軍の旗色が悪いので、先に呉に投降していた

張達(ちょうたつ)と范彊(はんきょう)を劉備の下へ送り返します。

 

「この通り、張飛(ちょうひ)将軍を斬った二名は、お戻し致します。

どうか、この辺りで軍を引いて下さい」

 

いわば、呉からの詫び入れですが、劉備は聞く耳を持ちませんでした。

 

哀れ、范彊と張達は、折角生き延びたのに蜀軍の手により斬首されます。

 

さて、いかに劉備軍の怒りの猛攻があるとはいえ、

呉軍の動きが鈍いのには別の理由がありました。

 

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呉軍の動きが鈍い原因は陸遜だった

陸遜

それは、呉の守備軍を率いる陸遜(りくそん)が原因でした。

 

陸遜は、荊州において関羽(かんう)を討ち取るのに功績があったので

孫権に気に入られ、死去した呂蒙(りょもう)の後を継いで大都督になっていました。

 

そして、劉備が関羽の仇討ちと荊州奪還を狙って呉に攻めてきた時の、

防衛軍の総大将を担当していたのです。

 

が、、陸遜は、名門の生まれではあっても、功績が認められたのは最近、

保守的な呉の重臣は皆、陸遜を軽んじていました。

 

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陸遜が率いている軍団はベテラン揃い

孫呉(孫権黄蓋陸孫周瑜周泰) 

 

陸遜が率いた武将達は、朱然、(しゅぜん)潘璋(はんしょう)、宋謙(そうけん)、

韓当(かんとう)徐盛(じょせい)、鮮于丹(せんうたん)、孫桓(そんかん)

というような、ベテランや孫権の血族であり、皆、プライドが高いのです。

 

陸遜

 

この間まで、ぺーぺーだった陸遜に服さないのは当たり前でした。

陸遜は止むなく、孫権から預かった剣と印授を見せて、

「私の命令は、殿の命令と心得よ!!」と脅すような事をして、

部下を統制するような有様でした。

 

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士気の高い劉備軍は次々と呉軍を突破

劉備 危機一髪

 

一方で劉備は、先頭を切って、荊州の領内深く、攻めこんでいきます。

何十年という劉備の戦歴の中でも、この戦い程に順調な戦いはありません。

当たる敵、当たる敵は、皆少数で、蜀軍の攻撃に耐えきれず、

次々に、敗北していきます。

 

「なんと、手応えのない、呉将、陸遜は余程の腰抜けなのか」

 

劉備は、ぶつかっては砕け散っていく呉軍を見て、不思議がりました。

 

もちろん、呉には、強硬意見もありました。

「大都督!いつまでも、兵力を小出しにしないで、大兵力を結集して、

一息に打ち破りましょうぞ!!」

 

どんどん、荊州の領土深くに入り込んでくる蜀軍に呉の武将達は、

地団駄を踏んで悔しがります。

 

反撃を許可しない陸遜、その理由とは?

 

「まあ、待て、私には計略がある、、今は動いてはならない」

 

どれだけ武将達に、つきあげられても、陸遜は総攻撃を許可しません。

 

蜀軍の猛攻は続き、呉の陸遜は撤退を重ねていきます。

劉備は、長江を船で渡って、呉の領地に入り込みました。

 

「もう、駄目だ、陸遜は臆病者だ、、これで呉は滅ぶ!」

 

呉の将軍達は絶望して陸遜を見限るものまで出ました。

 

しかし、この撤退作戦こそ、陸遜の計略だったのです。

 

次回記事:115話:蜀キラー陸遜、火攻めで劉備を打ち破る!夷陵の戦い完結編

 

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