日常生活

はじめての三国志

menu

三国志の基礎知識

122話:孟達の心変わり!孔明の失敗と司馬懿の復活

この記事の所要時間: 259




基礎 孔明の失敗03

 

趙雲(ちょううん)鄧芝(とうし)を囮にして、夏候楙(かこうぼう)を欺き、

自身は関山道を移動して、安定、天水、南安の城を陥落させた諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)

さらに、次の一手として孔明が

目をつけたのは関羽(かんう)を見殺しにして、魏に投降した

孟達(もうたつ)を再び蜀に寝返らせる事でした。

しかし、孔明の思惑は、復活した司馬懿(しばい)に阻止されるのです。

 

前回記事:121話:孔明、後継者姜維(きょうい)を得る

関連記事:諸葛亮の出師の表って、一体何が書いてあるの?




孔明は、長安、洛陽の二都に重圧をかける

陸遜 関羽

 

孔明の北伐の目的は、長安を陥落させる事でしたが、同時に、

洛陽にも重圧を掛けて、魏の戦力を分散させようと考えていました。

そこで、孔明が目をつけたのは孟達です。

かつては劉璋(りゅうしょう)に仕え、その後、劉備(りゅうび)

配下になった孟達ですが、荊州上庸を守っていた頃、関羽が

呉軍の呂蒙(りょもう)に敗れて殺される時にも援軍を出さなかった為に、

劉備に処罰される事を恐れて、魏に逃亡していました。




曹丕に信用された孟達だが、曹丕の死後、立場が不安定に

孟達

 

孟達は、魏帝の曹丕(そうひ)に、その悪びれない堂々とした態度を気に入られます。

そして、降伏した将としては異例の抜擢をされ、建武(けんぶ)将軍に任じられ、

房陵・上庸・西城の三城を統合した新城の太守に任命されます。

 

曹丕

 

しかし、曹丕が死去すると、次の明帝、曹叡(そうえい)は孟達に目を掛ける事もなく、

また、曹丕になまじ気にいられた為に、孟達を冷たい目で見る魏将も多く

「いつか讒言を受けて殺されるのでないか?」と将来に不安を感じたのです。

 

孔明は、その孟達の心の隙を突き、もう一度、蜀に仕えれば、

重く用いるし罪も許すと囁いたのです。

元々、裏切り癖のある孟達は、誘いに乗り新城から洛陽を窺おうとします。

 

関連記事:曹丕(そうひ)ってどんな人?魏書には正当性を表す記述ばかり!?

関連記事:曹丕が建国した魏ってどんな王朝でどうやって滅びたの?

関連記事:実は冷血を演じたツンデレ曹丕、その理由とは?

関連記事:そうだったのか!?曹丕はスイーツ男子。詩にスイーツの想いを込めちゃったよ!

 

司馬懿、孟達の裏切りを察知して殺す

孟達 司馬懿

 

しかし、同じく荊州の宛城にいた司馬懿は、孟達がどうやら二心を

持っている事を察知していました。

司馬懿は馬稷(ばしょく)の流言により謹慎の身でしたが、曹叡(そうえい)は連戦連敗の

曹真(そうしん)に愛想を尽かし司馬懿を許して洛陽に呼び戻そうとします。

 

本来ならば、洛陽に上り、「畏れながら、孟達が謀反を企んでおります」

と上奏した上で、軍を受けて孟達を討伐をするのが正式な手順ですが、

そんな悠長な事をすれば、孟達の挙兵に間に合いません。

 

司馬懿は曹叡に独断で兵を起し、新城の孟達を攻め立てました。

油断していた孟達は、司馬懿の軍に攻め落とされ殺されます。

孟達は、今回は優柔不断だった為に遂に生命を失ったのです。

 

関連記事:【悲報】泣いて馬謖を斬る!は嘘だった?馬稷の死は敗戦の責任のみでは無かった!?

関連記事:王平(おうへい)ってどんな人?馬稷の山登りを止めようとした蜀の武将

関連記事:【本当は怖い家庭ノ医学】首が180度回る?司馬懿の特徴に隠された怖い病気とは

関連記事:【こんなに共通点】戦国一の智謀の持ち主・真田昌幸と魏の謀臣・司馬懿

 

司馬懿、孟達を討ち取った手柄を土産に返り咲く

司馬懿

 

司馬懿は、孟達の首を手土産に洛陽に凱旋します。

本来なら越権行為ですが、孔明に押されている現状で、

そんな窮屈な理屈を口にする程、曹叡は暗君ではありませんでした。

 

司馬懿は、曹叡に手柄を称えられ、再び対蜀の指揮官として、

前線に復帰してしまう事になります。

孔明は皮肉にも、自身の計略により最強のライバルを呼び戻す

手伝いをしてしまう事になったのです。

 

関連記事:諸葛亮孔明と戦略勝負を繰り広げた司馬懿仲達はどんな人だったの?

関連記事:司馬懿(しばい)ってどんな人?実は列伝が無い孔明のライバル

関連記事:邪馬台国が魏と外交出来たのは司馬懿のおかげ?

関連記事:三国志の英雄たちの詩を調べたら司馬懿ヒドすぎワロタwww

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

三国志演義では、馬稷の流言で宛城で謹慎させられていた事になっている司馬懿ですが

実際には、そんな事実はなく、この当時には対呉戦線の司令官でした。

孟達が裏切りそうだというのは、司馬懿が洛陽で曹叡に告げています。

これにより、孟達と仲が悪い申儀(しんぎ)の密告だけでは半信半疑だった

曹叡は孟達を討伐する事を決意しました。

 

孟達は、洛陽から新城までは、1200里(600キロ)もあり、

幾ら司馬懿が急いでも1カ月は掛かると油断していましたが、

司馬懿はその裏をかいて、昼夜兼行で8日間で1200里を走破して、

新城に出現して孟達を討ち取っています。

 

こうして、孔明の長安と洛陽に重圧を掛けるという作戦は頓挫しました。

次回記事:123話:馬謖痛恨のミス!!泣いて馬謖を斬る孔明



よく読まれている記事

曹操01

 

よく読まれている記事:曹操を好きになってはいけない6つの理由

 

朝まで三国志

 

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

kawauso 投壺

 

関連記事:三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた

 

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

 

この記事を書いた人:kawauso

kawauso

■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

関連記事

  1. 【真田丸】NHK大河ドラマ決定記念!家康と劉備の黒歴史の共通点。…
  2. 曹操の曽祖父 曹萌(そうぼう)は元祖、萌えキャラだった?
  3. 【よくわかる】SEALDsは後漢時代にも存在した?党錮の禁とSE…
  4. 3分で分かるアンティキティラ島の機械の技術力の高さ!
  5. 馬騰|北方異民族と戦う西の豪傑達にもっと光をを与えてみた
  6. 死刑か肉刑か?魏の宮廷を二分した刑罰論争
  7. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第12部
  8. 114話:蜀キラー陸遜、劉備を打ち破るための不気味な沈黙

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 出雲の麒麟児・山中鹿之助の青年期に迫る
  2. 劉邦の配下は悪党ばかりで最悪な軍だった?【後半】
  3. 尼子晴久(あまごはるひさ)とはどんな人?毛利家最大の敵として立ちはだかった中国地方の戦国大名
  4. 孫権は名君?それとも暴君だったの?5分で分かる君主の評価
  5. 初めてでも大丈夫!楽しい正史 三国志の読み方
  6. いまさら聞けない真田丸って一体何なの?

三國志雑学

ピックアップ記事

おすすめ記事

桓範(かんはん)とはどんな人?同郷の後輩曹爽の危機を救う為、逆転の策を献じた謀臣 始皇帝の法治国家を助けた韓非と李斯って何でいがみ合ったの? 【諸葛亮孔明に学ぶ学習方法】夏休みの宿題にも応用できる? 松本清張も注目!邪馬台国(やまたいこく)はどこにあったの? 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース21記事【10/17〜10/23】 孫呉が天下統一できる可能性が2回もあった!?黒田レンの考察 キングダムのレジェンド、楽毅(がくき)は何をした人? ネタバレ注意!政の配下となった李斯の最期が残念すぎる

おすすめ記事

  1. 白眼視の元になった竹林の七賢の阮籍、三国時代の故事成語
  2. 趙雲(ちょううん)ってどんな人?蜀の五虎将軍の中で寿命を全うした猛将
  3. 『うしおととら』の獣の槍の元ネタは孫子の時代にあった?古代中国の名剣・干将と莫邪
  4. 【曹操が慕った偉大な王様】天下の三分の二を所有するも王へ登らなかった周の文王ってどんな人?
  5. ヒゲ大将は関羽だけじゃない!曹操の息子や張飛、孫権も特徴的な髭をしていた!
  6. おんな城主 直虎の予備知識を得よう!女城主・井伊直虎は今川家に呪われているらしい
  7. 【戦国四君にまつわる逸話】趙の貴公子・平原君って人を見る目がなかった?
  8. 項翼(こうよく)は実在した?彼は項羽の父なのか?【キングダム考察】

はじさん企画

袁術祭り
特別企画
異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
はじめての三国志TV
PAGE TOP