編集長日記
ビジネス

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【素朴な疑問】蜀漢って国内はどうなっていたの?蜀軍の配置から北伐や蜀の情勢が見えてくる!

この記事の所要時間: 348




劉備

 

三国志演義、或いは、正史三国志を普通に読んでいるだけでは、

分かりにくいのが、当時の国の状態です。

例えば、劉備が興した蜀漢は、いくつの行政府に別れていて、

どのように軍隊が配置されていたのでしょうか?

 

兀突骨

 

三国志演義を見ていると、南の方で、南蛮異民族が騒いで、

何度か討伐しているような感じですが、実際、ビジュアル的には

どうなっていたのでしょう?




蜀は一州だけど、12に行政区が別れている

photo credit: Wonderwall via photopin (license)

photo credit: Wonderwall via photopin (license)

 

地図上では一州の益州ですが、実は、かなり面積が大きく、

後漢の末には、700万を超える人口がいたとされています。

当然、それを効率良く管理する為に益州は、12の行政ブロックに

分割されていました。

 

黄巾の乱以後は、かなり人口が激減したとはいえ、

広大な益州を効率良く統治する為に地域を分けた事は変わりません。

 

それは北から、漢中(かんちゅう)郡、巴(は)郡、広漢(こうかん)郡、

広漢(こうかん)属国、蜀(しょく)郡(首都)蜀郡(しょくぐん)属国、

ソウカ郡、犍為(けんい)郡、犍為(けんい)属国、越嵩(えつすう)郡、

益州(えきしゅう)郡、永昌(えいしょう)郡の12です。

 

もちろん、ここから、県レベル、或いは小国レベルのさらに小さい

行政区に別れるのですが、キリが無いので、これ位にします。



北伐軍だけではない?五方面にあった蜀軍

蜀の五軍

 

さて、蜀軍というと、どうしても孔明の北伐軍が有名です。

下手をすると、成都の首都防衛軍以外は、全部北伐軍ではないか?

そう思いこんでしまいますが、もちろんそうではありません。

 

蜀がどの程度の兵力を動員できたかには、幅がありますが、

益州の漢民族の人口と異民族の人口を合わせて、150万の総人口と

考えると、その10分の1が、動員可能として、15万程度になります。

 

もちろん、これを全て、北伐軍に振り分けるわけにはいきません。

成都は、魏や呉からは隔絶しているとは言え、異民族とは目と鼻の先です。

実際に、成都で中領軍(近衛軍)を預かっていた向寵(しょうちょう)は、

西暦240年、漢嘉(かんか)郡という成都に近い場所で起きた異民族の反乱を

鎮圧する最中に戦死しています。

 

そこで、成都には、3万位の兵力を裂いていただろうと考えます。

また、いかに呉とは同盟関係とはいえ状況次第で、

どう変化するか分かったものではありません。

 

そこで、巴郡には、永安軍と、江州軍という二軍が駐屯しています。

永安軍は、劉備が夷陵で大コケした時の敗残兵を中心に3万人、

武将は、李厳(りげん)や陳到(ちんとう)が配置されていました。

 

この二人では呉の陸遜に勝てないでしょうが、幸いにも呉蜀同盟は、

蜀の滅亡寸前まで維持され、二人の出番はありませんでした。

 

関連記事:三国志時代の楽しい農村!当時の農業とはどんなのがあったの?

関連記事:【素朴な疑問】三国志の時代のお葬式とは、どんなものだった?

関連記事:【トラブル続発】後漢の時代の塾は色々面倒くさかった?

関連記事:出来ると言われる人必携!三国時代の役人7つ道具

 

江州軍は、兵力補給部隊

陸遜 劉備

 

巴郡には、もう一つ、江州軍という1万人からの軍団がいて、

劉備の時代には、費観(ひかん)、そして後期は李厳が兼任して見ていました。

この軍は主力というよりは、補給部隊で、南方軍や、永安軍が、

大損害を受けた場合や、攻勢に転じた場合の増援部隊です。

 

一方で、蜀の懸念は、漢民族より数が多い、南方の異民族でした。

そこで、永昌郡には、南方軍として、1万の兵力を配置します。

ここの指揮官は、名将が多く、張翼(ちょうよく)、鄧方(とうほう)、

馬忠(ばちゅう)、張嶷(ちょうぎょく)、等です。

裏を返すと、それだけ、異民族の懐柔や鎮圧は大変だったのです。

 

ここに配置されている武将が、北伐に回せたら、もう少し

孔明も楽だったでしょうね。

 

関連記事:【誤解しないで!】男同士のひざまくらが三国志の時代に大流行!その理由とは?? 

関連記事:三国志時代の兵士はどうやったら憧れの騎馬兵になれたの?当時の馬事情を徹底紹介!

関連記事;スーパーマンも驚き!三国志時代の仙人はびゅんびゅん空を飛んでいた!

関連記事:まるでルイージマンション?曹操の自宅は、お化け屋敷だった!!英雄のお屋敷を徹底紹介!

 

メインは、北伐軍、7万人

孔明

 

さて、蜀軍で一番兵力が多いのは、何と言っても孔明が率いる、

北伐軍でした。

その数は、凡そ7万人、それにプラス、異民族の兵を加えて、

毎回、10万人前後の兵力まで持っていったようです。

 

魏延

 

もちろん、武将も一流揃いで、魏延(ぎえん)馬岱(ばたい)

馬稷(ばしょく)費禕(ひい)姜維(きょうい)趙雲(ちょううん)

鄧芝(とうし)、楊儀(ようぎ)、王平(おうへい)、等々が在籍しています。

 

関連記事:え?劉備は意外にも経済に明るい人物だった?孔明の北伐が継続できたのは劉備のおかげ!?

関連記事:孔明の北伐はノープランだった!?北伐の意図は何だったの?

関連記事:孔明とは違うのだよ!天才姜維の斜め上北伐とは?両者の徹底比較

関連記事:孔明の北伐の目標はどこだったの?

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

物語として、三国志演義を読むと、どうしても北伐、魏に目が向かいますが

実際には、孔明の背後は真っ白だったわけでなく、異民族や呉や、

それぞれの部下の思惑が交錯していたのです。

 

孔明過労死

 

そういう状態を逐一把握しながら、一方で張郃(ちょうこう)や、

曹真(そうしん)、司馬懿(しばい)とギリギリの戦いを繰り広げるのは、

相当にしんどかったでしょうね。

おまけに劉禅(りゅうぜん)はボンクラと来ていますし・・・

 

本日も三国志の話題をご馳走様でした。

 

関連記事:【悲報】孔明の発明品で戦死した人物が実在した。鎧を過信した南朝宋の軍人・殷孝祖

関連記事:【真田丸特集】なんと戦国武将の兜の前立てには意味があった!

関連記事:そうだったのか!武器の特徴を知ると三国志の時代の戦い方が分かる!

関連記事:【保存版】西遊記に登場する武器を一挙公開!!

 

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—




よく読まれている記事

曹操01

 

よく読まれている記事:曹操を好きになってはいけない6つの理由

 

朝まで三国志

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

kawauso 投壺

 

関連記事:三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた

 

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

 

この記事を書いた人:kawauso

kawauso

■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

 

関連記事

  1. エリート袁術が逃げ込んだド田舎の揚州に住む異民族とはどんな民族だ…
  2. まるで蒟蒻問答?(こんにゃくもんどう) 孔明と張飛の知恵くらべ
  3. 意外!龐統は不細工では無かった?蜀志龐統伝には明かされていない龐…
  4. 張郃(ちょうこう)ってどんな人?3度も死にそうになるが、何度も甦…
  5. 【曹操を支えた賢才】卞氏がいたからこそ後ろを省みることなく曹操は…
  6. 蜀軍キラーとして名を挙げることになった陳泰の戦いに痺れる!
  7. 司馬懿が三国志演義に初登場するのはどのタイミングなの?
  8. 曹操の曽祖父 曹萌(そうぼう)は元祖、萌えキャラだった?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. ライバルへの最期の言葉、劉備と曹操のイイ話
  2. 張燕(ちょうえん)とはどんな人?百万人の盗賊頭にのし上がり呂布とまともに戦った燕
  3. 三国時代の黄夫人(黄月英)とは、実際にいた人?
  4. 丞相、校尉、都督……? 三国時代の役職(官職)が分かりづらい!
  5. 李陵(りりょう)とはどんな人?キングダムの李信を先祖に持つ悲運の将軍【後半】
  6. 天照大神は卑弥呼がモデルだった?卑弥呼の正体に迫る!

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

孔子・孟子・筍子?儒教(儒家)ってどんな思想? キングダム強さランキング、誰が強いか議論で決めようぜ! 東方明珠のへなちょこ洛陽旅行記 その1 豊臣秀頼(とよとみひでより)は本当に豊臣秀吉の息子なの? 【岳飛が熱い】「尽忠報国」と背中に彫った救国の英雄・岳飛(がくひ)Part.3【完】 【実録】三国志の時代のショッピングは命がけだった? 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース11記事【9/25〜10/2】 天才魯粛の生涯!赤壁の勝利は魯粛無しにはあり得なかった?

おすすめ記事

  1. 【数奇な人生】三国志演義には登場しない臧洪(ぞうこう)と袁術の奇妙なニアミス!
  2. 劉邦(りゅうほう)ってどんな人?百姓から頂点を極めた漢の建国者
  3. 夏侯嬰(かこうえい)ってどんな人?劉邦を挙兵時代から支えた夏候惇の先祖
  4. ひとりしかいない筈なのにたくさんいた? 『皇帝』のお話
  5. 劉邦や劉備も手本にした人物 「重耳」 とは?
  6. 86話:張松という男が劉備の運命を左右する 
  7. 劉備は何で蜀を建国しようと思ったの?三国志演義で人気を占める蜀の秘密に迫る
  8. 【織田信長が明智光秀に殺害される】謎に包まれた本能寺の変:黒幕は誰だ?

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP